第一條 本令ニ於テ藥劑師會ト稱スルハ道府縣藥劑師會又ハ日本藥劑師會ヲ謂フ
第二條 本令ニ依リ設立シタル藥劑師會ニ非サレハ道、府、縣又ハ日本ノ文字ヲ冠スル藥劑師會ノ名稱又ハ之ニ類スル名稱ヲ附スルコトヲ得ス
第四條 藥局ヲ開設シ若ハ管理シ又ハ調劑ニ從事スル藥劑師ハ其ノ藥局又ハ藥劑師法附則第三項ノ規定ニ依ル調劑ノ場所ノ所在地、藥品營業又ハ賣藥營業ニ從事スル藥劑師ハ其ノ營業所ノ所在地ヲ區域トスル道府縣藥劑師會ノ會員トス
前項以外ノ藥劑師ハ其ノ住所地ヲ區域トスル道府縣藥劑師會ノ會員ト爲ルコトヲ得
第六條 道府縣藥劑師會ノ設立ハ會員ト爲ルヘキ者五人以上設立委員ト爲リ會則案ヲ定メ設立總會ノ議決ヲ經ヘシ
設立總會ニ於テハ道府縣藥劑師會ノ會員ト爲ルヘキ者半數以上出席スルニ非サレハ會議ヲ開クコトヲ得ス其ノ議決ハ出席者三分ノ二以上ノ多數ヲ以テスルニ非サレハ之ヲ爲スコトヲ得ス但シ設立總會ニ出席スルコト能ハサル者ハ豫メ書面ヲ以テ出席者ニ委任シテ表決權ヲ行フコトヲ妨ケス此ノ場合ニ於テハ之ヲ設立總會ニ出席シタル者ト看做ス
第七條 日本藥劑師會ノ設立ハ五以上ノ道府縣藥劑師會ノ會長設立委員ト爲リ會則案ヲ定メ道府縣藥劑師會三分ノ二以上ノ同意ヲ得テ設立總會ヲ開キ其ノ議決ヲ經ヘシ
設立總會ニ於テハ道府縣藥劑師會カ其ノ會員中ヨリ選擧シタル委員半數以上出席スルニ非サレハ會議ヲ開クコトヲ得ス其ノ議決ハ出席者三分ノ二以上ノ多數ヲ以テスルニ非サレハ之ヲ爲スコトヲ得ス
前條第三項但書ノ規定ハ前項ノ會議及議決ニ之ヲ準用ス
第三項ノ委員ノ數ハ會員總數二百人以內ノ道府縣藥劑師會ニ在リテハ一人、二百人ヲ超エ五百人以內ノモノニ在リテハ二人トシ五百人ヲ超ユルモノニ在リテハ五百人又ハ其ノ端數ヲ加フル每ニ一人ヲ加フ
第八條 藥劑師會ノ設立總會ニ於テ藥劑師會設立ノ議決ヲ爲シタルトキハ設立委員ハ會則案ヲ添ヘ速ニ其ノ認可ヲ主務官廳ニ申請スヘシ
藥劑師會ハ設立ノ認可アリタル時又ハ第十條ノ規定ニ依リ會則ノ設定アリタル時成立スルモノトス
第九條 藥劑師會成立シタルトキハ主務官廳ハ藥劑師會ノ名稱、區域、事務所ノ所在地及成立ノ年月日ヲ告示スヘシ其ノ告示シタル事項ニ變更アリタルトキ亦同シ
第十條 地方長官(東京府ニ在リテハ警視總監以下之ニ同シ)ハ道府縣藥劑師會設立ノ義務ノ生シタル時ヨリ六月以內ニ第六條ノ規定ニ依ル道府縣藥劑師會設立ノ議決ナキトキハ道府縣藥劑師會ノ會員ト爲ルヘキ者ニ設立委員ヲ命シ、會則ノ設定ヲ爲シ其ノ他設立ニ關シ必要ナル處分ヲ爲スコトヲ得
第十一條 藥劑師會ノ會則ニハ左ニ揭クル事項ヲ記載スヘシ
三 役員ノ種類、數、職務權限、選任、解任及任期ニ關スル規定
四 日本藥劑師會ニ在リテハ議員、豫備議員ノ選任、解任及任期ニ關スル規定
五 代議員ヲ設クル道府縣藥劑師會ニ在リテハ代議員ノ選任、解任及任期ニ關スル規定
第十二條 藥劑師會ノ會則ノ變更ハ總會ノ議決ニ依リ、主務官廳ノ認可ヲ受クヘシ
