軍需調査令
法令番号: 勅令第四百九十五號
公布年月日: 大正8年12月16日
法令の形式: 勅令
朕軍需調査令ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
大正八年十二月十五日
內閣總理大臣 原敬
勅令第四百九十五號
軍需調査令
第一條 左ノ各號ニ該當スル工場又ハ事業場ヲ有スル者ハ樣式第一號及第二號ノ定ムル所ニ依リ其ノ工場又ハ事業場ノ生產額及從業者ニ付每年十二月末日ニ於ケル狀況ニ基キ各二通ノ報吿書ヲ作製シ翌年二月十五日迄ニ其ノ工場又ハ事業場ノ所在地所轄地方長官ニ提出スヘシ但シ鑛業法又ハ砂鑛法ノ適用ヲ受クル事業ヲ行フ工場又ハ事業場ニ付テハ其ノ所在地所轄鑛務署長ニ提出スヘシ
一 左ニ揭クル事業ヲ行フモノ
蹄鐵、蹄釘ノ製造
錨、鏈鎖ノ製造
火藥、爆藥、玩具用火工品以外ノ火工品及其ノ部分品ノ製造
醫藥品ノ製造
工業用藥品ノ製造
壓縮瓦斯、液化瓦斯ノ製造
鑛業法第二條第二項ニ規定スル天然瓦斯ノ採掘
二 常時五人以上ノ職工又ハ鑛夫ヲ使用シ左ニ揭クル事業ヲ行フモノ
汽罐、原動機、喞筒、水壓機、壓縮機、送風機、推進器及其ノ附屬機械器具ノ製造
電氣機械器具ノ製造
瓦斯用機械器具ノ製造
金屬工用、木工用、染織用其ノ他ノ製造加工用機械器具ノ製造
採掘用、選鑛用、製鍊用、農業用及土木用機械器具ノ製造
起重機、聯送機其ノ他ノ運搬用機械器具ノ製造
計測用機械器具ノ製造
試驗用、檢査用及理學用機械器具ノ製造
印刷用機械器具ノ製造
製圖用器具ノ製造
通信信號用及照明用機械器具ノ製造
醫療用及獸醫用機械器具ノ製造
兵器、航空機、氣球ノ製造
獵用銃砲、射的用銃、護身用銃ノ製造
船舶ノ製造又ハ修理
鐵道軌道用車輛、自動車ノ製造又ハ修理
自轉車、人力車、馬車、荷車、橇ノ製造
機械部分品、兵器航空機部分品、車輛部分品ノ製造
潛水用器具ノ製造
消火器、噴霧器ノ製造
寫眞用器具ノ製造
「レンズ」、「プリズム」、眼鏡類ノ製造
金屬製罐槽筒類ノ製造
金屬製炊爨飮食用器、冷藏器、暖房器ノ製造
焚火用器具ノ製造
金庫ノ製造
船具ノ製造
動力傳導用ノ車輪、車軸、車軸接手ノ製造
鋼球、金屬製軸承ノ製造
「バルブ」、「コック」ノ製造
刃物ノ製造
金網、麻網、木綿網ノ製造
金屬製及纖維製綱索、藁繩ノ製造
絕緣電線ノ製造
撥條ノ製造
「ボールト」、「ナット」、鋲、釘、針類ノ製造
船舶用、建築用及家具用金具ノ製造
梁材、鐵道軌道用船舶用建築用及支柱支架用金屬材料ノ製造
金屬ノ塊、錠、條、竿、線、鈑、筒、管其ノ他ノ金屬素材ノ製造
合金ノ製造
金屬箔ノ製造
鍍金、金屬ノ被覆
雲母製品、石綿製品、「シリカウール」ノ製造
「パッキング」用品ノ製造
貝鈕釦以外ノ鈕釦ノ製造
紙器、紙製被服ノ製造
刷子ノ製造
皮革製品ノ製造
調帶ノ製造
「ホース」ノ製造
