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本データベースについて
(市町村行政ニ関スル許可事項中府県知事等ヘ委任其ノ他ノ件)
法令番号: 勅令第四百十二號
公布年月日: 大正10年9月22日
法令の形式: 勅令
沿革
被改正法
リンク
改正:
大正13年3月27日 勅令第52号
廃止:
大正15年6月24日 勅令第201号
全改:
(市制第百六十九条及町村制第百四十九条ニ依ル命令ノ件)
国立国会図書館『官報』
国立公文書館『御署名原本』
日本法令索引
朕大正元年勅令第十八號市制第百六十九條及町村制第百四十九條ニ依ル命令ノ件改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
大正十年九月二十一日
內閣總理大臣 原敬
大藏大臣 子爵 高橋是淸
內務大臣 床次竹二郞
文部大臣 中橋德五郞
勅令第四百十二號
第一條
市町村行政ニ關シ主務大臣ノ許可ヲ要スル事項中左ニ揭クルモノハ府縣知事之ヲ許可スヘシ
一
市ノ公吿式、學務委員、基本財產、特別基本財產、積立金穀、造林、傳染病豫防救治ニ關スル一時給與金、有給吏員ノ年功加俸、退隱料、退職給與金、療治料、救助金、手當金、死亡給與金、吊祭料及遺族扶助料竝市町村助役ノ定數增加、町村長町村助役ノ有給、市町村副收入役ノ設置、常設委員ノ組織、印鑑、書類送達及建物證明ニ關スル條例ヲ設ケ又ハ改正スル事
二
著シク人口ノ增減アリタルニ因リ議員定數增減ニ關スル町村條例ヲ設ケ又ハ改正スル事及總選擧ヲ行フ場合ニ非スシテ町村會議員ノ定數ヲ增減スル事
三
市ノ手數料ニ關スル條例ヲ設ケ又ハ改正スル事
四
加入金ヲ新設シ增額シ又ハ變更スル事及之ニ關スル條例ヲ設ケ又ハ改正スル事
五
特別稅段別割ヲ新設シ增額シ又ハ變更スル事及之ニ關スル條例ヲ設ケ又ハ改正スル事但シ大正九年勅令第二百八十二號ニ依リ府縣知事ニ於テ許可スル課稅ノ限度ヲ超エサルモノニ限ル
六
公會堂、公園、水族館、動物園、植物園、鑛泉、浴場、共同宿泊所、病院、消毒所、幼兒哺育場、產婆、胞衣及產穢物燒却場、市場、商品陳列所、勸業館、農業倉庫、殺蛹乾燥場、種畜、牛馬種付所、屠場、斃獸解剖場、獸醫、墓地、火葬場、土砂採取場、石材採取場、林野、土地、用水、溜池其ノ他之ニ類スルモノノ管理使用竝其ノ使用料ニ關スル條例ヲ設ケ又ハ改正スル事
七
町村ノ區會及區總會ニ關スル條例ヲ設ケ又ハ改正スル事
八
市條例ヲ廢止スル事
九
府縣郡ノ基金又ハ敎育資金ヨリ借入ルル市町村債ニ關スル事
十
小學校舍ノ建築、增築、改築等ニ關スル費用、傳染病豫防費、急施ヲ要スル災害復舊工事費ニ充ツル爲借入ルル市町村債ニ關スル事但シ小學校舍ノ爲ニスル市町村債ニシテ償還期限十年度ヲ超ユルモノニ付テハ此ノ限ニ在ラス
十一
借入ノ翌年度ニ於テ償還スル市町村債ニ關スル事但シ借入金ヲ以テ償還スルモノニ付テハ此ノ限ニ在ラス
十二
村ヲ町ト爲シ又ハ町ヲ村ト爲ス事
第二條
町村行政ニ關シ主務大臣ノ許可ヲ要スル事項中左ニ揭クルモノハ郡長之ヲ許可スヘシ
一
公吿式、學務委員、基本財產、特別基本財產、積立金穀、造林、傳染病豫防救治ニ關スル一時給與金、有給吏員ノ年功加俸、退隱料、退職給與金、療治料、救助金、手當金、死亡給與金、吊祭料、遺族扶助料ニ關スル條例ヲ設ケ又ハ改正スル事
二
手數料ニ關スル條例ヲ設ケ又ハ改正スル事
