染料工業は産業・国防・学術・保健衛生上の重要産業である。第一次世界大戦前はドイツが世界的な独占状態にあったが、戦争によりドイツからの輸入が途絶え、大正4年に染料医薬品製造奨励法を制定した。その結果、主要染料60余種の半数を国内生産できるようになったが、戦後のドイツ製品の廉売圧迫により国内業者が窮地に陥った。残る重要な20種の染料の国内生産確立のため、現行法とは異なる生産補助方式で、5年間の期限付きで保護育成を図る新法を提案する。
参照した発言:
第50回帝国議会 衆議院 本会議 第23号