糸価安定施設特別会計規則
法令番号: 勅令第五十三號
公布年月日: 昭和12年3月31日
法令の形式: 勅令
朕絲價安定施設特別會計規則ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十二年三月三十一日
內閣總理大臣 林銑十郞
農林大臣 山崎達之輔
大藏大臣 結城豊太郞
勅令第五十三號
絲價安定施設特別會計規則
第一條 歲入歲出ノ豫定計算書ハ所管大臣之ヲ調製シ前年度九月三十日迄ニ之ヲ大藏大臣ニ送付スベシ
前項ノ豫定計算書ニハ其ノ年三月三十一日ニ終リタル會計年度ノ貸借對照表及損益計算表竝ニ其ノ年三月三十一日ニ於ケル生絲在高明細表ヲ添附スベシ
第二條 絲價安定施設法第二十八條ノ規定ニ依リ買入ヲ爲ス生絲ニ付テハ同法第十一條ノ規定ニ依ル買入價格ニ其ノ買入代價トシテ交付スル證券ノ發行ノ日ヨリ償還ノ日迄ノ金利ニ相當スル金額ヲ加算シタルモノヲ以テ當該生絲ノ買入代價ト爲スコトヲ得
前項ノ金利ノ步合ハ大藏大臣之ヲ定ム
第三條 會計規則第十九條、第二十條及第二十四條ノ規定ハ絲價安定施設特別會計法第九條ノ豫備費ノ支出ニ付之ヲ準用ス
第四條 本會計ニ於テハ當該年度ノ收入濟歲入額ヲ以テ支拂元受高トシ歲出ヲ支出スルハ此ノ支拂元受高ヲ超過スルコトヲ得ズ
第五條 每年度ニ屬スル歲出ヲ支出スル爲小切手ヲ振出スハ當該年度三月三十一日限トス但シ國庫內ニ於ケル移換ノ爲ニスル支出又ハ會計法第十九條ノ規定ニ依リ歲出金ニ繰替使用シタル現金補塡ノ爲ニスル支出ニ付テハ翌年度四月三十日迄小切手ヲ振出スコトヲ得
第六條 每年度ニ屬スル定額戾入ヲ爲スハ當該年度三月三十一日限トス
第七條 每年度內ニ收入ヲ爲スベキ權利ヲ得テ當該年度內ニ收入濟ト爲ラザルモノハ收入未濟トシテ翌年度ニ繰越シ現ニ收入ヲ爲シタル年度ノ歲入ニ組入ルベシ
第八條 每年度內ニ支拂ヲ爲スベキ義務ヲ生ジ當該年度內ニ小切手ヲ振出サザルモノハ支出未濟トシテ翌年度ニ繰越シ時效完成ニ至ル迄ハ支拂ノ請求アル每ニ小切手ヲ振出スベシ但シ支出未濟ノ繰越額ハ支出濟額ト合シテ豫算定額ヲ超過スルコトヲ得ズ
第九條 歲入歲出ノ決定計算書ハ所管大臣之ヲ調製シ翌年度七月三十一日迄ニ之ヲ大藏大臣ニ送付スベシ
第十條 本會計ノ保有スル生絲ノ價格ハ每年度三月三十一日ニ於テ市價ニ準據シ之ヲ改定スベシ
第十一條 貸借對照表、損益計算表及生絲在高明細表ノ樣式ハ所管大臣大藏大臣ト協議シテ之ヲ定ムベシ
第十二條 農林省ハ日記簿、原簿及補助簿ヲ備ヘ本會計ニ關スル一切ノ計算ヲ登記スベシ
第十三條 支出官ハ支出簿ノ外支拂元受高差引簿ヲ備ヘ支拂元受高、支出濟額及殘額ヲ登記スベシ
第十四條 農林省ハ歲出簿ノ外支拂元受高差引簿ヲ備ヘ支拂元受高、支出濟額及殘額ヲ登記スベシ但シ支出官一人ナル場合ニ於テハ支拂元受高差引簿ヲ省略スルコトヲ得
第十五條 本令ニ規定セザルモノニ付テハ會計規則ヲ準用ス
附 則
本令ハ昭和十二年度ヨリ之ヲ施行ス