天幕、雨覆ノ製造
水上救命具ノ製造
毒瓦斯防禦用具ノ製造
「コルク」製品及其ノ類似品ノ製造
製材其ノ他ノ木材ノ加工
樽、荷箱、木管、靴用木釘材ノ製造
瓦斯ノ製造
骸炭ノ製造
煉炭ノ製造
耐酸用、耐熱用及絕緣用陶磁器ノ製造
耐酸用及耐火用煉瓦ノ製造
坩堝ノ製造
硝子、硝子製品ノ製造
「セメント」、「セメント」製品ノ製造
琺瑯鐵器ノ製造
炭化石灰ノ製造
硏磨材、硏磨用品ノ製造
「カーボン」製品ノ製造
皮革ノ製造
鑛物油、脂肪油、脂肪酸、蠟ノ製造
松脂、「テレビン」油、樟腦油ノ製造
蠟燭ノ製造
石鹼ノ製造
護謨製品及其ノ類似品ノ製造
人造染料ノ製造
「タンニン」材料、「タンニン」越幾斯ノ製造
塗料、顏料ノ製造
糊料ノ製造
紙、製紙用「パルプ」ノ製造
「セルロイド」、「セルロイド」製品ノ製造
「コールタール」、「ピッチ」ノ製造
骨炭ノ製造
乾餾製品ノ製造
人造肥料ノ製造
防水紙、防水布、擬革紙、擬革布ノ製造
建築用「タードフェルト」「タードペーパー」及其ノ類似品ノ製造
「リノリューム」及其ノ類似品ノ製造
「パッテー」、「マリングリューピッチ」其ノ他ノ塡充料ノ製造
絕緣塗料、絕緣「テープ」其ノ他ノ絕緣材料ノ製造
寫眞用材料ノ製造
醫療材料ノ製造
酒精、蒸餾酒ノ製造
粗糖、精糖ノ製造
味噌、醬油、酢ノ製造
麵麭、「ビスケット」、飴ノ製造
罐詰、罎詰及樽詰食料品ノ製造
乾製、鹽製及燻製食料品ノ製造
壓榨茶ノ製造
穀粉ノ製造
毛絲ノ紡績
綿絲ノ紡績
麻絲ノ紡績
絹絲ノ紡績
片撚絲以外ノ絹撚絲、綿撚絲ノ製造
麻撚絲ノ製造
毛織物ノ製造
綿毛交織物ノ製造
麻織物ノ製造
綿麻交織物ノ製造
廣幅綿織物、綿帆布、綿袋織物ノ製造
莫大小、莫大小製品ノ製造
綿組紐、麻組紐ノ製造
「フェルト」、「フェルト」製品ノ製造
絲布ノ浸染
鑛業法第二條第一項ニ規定スル鑛物ノ製鍊
「ニッケル」、「アルミニューム」、「マグネシューム」ノ製鍊
砂鐵、砂錫ノ製鍊
鑛業法第二條第一項ニ規定スル鑛物ノ採掘
砂金、砂白金、砂鐵、砂錫ノ採取
雲母、石綿、蠟石、螢石、大理石、放射性鑛物ノ採取
前項ニ揭クル事業ト其ノ以外ノ事業トヲ併セ行フ工場又ハ事業場ノ生產額ニ付テハ前項ニ揭クル事業ニ關スルモノニ限リ報吿書ニ之ヲ記載スヘシ
第二條 左ノ各號ニ該當スル工場ヲ有スル者ハ前條ノ規定ニ依ルノ外其ノ工場ノ敷地、建物、設備及機械竝其ノ工場ニ於テ使用スル原動力、燃料、原料、材料及消耗器具ニ付前條ニ規定スル手續ヲ爲スヘシ
一 常時十五人以上ノ職工ヲ使用シ左ニ揭クル事業ヲ行フモノ
試驗用、檢査用及理學用機械器具ノ製造
製圖用器具ノ製造
醫療用及獸醫用機械器具ノ製造
潛水用器具ノ製造
消火器、噴霧器ノ製造
寫眞用器具ノ製造
「レンズ」、「プリズム」、眼鏡類ノ製造
二 常時三十人以上ノ職工ヲ使用シ左ニ揭クル事業ヲ行フモノ
