第二十條 本會計ノ資本ヲ分テ特有資本借入資本ノ二種トス
公債、借入金又ハ鐵道國有法ニ依リ政府ノ負擔ニ歸シタル債務ニシテ現ニ本會計ノ負擔ニ屬スルモノニ相當スル金額ヲ借入資本トシ其ノ他ノモノヲ特有資本トス
第二十一條 資本勘定ニ於ケル資金ノ收入、收益勘定ニ於テ補充工事ノ爲支出シタル金額及讓渡又ハ寄付ヲ受ケタル物件ノ見積價格ハ翌年度六月三十日ニ於テ前條ノ區別ニ從ヒ之ヲ特有資本又ハ借入資本ニ編入スヘシ
前項ニ依リ借入資本ニ編入スヘキモノニシテ其ノ實收額ト債務額トニ差額アルモノハ債務額ニ依ル但シ其ノ差增額ハ之ヲ特有資本ニ加ヘ差減額ハ之ヲ同資本ヨリ減スヘシ
用品及工作ノ受拂計算上生シタル過不足ニ付テハ翌年度六月三十日ニ於テ其ノ過剩額ハ之ヲ特有資本ニ加ヘ不足額ハ之ヲ同資本ヨリ減スヘシ
第二十二條 左ニ揭クルモノヲ以テ固定財產ノ價格トス
二 鐵道國有法ニ依リ買收シタル鐵道ニ在リテハ其ノ買收價格
第二十三條 貯藏物品ハ其ノ購入費、製作品、改製品又ハ修理品ハ其ノ材料價額及工作費ヲ以テ原價トス
前項ノ規定ニ依リ難キ場合ニ於テハ見積價格ヲ以テ原價ト爲スコトヲ得
第二十四條 前條ノ原價ニ對シ鐵道院總裁ノ規定スル方法ニ依リ取扱諸費及損減步合ヲ割掛ケタルモノヲ以テ物品ノ賣價トス
第二十五條 固定財產ニシテ讓渡又ハ滅失シタルモノアルトキハ其ノ價額ヲ削除シ之ヲ特有資本ヨリ滅スヘシ
第二十六條 貯藏物品毀損變質其ノ他ノ事由ニ因リ價格ヲ減損シタルトキハ其ノ價額ヲ削除スヘシ
貯藏物品不用ニ歸シタルトキハ其ノ價額ヲ削除シテ不用物品ニ組入ルヘシ
第二十七條 本會計ニ屬スル貸借對照竝損益計算ノ種目ハ所管大臣大藏大臣ト協議シテ之ヲ定ム