第一條 商品券ヲ發行スル者ハ命令ノ定ムル所ニ依リ每年二囘ノ一定日現在ニ於ケル商品券發行額ノ二分ノ一以上ノ金額ニ相當スル國債ヲ供託スベシ但シ商品券發行額ガ命令ノ定ムル額ヲ超エザルトキハ此ノ限ニ在ラズ
第二條 商品券ノ所有者ハ商品券ノ引換未濟ノ金額ヲ限度トシテ前條ノ供託物ニ付他ノ債權者ニ先チ辨濟ヲ受クルノ權利ヲ有ス
前項ノ權利ノ實行ニ關シ必要ナル事項ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第三條 前二條ノ商品券ハ券面ニ金額ヲ表示シタルモノニ限ル
第四條 主務大臣ハ商品券ノ發行ニ關シ取締上必要ナル命令ヲ發スルコトヲ得
第五條 主務大臣必要アリト認ムルトキハ商品券ノ發行者ニ對シ報吿ヲ命ジ又ハ當該官吏ヲシテ帳簿其ノ他ノ物件ノ檢査ヲ爲サシムルコトヲ得
第六條 商品券ノ發行者第一條ノ規定ニ違反シタルトキハ千圓以下ノ罰金ニ處ス
第七條 左ノ各號ノ一ニ該當スル者ハ三百圓以下ノ罰金ニ處ス
二 正當ノ理由ナクシテ第五條ノ規定ニ依リ命ゼラレタル報吿ヲ爲サズ若ハ虛僞ノ報吿ヲ爲シ又ハ同條ノ規定ニ依ル檢査ヲ拒ミ、妨ゲ若ハ忌避シタル者
第八條 商品券ノ發行者ハ其ノ代理人、戶主、家族、同居者、雇人其ノ他ノ從業者ガ其ノ營業ニ關シ本法又ハ本法ニ基キテ發スル命令ニ違反シタルトキハ自己ノ指揮ニ出デザルノ故ヲ以テ其ノ處罰ヲ免ルルコトヲ得ズ
第九條 本法ニ依リ商品券ノ發行者ニ適用スベキ罰則ハ其ノ者ガ法人ナルトキハ理事、取締役其ノ他ノ法人ノ業務ヲ執行スル役員ニ、未成年者又ハ禁治產者ナルトキハ其ノ法定代理人ニ之ヲ適用ス但シ營業ニ關シ成年者ト同一ノ能力ヲ有スル未成年者ニ付テハ此ノ限ニ在ラズ