三
町村條例ヲ廢止スル事
第三條
市町村行政ニ關シ監督官廳ノ許可ヲ要スル事項中左ニ揭クルモノハ其ノ許可ヲ受クルコトヲ要セス
一
市町村債ノ借入額ヲ減少シ利息ノ定率ヲ低減シ又ハ之カ爲償還年限ヲ短縮スル事
二
市町村債ノ借入先ヲ變更シ又ハ債券發行ノ方法ニ依ル市町村債ヲ其ノ他ノ方法ニ依ル市町村債ニ變更スル事
三
許可ヲ受ケタル市町村債ニ關スル條例又ハ議決ノ定ムル所ニ基キ旣定ノ償還年限ヲ延長セスシテ低利借替ヲ爲シ又ハ繰上償還ヲ爲ス事但シ外資ニ依リタル市町村債ノ借替又ハ外資ヲ以テスル借替ニ付テハ此ノ限ニ在ラス
四
特別稅、使用料、手數料、加入金、市町村ノ常設委員、町村ノ區會又ハ區總會ニ關スル條例ヲ廢止スル事
五
基本財產、特別基本財產若ハ積立金ノ現金ヲ郵便貯金、大藏省預金ト爲シ若ハ日本勸業銀行、日本興業銀行、農工銀行ニ預ケ入レ又ハ現金若ハ郵便貯金ヲ國債證券、地方債證券、勸業債券、貯蓄債券、興業債券、拓殖債券若ハ農工債券ニ代フル事
六
特定ノ目的ノ爲ニスル積立金穀ヲ其ノ目的ノ爲ニ處分スル事
七
三年度ヲ超エサル繼續費ヲ定メ又ハ其ノ年期內ニ於テ之ヲ變更スル事
八
明治三十二年勅令第三百十六號第二條ノ規定ニ依リ府縣費ノ分賦ヲ受ケタル市ニ於テ明治十三年第十七號布吿第一條及第二條ニ揭クル種類ト同種類ノ特別稅ノ賦課ニ關スル條例ヲ設ケ又ハ改正スル事但シ漁業稅、採藻稅ニシテ從來ノ慣例ヲ改正シ又ハ新ニ課稅スルモノニ付テハ此ノ限ニ在ラス
九
耕地整理ノ爲町村ノ境界ヲ變更スル事及之ニ伴フ財產處分ニ關スル事但シ郡市ノ境界ニ關スルトキ、關係アル町村會ノ意見ヲ異ニスルトキ又ハ財產ニ變更ヲ及ホスヘキ場合ハ此ノ限ニ在ラス
十
所屬未定地ヲ市町村又ハ市制第六條ノ市ノ區ノ區域ニ編入スル事但シ關係アル市町村會若ハ區會ノ意見ヲ異ニスルトキ又ハ數郡市ニ關係アルトキハ此ノ限ニ在ラス
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
朕大正元年勅令第十八号市制第百六十九条及町村制第百四十九条ニ依ル命令ノ件改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
大正十年九月二十一日
内閣総理大臣 原敬
大蔵大臣 子爵 高橋是清
内務大臣 床次竹二郎
文部大臣 中橋徳五郎
勅令第四百十二号
第一条
市町村行政ニ関シ主務大臣ノ許可ヲ要スル事項中左ニ掲クルモノハ府県知事之ヲ許可スヘシ
一
市ノ公告式、学務委員、基本財産、特別基本財産、積立金穀、造林、伝染病予防救治ニ関スル一時給与金、有給吏員ノ年功加俸、退隠料、退職給与金、療治料、救助金、手当金、死亡給与金、吊祭料及遺族扶助料並市町村助役ノ定数増加、町村長町村助役ノ有給、市町村副収入役ノ設置、常設委員ノ組織、印鑑、書類送達及建物証明ニ関スル条例ヲ設ケ又ハ改正スル事
二
著シク人口ノ増減アリタルニ因リ議員定数増減ニ関スル町村条例ヲ設ケ又ハ改正スル事及総選挙ヲ行フ場合ニ非スシテ町村会議員ノ定数ヲ増減スル事
三
市ノ手数料ニ関スル条例ヲ設ケ又ハ改正スル事
四
加入金ヲ新設シ増額シ又ハ変更スル事及之ニ関スル条例ヲ設ケ又ハ改正スル事
五
特別税段別割ヲ新設シ増額シ又ハ変更スル事及之ニ関スル条例ヲ設ケ又ハ改正スル事但シ大正九年勅令第二百八十二号ニ依リ府県知事ニ於テ許可スル課税ノ限度ヲ超エサルモノニ限ル
六