第十三條 道府縣藥劑師會ノ總會ハ其ノ道府縣藥劑師會ノ會員ヲ以テ之ヲ組織ス但シ會則ノ定ムル所ニ依リ會員中ヨリ選擧シタル代議員ヲ以テ之ヲ組織スルコトヲ得
第十四條 日本藥劑師會ノ總會ハ道府縣藥劑師會カ其ノ會員中ヨリ選擧シタル日本藥劑師會議員ヲ以テ之ヲ組織ス
前項ノ議員故障アルトキハ道府縣藥劑師會カ其ノ會員中ヨリ選擧シタル日本藥劑師會豫備議員日本藥劑師會會則ノ定ムル所ニ依リ之ヲ代理スルコトヲ得
第一項ノ規定ニ依リ選擧スヘキ議員ノ數ハ第七條第五項ノ委員ノ數ノ例ニ依ル但シ日本藥劑師會會則ヲ以テ別段ノ定ヲ爲スコトヲ妨ケス
第十五條 藥劑師會ノ總會ニ於テ左ニ揭クル事項ヲ議決スル場合ニ於テハ其ノ會員、代議員又ハ議員半數以上出席スルニ非サレハ會議ヲ開クコトヲ得ス其ノ議決ハ出席者三分ノ二以上ノ多數ヲ以テスルニ非サレハ之ヲ爲スコトヲ得ス
第六條第三項但書ノ規定ハ前項ノ會議及議決ニ之ヲ準用ス
前項ノ外會則ノ定ムル所ニ依リ必要ナル役員ヲ置クコトヲ得
第十七條 道府縣藥劑師會ノ役員ハ其ノ會員中ヨリ、日本藥劑師會ノ役員ハ道府縣藥劑師會ノ會員中ヨリ各其ノ總會ニ於テ之ヲ選擧スヘシ
第一囘總會ニ於テ前項ノ役員ノ選任アル迄藥劑師會ハ會則ヲ以テ假役員ヲ定メ會務ヲ處理セシムルコトヲ得
第一項ノ規定ニ依リ役員ヲ選擧シタルトキハ速ニ其ノ氏名ヲ主務官廳ニ屆出ツヘシ
副會長ハ會長ヲ補佐シ會長故障アルトキハ其ノ職務ヲ代理ス
會長及會長ノ職務ヲ代理スル者故障アルトキハ主務官廳ハ道府縣藥劑師會ニ在リテハ其ノ會員中ヨリ、日本藥劑師會ニ在リテハ道府縣藥劑師會ノ會員中ヨリ假役員ヲ定メ臨時會務ヲ處理セシムルコトヲ得
第十九條 藥劑師會ニ於テ議決シ又ハ施行シ得ル事項左ノ如シ
第二十條 主務官廳ハ藥事衞生ニ關スル報告又ハ調査ヲ藥劑師會ニ命スルコトヲ得
第二十一條 藥劑師會ノ經費及藥劑師會設立ニ關スル經費ハ其ノ會員ノ負擔トス
第二十二條 道府縣藥劑師會ハ其ノ會員中藥劑師法第三條第二號若ハ第三號ニ該當スル者アリ又ハ同法第十六條第二項ノ規定ニ依リ免許取消若ハ業務停止ノ處分ヲ必要トスル者アリト認ムルトキハ總會ノ議決ニ依リ其ノ意見ヲ地方長官ニ具申スルコトヲ得
藥劑師法第十六條第三項ノ規定ニ依リ再免許ヲ爲スヲ適當トスル者アリト認ムルトキ亦同シ
第二十三條 道府縣藥劑師會ハ會則ノ定ムル所ニ依リ其ノ會員ニ對シ總會ノ議決ニ依リ左ノ各號ノ一ニ揭クル懲戒ヲ行フコトヲ得但シ特別ノ事由アルトキハ之ヲ併セ行フコトヲ妨ケス
三 三年以內議員、豫備議員及役員ノ選擧權及被選擧權竝代議員ノ被選擧權ノ停止
代議員、議員、豫備議員又ハ役員タル者前項第三號ノ規定ニ依リ被選擧權ヲ停止セラレタルトキハ解任セラレタルモノトス
第二十四條 藥劑師會ノ會則及議決ハ其ノ會員ヲ覊束ス
第二十五條 主務官廳ハ藥劑師會ノ議決若ハ選擧又ハ其ノ施行スル事項カ法令若ハ會則ニ違反シ又ハ公益ヲ害スト認ムルトキハ理由ヲ示シテ其ノ議決若ハ選擧ヲ取消シ又ハ其ノ施行スル事項ノ廢止、停止若ハ變更ヲ命スルコトヲ得
