陸軍部内国境蕃地警備従事者一時賜金令
法令番号: 勅令第十號
公布年月日: 昭和6年2月21日
法令の形式: 勅令
朕陸軍部內國境蕃地警備從事者一時賜金令ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和六年二月二十日
內閣總理大臣臨時代理 外務大臣 男爵 幣原喜重郞
陸軍大臣 宇垣一成
大藏大臣 井上準之助
勅令第十號
陸軍部內國境蕃地警備從事者一時賜金令
第一條 朝鮮陸接國境地方、臺灣蕃地、關東州境界地方又ハ南滿洲鐵道附屬地ノ警備ニ從事スル陸軍軍人、軍屬及囑託者警備ニ關スル職務ノ爲卽死シ、傷痍ヲ受ケ之ニ起因シテ三年以內ニ死亡シ又ハ健康上ノ危險ヲ顧ミルコト能ハズシテ警備ニ關スル職務ニ從事シ爲ニ疾病ニ罹リ之ニ起因シテ二年以內ニ死亡シタルトキハ本令ニ依リ別表ノ一時賜金ヲ其ノ遺族ニ給ス
前項ノ規定ハ本人ニ於テ重大ナル過失アリタルトキハ之ヲ適用セズ
第二條 大正二年勅令第九號第二條乃至第五條ノ規定ハ前條一時賜金ノ賜與ニ關シ之ヲ準用ス
第三條 第一條ノ規定ニ依リ一時賜金ヲ受クベキ事由ニ對シテハ雇員扶助令又ハ傭人扶助令ニ依ル扶助金ハ之ヲ給セズ但シ雇員扶助令又ハ傭人扶助令ニ依ル遺族扶助料及葬祭料ノ額ガ本令ニ依ル一時賜金ノ額ヨリ多キトキハ雇員扶助令又ハ傭人扶助令ニ依ル遺族扶助料及葬祭料ヲ給シ本令ニ依ル一時賜金ヲ給セザルコトヲ得
附 則
本令ハ昭和五年八月五日ヨリ之ヲ適用ス
(別表)
【表】
備考
一 見習主計、見習醫官、見習藥劑官及見習獸醫官ハ見習士官ノ額ニ依ル
二 本表身分ノ欄ニ揭グル給料月額ハ別ニ在勤加俸ヲ受ケザル內地人ニ在リテハ其ノ在勤地ニ於ケル判任文官ノ月俸ト在勤加俸トノ割合ヲ斟酌シ大藏大臣ノ定ムル金額ヲ其ノ受クル給料月額ヨリ控除シタルモノトス
朕陸軍部内国境蕃地警備従事者一時賜金令ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和六年二月二十日
内閣総理大臣臨時代理 外務大臣 男爵 幣原喜重郎
陸軍大臣 宇垣一成
大蔵大臣 井上準之助
勅令第十号
陸軍部内国境蕃地警備従事者一時賜金令
第一条 朝鮮陸接国境地方、台湾蕃地、関東州境界地方又ハ南満洲鉄道附属地ノ警備ニ従事スル陸軍軍人、軍属及嘱託者警備ニ関スル職務ノ為即死シ、傷痍ヲ受ケ之ニ起因シテ三年以内ニ死亡シ又ハ健康上ノ危険ヲ顧ミルコト能ハズシテ警備ニ関スル職務ニ従事シ為ニ疾病ニ罹リ之ニ起因シテ二年以内ニ死亡シタルトキハ本令ニ依リ別表ノ一時賜金ヲ其ノ遺族ニ給ス
前項ノ規定ハ本人ニ於テ重大ナル過失アリタルトキハ之ヲ適用セズ
第二条 大正二年勅令第九号第二条乃至第五条ノ規定ハ前条一時賜金ノ賜与ニ関シ之ヲ準用ス
第三条 第一条ノ規定ニ依リ一時賜金ヲ受クベキ事由ニ対シテハ雇員扶助令又ハ傭人扶助令ニ依ル扶助金ハ之ヲ給セズ但シ雇員扶助令又ハ傭人扶助令ニ依ル遺族扶助料及葬祭料ノ額ガ本令ニ依ル一時賜金ノ額ヨリ多キトキハ雇員扶助令又ハ傭人扶助令ニ依ル遺族扶助料及葬祭料ヲ給シ本令ニ依ル一時賜金ヲ給セザルコトヲ得
附 則
本令ハ昭和五年八月五日ヨリ之ヲ適用ス
(別表)
【表】
備考
一 見習主計、見習医官、見習薬剤官及見習獣医官ハ見習士官ノ額ニ依ル
二 本表身分ノ欄ニ掲グル給料月額ハ別ニ在勤加俸ヲ受ケザル内地人ニ在リテハ其ノ在勤地ニ於ケル判任文官ノ月俸ト在勤加俸トノ割合ヲ斟酌シ大蔵大臣ノ定ムル金額ヲ其ノ受クル給料月額ヨリ控除シタルモノトス