公会堂、公園、水族館、動物園、植物園、鉱泉、浴場、共同宿泊所、病院、消毒所、幼児哺育場、産婆、胞衣及産穢物焼却場、市場、商品陳列所、勧業館、農業倉庫、殺蛹乾燥場、種畜、牛馬種付所、屠場、斃獣解剖場、獣医、墓地、火葬場、土砂採取場、石材採取場、林野、土地、用水、溜池其ノ他之ニ類スルモノノ管理使用並其ノ使用料ニ関スル条例ヲ設ケ又ハ改正スル事
七
町村ノ区会及区総会ニ関スル条例ヲ設ケ又ハ改正スル事
八
市条例ヲ廃止スル事
九
府県郡ノ基金又ハ教育資金ヨリ借入ルル市町村債ニ関スル事
十
小学校舎ノ建築、増築、改築等ニ関スル費用、伝染病予防費、急施ヲ要スル災害復旧工事費ニ充ツル為借入ルル市町村債ニ関スル事但シ小学校舎ノ為ニスル市町村債ニシテ償還期限十年度ヲ超ユルモノニ付テハ此ノ限ニ在ラス
十一
借入ノ翌年度ニ於テ償還スル市町村債ニ関スル事但シ借入金ヲ以テ償還スルモノニ付テハ此ノ限ニ在ラス
十二
村ヲ町ト為シ又ハ町ヲ村ト為ス事
第二条
町村行政ニ関シ主務大臣ノ許可ヲ要スル事項中左ニ掲クルモノハ郡長之ヲ許可スヘシ
一
公告式、学務委員、基本財産、特別基本財産、積立金穀、造林、伝染病予防救治ニ関スル一時給与金、有給吏員ノ年功加俸、退隠料、退職給与金、療治料、救助金、手当金、死亡給与金、吊祭料、遺族扶助料ニ関スル条例ヲ設ケ又ハ改正スル事
二
手数料ニ関スル条例ヲ設ケ又ハ改正スル事
三
町村条例ヲ廃止スル事
第三条
市町村行政ニ関シ監督官庁ノ許可ヲ要スル事項中左ニ掲クルモノハ其ノ許可ヲ受クルコトヲ要セス
一
市町村債ノ借入額ヲ減少シ利息ノ定率ヲ低減シ又ハ之カ為償還年限ヲ短縮スル事
二
市町村債ノ借入先ヲ変更シ又ハ債券発行ノ方法ニ依ル市町村債ヲ其ノ他ノ方法ニ依ル市町村債ニ変更スル事
三
許可ヲ受ケタル市町村債ニ関スル条例又ハ議決ノ定ムル所ニ基キ既定ノ償還年限ヲ延長セスシテ低利借替ヲ為シ又ハ繰上償還ヲ為ス事但シ外資ニ依リタル市町村債ノ借替又ハ外資ヲ以テスル借替ニ付テハ此ノ限ニ在ラス
四
特別税、使用料、手数料、加入金、市町村ノ常設委員、町村ノ区会又ハ区総会ニ関スル条例ヲ廃止スル事
五
基本財産、特別基本財産若ハ積立金ノ現金ヲ郵便貯金、大蔵省預金ト為シ若ハ日本勧業銀行、日本興業銀行、農工銀行ニ預ケ入レ又ハ現金若ハ郵便貯金ヲ国債証券、地方債証券、勧業債券、貯蓄債券、興業債券、拓殖債券若ハ農工債券ニ代フル事
六
特定ノ目的ノ為ニスル積立金穀ヲ其ノ目的ノ為ニ処分スル事
七
三年度ヲ超エサル継続費ヲ定メ又ハ其ノ年期内ニ於テ之ヲ変更スル事
八
明治三十二年勅令第三百十六号第二条ノ規定ニ依リ府県費ノ分賦ヲ受ケタル市ニ於テ明治十三年第十七号布告第一条及第二条ニ掲クル種類ト同種類ノ特別税ノ賦課ニ関スル条例ヲ設ケ又ハ改正スル事但シ漁業税、採藻税ニシテ従来ノ慣例ヲ改正シ又ハ新ニ課税スルモノニ付テハ此ノ限ニ在ラス
九
耕地整理ノ為町村ノ境界ヲ変更スル事及之ニ伴フ財産処分ニ関スル事但シ郡市ノ境界ニ関スルトキ、関係アル町村会ノ意見ヲ異ニスルトキ又ハ財産ニ変更ヲ及ホスヘキ場合ハ此ノ限ニ在ラス
十
所属未定地ヲ市町村又ハ市制第六条ノ市ノ区ノ区域ニ編入スル事但シ関係アル市町村会若ハ区会ノ意見ヲ異ニスルトキ又ハ数郡市ニ関係アルトキハ此ノ限ニ在ラス
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
本文
詳細・沿革