內務大臣ハ日本藥劑師會ノ議決又ハ其ノ施行スル事項カ法令若ハ會則ニ違反シ又ハ公益ヲ害スト認ムルトキハ理由ヲ示シテ其解散ヲ命スルコトヲ得
主務官廳ハ藥劑師會ノ役員又ハ假役員ノ行爲カ法令若ハ會則ニ違反シ又ハ公益ヲ害スト認ムルトキハ其ノ役員又ハ假役員ヲ解任スルコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ解任セラレタル者ハ三年間藥劑師會ノ役員ト爲ルコトヲ得ス
第二十六條 藥劑師法第十六條第二項ノ規定ニ依リ業務ヲ停止セラレタル者ハ其ノ停止中藥劑師會ノ總會ニ出席シ若ハ總會ニ於ケル表決權ヲ行ヒ又ハ藥劑師會ノ役員タルコトヲ得ス
第二十七條 藥劑師會ハ主務官廳ノ定ムル所ニ依リ每年度ノ豫算、決算及會務ノ狀況ヲ主務官廳ニ屆出ツヘシ
第二十八條 道府縣ノ廢置分合ニ依リ道府縣藥劑師會ノ區域ニ變更ヲ生シタル爲道府縣藥劑師會存立セサル區域ヲ生シタルトキハ其ノ區域ノ道府縣藥劑師會ノ會員タルヘキ者ハ其ノ區域ニ依リ道府縣藥劑師會ヲ設立シタルモノト看做ス
前項ノ場合ニ於テ地方長官ハ假ニ會則ヲ定メ假役員ヲ選任シテ役員ノ選任アル迄會務ヲ處理セシムヘシ
第一項ノ規定ニ依リ設立シタル道府縣藥劑師會ハ會則ヲ議決シ其ノ認可ヲ設立ノ時ヨリ二月以內ニ地方長官ニ申請スヘシ
第二十九條 道府縣藥劑師會ノ區域ニ變更ヲ生シタル爲財產處分ヲ要スルトキハ關係道府縣藥劑師會ノ協議ニ依リ財產處分方法ヲ定メ內務大臣ニ其ノ認可ヲ申請スヘシ
道府縣藥劑師會ノ區域ニ變更ヲ生シタル爲消滅シタル舊道府縣藥劑師會ハ前項ノ目的ノ範圍內ニ於テハ仍存續スルモノト看做ス
第一項ノ協議ヲ爲サス又ハ協議調ハサル場合ニ於ケル財產處分方法ハ內務大臣之ヲ定ム
第三十條 藥劑師會ハ本令ニ依リ主務官廳ノ爲シタル處分ニ不服アルトキハ內務大臣ニ訴願スルコトヲ得訴願スル場合ニ於テハ總會ノ議決ヲ經ルコトヲ要ス
第二十五條第三項ノ規定ニ依リ解任セラレタル役員又ハ假役員其ノ解任ニ不服アルトキハ內務大臣ニ訴願スルコトヲ得
第三十一條 日本藥劑師會解散セムトスルトキハ總會ノ議決ニ依リ、道府縣藥劑師會三分ノ二以上ノ同意ヲ得事由ヲ具シ內務大臣ノ認可ヲ受クヘシ
第三十二條 日本藥劑師會ハ解散ノ後ト雖モ淸算ノ目的ノ範圍內ニ於テハ仍存續スルモノト看做ス
日本藥劑師會解散シタルトキハ會長及副會長ヲ以テ其ノ淸算人トス但シ會則ニ別段ノ定アルトキ又ハ總會ニ於テ選任シタル者アルトキハ此ノ限ニ在ラス
前項ノ規定ニ依リ淸算人タル者ナキトキハ內務大臣淸算人ヲ選任ス淸算人闕ケタルトキ亦同シ
淸算人ハ日本藥劑師會ヲ代表シ淸算ヲ爲スニ必要ナル一切ノ行爲ヲ爲ス權限ヲ有ス
淸算方法及財產處分ニ付テハ內務大臣ノ認可ヲ受クヘシ
內務大臣必要ト認ムルトキハ淸算方法及財產處分ノ變更ヲ命シ又ハ淸算人ヲ解任スルコトヲ得
第三十三條 本令ニ於テ主務官廳トアルハ道府縣藥劑師會ニ在リテハ地方長官、日本藥劑師會ニ在リテハ內務大臣トス