汽罐、原動機、喞筒、水壓機、壓縮機、送風機、推進器及其ノ附屬機械器具ノ製造
電氣機械器具ノ製造
瓦斯用機械器具ノ製造
金屬工用、木工用、染織用其ノ他ノ製造加工用機械器具ノ製造
採掘用、選鑛用、製鍊用、農業用及土木用機械器具ノ製造
起重機、聯送機其ノ他ノ運搬用機械器具ノ製造
計測用機械器具ノ製造
印刷用機械器具ノ製造
通信信號用及照明用機械器具ノ製造
兵器、航空機、氣球ノ製造
獵用銃砲、射的用銃、護身用銃ノ製造
鐵道軌道用車輛、自動車ノ製造又ハ修理
自轉車、人力車、馬車、荷車、橇ノ製造
機械部分品、兵器航空機部分品、車輛部分品ノ製造
金屬製罐槽筒類ノ製造
金屬製炊爨飮食用器、冷藏器、暖房器ノ製造
焚火用器具ノ製造
金庫ノ製造
船具ノ製造
錨、鏈鎖ノ製造
動力傳導用ノ車輪、車軸、車軸接手ノ製造
鋼球、金屬製軸承ノ製造
「バルブ」、「コック」ノ製造
刃物ノ製造
金網、麻網、木綿網ノ製造
金屬製及纖維製綱索、藁繩ノ製造
絕緣電線ノ製造
撥條ノ製造
「ボールト」、「ナット」、鋲、釘、針類ノ製造
船舶用、建築用及家具用金具ノ製造
梁材、鐵道軌道用船舶用建築用及支柱支架用金屬材料ノ製造
金屬ノ塊、錠、條、竿、線、鈑、筒、管其ノ他ノ金屬素材ノ製造
貝鈕釦以外ノ鈕釦ノ製造
刷子ノ製造
三 常時百人以上ノ職工ヲ使用シ船舶ノ製造又ハ修理ノ事業ヲ行フモノ
四 常時五人以上ノ職工ヲ使用シ左ニ揭クル事業ヲ行フモノ
瓦斯ノ製造
壓縮瓦斯、液化瓦斯ノ製造
五 常時十五人以上ノ職工ヲ使用シ左ニ揭クル事業ヲ行フモノ
合金ノ製造
雲母製品、石綿製品ノ製造
「パッキング」用品ノ製造
「ホース」ノ製造
水上救命具ノ製造
毒瓦斯防禦用具ノ製造
火藥、爆藥、玩具用火工品以外ノ火工品及其ノ部分品ノ製造
醫藥品ノ製造
工業用藥品ノ製造
硏磨材、硏磨用品ノ製造
松脂、「テレビン」油、樟腦油ノ製造
塗料、顏料ノ製造
「リノリューム」及其ノ類似品ノ製造
「パッテー」、「マリングリューピッチ」其ノ他ノ塡充料ノ製造
絕緣塗料、絕緣「テープ」其ノ他ノ絕緣材料ノ製造
寫眞用材料ノ製造
醫療材料ノ製造
酒精、蒸餾酒ノ製造
鑛業法第二條第一項ニ規定スル鑛物ノ製鍊
「ニッケル」、「アルミニューム」、「マグネシューム」ノ製鍊
砂鐵、砂錫ノ製鍊
六 常時三十人以上ノ職工ヲ使用シ左ニ揭クル事業ヲ行フモノ
鍍金、金屬ノ被覆
紙器、紙製被服ノ製造
皮革製品ノ製造
調帶ノ製造
「コルク」製品及其ノ類似品ノ製造
耐酸用、耐熱用及絕緣用陶磁器ノ製造
耐酸用及耐火用煉瓦ノ製造
坩堝ノ製造
琺瑯鐵器ノ製造
炭化石灰ノ製造
「カーボン」製品ノ製造
皮革ノ製造
鑛物油、脂肪油、脂肪酸、蠟ノ製造
蠟燭ノ製造
石鹼ノ製造
護謨製品及其ノ類似品ノ製造
人造染料ノ製造
「セルロイド」、「セルロイド」製品ノ製造
人造肥料ノ製造
防水紙、防水布、擬革紙、擬革布ノ製造