第二條ノ規定ハ絲價安定施設法附則第二項ノ規定ニ依リ生絲ノ買入ヲ爲ス場合ニ之ヲ準用ス
朕糸価安定施設特別会計規則ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十二年三月三十一日
内閣総理大臣 林銑十郎
農林大臣 山崎達之輔
大蔵大臣 結城豊太郎
勅令第五十三号
糸価安定施設特別会計規則
第一条 歳入歳出ノ予定計算書ハ所管大臣之ヲ調製シ前年度九月三十日迄ニ之ヲ大蔵大臣ニ送付スベシ
前項ノ予定計算書ニハ其ノ年三月三十一日ニ終リタル会計年度ノ貸借対照表及損益計算表並ニ其ノ年三月三十一日ニ於ケル生糸在高明細表ヲ添附スベシ
第二条 糸価安定施設法第二十八条ノ規定ニ依リ買入ヲ為ス生糸ニ付テハ同法第十一条ノ規定ニ依ル買入価格ニ其ノ買入代価トシテ交付スル証券ノ発行ノ日ヨリ償還ノ日迄ノ金利ニ相当スル金額ヲ加算シタルモノヲ以テ当該生糸ノ買入代価ト為スコトヲ得
前項ノ金利ノ歩合ハ大蔵大臣之ヲ定ム
第三条 会計規則第十九条、第二十条及第二十四条ノ規定ハ糸価安定施設特別会計法第九条ノ予備費ノ支出ニ付之ヲ準用ス
第四条 本会計ニ於テハ当該年度ノ収入済歳入額ヲ以テ支払元受高トシ歳出ヲ支出スルハ此ノ支払元受高ヲ超過スルコトヲ得ズ
第五条 毎年度ニ属スル歳出ヲ支出スル為小切手ヲ振出スハ当該年度三月三十一日限トス但シ国庫内ニ於ケル移換ノ為ニスル支出又ハ会計法第十九条ノ規定ニ依リ歳出金ニ繰替使用シタル現金補填ノ為ニスル支出ニ付テハ翌年度四月三十日迄小切手ヲ振出スコトヲ得
第六条 毎年度ニ属スル定額戻入ヲ為スハ当該年度三月三十一日限トス
第七条 毎年度内ニ収入ヲ為スベキ権利ヲ得テ当該年度内ニ収入済ト為ラザルモノハ収入未済トシテ翌年度ニ繰越シ現ニ収入ヲ為シタル年度ノ歳入ニ組入ルベシ
第八条 毎年度内ニ支払ヲ為スベキ義務ヲ生ジ当該年度内ニ小切手ヲ振出サザルモノハ支出未済トシテ翌年度ニ繰越シ時効完成ニ至ル迄ハ支払ノ請求アル毎ニ小切手ヲ振出スベシ但シ支出未済ノ繰越額ハ支出済額ト合シテ予算定額ヲ超過スルコトヲ得ズ
第九条 歳入歳出ノ決定計算書ハ所管大臣之ヲ調製シ翌年度七月三十一日迄ニ之ヲ大蔵大臣ニ送付スベシ
第十条 本会計ノ保有スル生糸ノ価格ハ毎年度三月三十一日ニ於テ市価ニ準拠シ之ヲ改定スベシ
第十一条 貸借対照表、損益計算表及生糸在高明細表ノ様式ハ所管大臣大蔵大臣ト協議シテ之ヲ定ムベシ
第十二条 農林省ハ日記簿、原簿及補助簿ヲ備ヘ本会計ニ関スル一切ノ計算ヲ登記スベシ
第十三条 支出官ハ支出簿ノ外支払元受高差引簿ヲ備ヘ支払元受高、支出済額及残額ヲ登記スベシ
第十四条 農林省ハ歳出簿ノ外支払元受高差引簿ヲ備ヘ支払元受高、支出済額及残額ヲ登記スベシ但シ支出官一人ナル場合ニ於テハ支払元受高差引簿ヲ省略スルコトヲ得
第十五条 本令ニ規定セザルモノニ付テハ会計規則ヲ準用ス
附 則
本令ハ昭和十二年度ヨリ之ヲ施行ス
第二条ノ規定ハ糸価安定施設法附則第二項ノ規定ニ依リ生糸ノ買入ヲ為ス場合ニ之ヲ準用ス