第十六條 本會計ノ資本ヲ分チテ特有資本及借入資本ノ二種トス
本會計ノ負擔ニ屬スル國債額ニ相當スル金額ヲ借入資本トシ其ノ他ノモノヲ特有資本トス
第十七條 資本勘定ニ於ケル資金ノ收入、收益勘定ニ於テ補充工事ノ爲支出シタル金額及讓渡又ハ寄附ヲ受ケタル財產ノ見積價格ハ翌年度五月三十一日ニ於テ前條ノ區別ニ從ヒ之ヲ特有資本又ハ借入資本ニ編入スヘシ
前項ノ規定ニ依リ借入資本ニ編入スヘキ額ハ債務額ニ依ル此ノ場合ニ於テ實收額ト債務額トニ差額アルトキハ其ノ差增額ハ之ヲ特有資本ニ加ヘ差減額ハ之ヲ同資本ヨリ減スヘシ
用品勘定ノ受拂上生シタル過剩額ハ之ヲ特有資本ニ加ヘ其ノ不足額ハ之ヲ特有資本ヨリ減スヘシ
第十九條 固定財產ニシテ讓渡又ハ滅失シタルモノアルトキハ其ノ價格ヲ削除シ之ヲ特有資本ヨリ減スヘシ
第二十條 貯藏物品ハ購入費、新製品改造品又ハ修理品ハ材料價格及工作費ヲ以テ其ノ原價トス
前項ノ規定ニ依リ難キ場合ニ於テハ見積價格ヲ以テ原價ト爲スコトヲ得
第二十一條 前條ノ原價ニ對シ所管大臣ノ定ムル所ニ依リ取扱諸費及損減步合ヲ割掛ケタルモノヲ以テ物品ノ賣價トス但シ所管大臣ノ定ムル所ニ依リ貯藏物品ヲ使用シタル事業ノ經費ニ對シ每年一囘又ハ數囘其ノ取扱諸費及損減步合ヲ割掛ケ貯藏物品ノ原價ヲ以テ其ノ賣價ト爲スコトヲ得
第二十二條 貯藏物品毀損變質其ノ他ノ事由ニ因リ價格ヲ減損シタルトキハ其ノ價格ヲ改定スヘシ
貯藏物品不用ニ歸シタルトキハ其ノ價格ヲ削除シテ之ヲ不用物品ニ組入ルヘシ
第二十三條 本會計ニ屬スル貸借對照表及損益計算表ノ種目ハ所管大臣大藏大臣ト協議シテ之ヲ定ム