建築用「タードフェルト」、「タードペーパー」及其ノ類似品ノ製造
莫大小、莫大小製品ノ製造
「フェルト」、「フェルト」製品ノ製造
七 常時五十人以上ノ職工ヲ使用シ左ニ揭クル事業ヲ行フモノ
骸炭ノ製造
煉炭ノ製造
硝子、硝子製品ノ製造
「ピッチ」ノ製造
片撚絲以外ノ絹撚絲、綿撚絲ノ製造
麻撚絲ノ製造
毛織物ノ製造
綿毛交織物ノ製造
麻織物ノ製造
綿麻交織物ノ製造
絲布ノ浸染
八 常時百人以上ノ職工ヲ使用シ左ニ揭クル事業ヲ行フモノ
「セメント」、「セメント」製品ノ製造
紙、製紙用「パルプ」ノ製造
毛絲ノ紡績
綿絲ノ紡績
麻絲ノ紡績
絹絲ノ紡績
廣幅綿織物、綿帆布、綿袋織物ノ製造
前項ノ規定ニ依ル報吿書ハ前項第一號又ハ第二號ニ該當スル工場ニ付テハ樣式第三號第五號及第八號、前項第三號ニ該當スル工場ニ付テハ樣式第三號及第五號乃至第八號、前項第四號乃至第八號ニ該當スル工場ニ付テハ樣式第四號第五號及第八號ノ定ムル所ニ依リ之ヲ作製スヘシ
第三條 左ノ各號ニ該當スル工場ヲ有スル者ハ第一條ノ規定ニ依ルノ外樣式第四號及第五號ノ定ムル所ニ依リ其ノ工場ノ敷地、建物、設備及機械竝其ノ工場ニ於テ使用スル原動力及燃料ニ付第一條ニ規定スル手續ヲ爲スヘシ
一 常時十五人以上ノ職工ヲ使用シ左ニ揭クル事業ヲ行フモノ
樽、荷箱、木管、靴用木釘材ノ製造
壓榨茶ノ製造
二 常時三十人以上ノ職工ヲ使用シ左ニ揭クル事業ヲ行フモノ
製材其ノ他ノ木材ノ加工
「タンニン」材料、「タンニン」越幾斯ノ製造
乾餾製品ノ製造
精糖ノ製造
麵麭、「ビスケット」ノ製造
罐詰、罎詰及樽詰食料品ノ製造
乾製、鹽製及燻製食料品ノ製造
穀粉ノ製造
綿組紐、麻組紐ノ製造
第四條 左ノ各號ニ該當スル事業場ヲ有スル者ハ第一條ノ規定ニ依ルノ外樣式第五號及第九號ノ定ムル所ニ依リ鑛區、其ノ事業場ノ設備及機械竝其ノ事業場ニ於テ使用スル原動力及燃料ニ付第一條ニ規定スル手續ヲ爲スヘシ
一 常時三十人以上ノ鑛夫ヲ使用シ石油ノ採掘事業ヲ行フモノ
二 常時三百人以上ノ鑛夫ヲ使用シ亞鉛鑛ノ採掘事業ヲ行フモノ
三 常時五百人以上ノ鑛夫ヲ使用シ銅鑛又ハ鐵鑛ノ採掘事業ヲ行フモノ
四 常時千人以上ノ鑛夫ヲ使用シ石炭ノ採掘事業ヲ行フモノ
第五條 前三條ノ場合ニ於テハ第一條ノ報吿書及前三條ノ規定ニ依ル報吿書ハ各三通ヲ提出スヘシ
第六條 左ノ各號ニ該當スル工場ヲ有スル者ハ樣式第二號、第四號及第五號ノ定ムル所ニ依リ其ノ工場ノ敷地、建物、設備及機械竝其ノ工場ニ於テ使用スル原動力、燃料及從業者ニ付第一條ニ規定スル手續ヲ爲スヘシ但シ報吿書ハ各三通ヲ提出スヘシ
一 常時十五人以上ノ職工ヲ使用シ左ニ揭クル事業ヲ行フモノ
金屬ノ熔接及切斷
金屬ノ硏磨
精穀
織物、莫大小ノ起毛
二 常時三十人以上ノ職工ヲ使用シ左ニ揭クル事業ヲ行フモノ
亞鉛版、石版、銅版、寫眞版ヲ以テスル印刷
