支那在住邦人は事変の影響で事業経営が困難となり、極度の窮迫状態に陥っている。このまま放置すれば、邦人が長年の努力で築き上げた経済的地位が崩壊する恐れがある。そこで政府は、造幣局資金として保有する銀地金五万貫(時価約五百万円)を払い出し、在支邦人の事業復興のための貸出に充てることが適当と判断し、本法律案を提出することとした。
参照した発言: 第62回帝国議会 衆議院 本会議 第7号