製氷
機械裁縫
第七條 發電、變電又ハ蓄電ヲ爲ス工場ヲ有スル者ハ樣式第二號及第十號ノ定ムル所ニ依リ其ノ工場ノ敷地、建物、設備、機械及送電線、其ノ工場ニ於テ使用スル燃料竝其ノ工場ノ發電力、變電力、蓄電力及從業者ニ付第一條ニ規定スル手續ヲ爲スヘシ但シ報吿書ハ各三通ヲ所轄遞信局長ニ提出スヘシ
第八條 第一條乃至第四條、第六條及第七條ノ規定ノ適用ニ付テハ工場又ハ事業場ニ於テ常時使用スル職工又ハ鑛夫ノ數ハ第一條乃至第四條、第六條及第七條ニ揭クル事業ニ從事セサル者ヲモ併セテ之ヲ計算ス
第九條 第二條、第三條、第六條及第七條ニ揭クル事業ト其ノ以外ノ事業トヲ併セ行フ工場ノ設備及機械ニ付テハ第二條、第三條、第六條及第七條ニ揭クル事業ニ使用スルモノ及使用シ得ヘキモノニ限リ報吿書ニ之ヲ記載スヘシ
第二條ニ揭クル事業ト其ノ以外ノ事業トヲ併セ行フ工場ニ於テ使用スル原料、材料及消耗器具ニ付テハ第二條ニ揭クル事業ニ使用スルモノニ限リ報吿書ニ之ヲ記載スヘシ
第十條 常時五人以上ノ職工ヲ使用シ第一條及第七條ニ揭ケサル事業ノミヲ行フ工場ヲ有スル者ハ樣式第十一號ノ定ムル所ニ依リ其ノ工場ノ從業者ニ付第一條ニ規定スル手續ヲ爲スヘシ但シ第六條ニ規定スル工場ニ付テハ此ノ限ニ在ラス
第十一條 鐵道又ハ內閣總理大臣ノ指定スル軌道ノ所有者ハ樣式第十二號乃至第十七號ノ定ムル所ニ依リ其ノ線路、停車場、車輛、動力、燃料、輪送力、附屬通信信號設備及從業者ニ付每年十二月末日ニ於ケル狀況ニ基キ各二通ノ報吿書ヲ作製シ翌年二月十五日迄ニ內閣總理大臣ニ提出スヘシ
前項ノ報吿書ニハ內閣總理大臣ノ指定スル所ニ依リ左ノ各號ノ圖及表ヲ添附スヘシ但シ同一ノ鐵道又ハ軌道ニ關シ第二囘以後ノ報吿書ヲ提出スル場合ニ於テ記載事項ニ變更ナキ圖及表ハ之ヲ添附スルコトヲ要セス
一 線路圖
二 停車場平面圖
三 車輛圖
四 列車運行圖表
五 列車運轉時刻表
六 機關車運行圖表
七 機關車牽引定數表
八 各驛旅客貨物發著及通過數量圖表
列車運轉時刻ヲ改正シタルトキハ遲滯ナク前項第四號及第五號ノ表ヲ內閣總理大臣ニ提出スヘシ
第十二條 總噸數五百噸以上ノ汽船ノ所有者ハ樣式第十八號、第十九號及第二十一號ノ定ムル所ニ依リ其ノ用途、構造、設備、機械、積載力及從業者ニ付每年十二月末日ニ於ケル狀況ニ基キ各三通ノ報吿書ヲ作製シ翌年二月十五日迄ニ船籍港所轄遞信局長ニ提出スヘシ
前項ノ報吿書ニハ內閣總理大臣ノ指定スル所ニ依リ左ノ各號ノ船圖ヲ添附スヘシ但シ同一ノ汽船ニ關シ第二囘以後ノ報吿書ヲ提出スル場合ニ於テ記載事項ニ變更ナキ船圖ハ之ヲ添附スルコトヲ要セス
一 船體艤裝圖
二 船體中心線縱斷面圖
三 各甲板及艙內平面圖
四 機關裝置圖
五 諸管配置圖
外國ニ於テ製造シタル汽船ニシテ前項第四號ノ機關裝置圖ヲ作製スルコト困難ナル事情アルモノニ付テハ所有者ヨリ其ノ旨船籍港所轄遞信局長ニ屆出ツヘシ
第十三條 總噸數二十噸以上五百噸未滿ノ汽船ノ所有者ハ樣式第二十號及第二十一號ノ定ムル所ニ依リ其ノ用途、構造、設備、機械、積載力及從業者ニ付每年十二月末日ニ於ケル狀況ニ基キ各一通ノ報吿書ヲ作製シ翌年二月十五日迄ニ船籍港所轄遞信局長ニ提出スヘシ
前項ノ報吿書ニハ總噸數百噸以上ノ汽船ニ關スルモノニ限リ前條第二項第一號ノ船圖ヲ添附スヘシ但シ同一ノ汽船ニ關シ第二囘以後ノ報吿書ヲ提出スル場合ニ於テ記載事項ニ變更ナキトキハ此ノ限ニ在ラス
第十四條 總噸數千噸以上ノ汽船ノ所有者ハ每月末日迄ニ翌月ノ汽船運航見込表二通ヲ作製シ內閣總理大臣ニ提出スヘシ
第十五條 總噸數二十噸以上ノ汽船製造ノ場合ニ於テハ其ノ所有者ハ現在ノ狀況ニ其キ遲滯ナク第十二條又ハ第十三條ニ規定スル手續ヲ爲スヘシ日本船舶ニ非サリシ總噸數二十噸以上ノ汽船日本船舶ト爲リタル場合ニ於ケル所有者亦同シ
前項ニ規定スル製造又ハ國籍變更カ七月一日以後ニ係ルトキハ第十二條又ハ第十三條ノ規定ニ依リ其ノ年十二月末日ニ於ケル狀況ニ基キ作製スヘキ報吿書ハ之ヲ提出スルコトヲ要セス
第十六條 總噸數五百噸以上ノ汽船ノ所有者其ノ汽船ノ用途又ハ積載力ヲ變更シタルトキハ遲滯ナク變更ノ狀況ヲ知ルニ必要ナル事項ヲ記載シタル報吿書三通ヲ作製シ船籍港所轄遞信局長ニ提出スヘシ
總噸數百噸以上五百噸未滿ノ汽船ノ所有者其ノ汽船ノ用途ヲ變更シタルトキハ前項ニ規定スル手續ヲ爲スヘシ但シ報吿書ハ一通ヲ提出スヘシ
第一項ノ規定ニ依ル報吿書ニハ第十二條第二項第一號乃至第三號ノ船圖、第二項ノ規定ニ依ル報吿書ニハ第十二條第二項第一號ノ船圖ヲ添附スヘシ
第十七條 前五條ニ於テ汽船ト稱スルハ蒸汽ヲ用井ルト否トニ拘ラス主トシテ機械力ヲ以テ運航スル裝置ヲ有スル日本船舶ヲ謂フ
第十八條 鐵道、軌道又ハ船舶ノ所有者之ヲ貸付シタル場合ニ於テハ第十一條乃至第十四條及第十六條ノ規定ニ依ル手續ハ其ノ借受人ニ於テ之ヲ爲スヘシ
船舶ノ借受人帝國ノ版圖內ニ住所又ハ營業所ヲ有セサルトキハ前項ノ手續ハ所有者ニ於テ之ヲ爲スヘシ此ノ場合ニ於テハ樣式第二十一號ノ報吿書ハ之ヲ省略スルコトヲ得
第十九條 內閣總理大臣ノ指定スル港灣ニ於テ繫船壁、棧橋又ハ荷揚場ヲ有スル者ハ樣式第二十二號又ハ第二十三號ノ定ムル所ニ依リ左ノ各號ノ事項ニ付每年十二月末日ニ於ケル狀況ニ基キ報吿書三通ヲ作製シ翌年二月十五日迄ニ其ノ所在地所轄地方長官ニ提出スヘシ
一 繫船壁又ハ荷揚場ニ付テハ位置、延長、構造及用地面積
棧橋ニ付テハ位置、延長、面積、構造及用地面積
二 上屋、倉庫其ノ他ノ附屬建物
三 揚貨機其ノ他ノ貨物積卸ニ關スル附屬設備機械
四 鐵道、軌道及道路トノ連絡ノ狀況
五 附屬給水給油及給炭設備
六 繫船柱、繫船浮標其ノ他ノ附屬繫船設備
七 附屬通信信號及照明設備
八 附屬防波設備
九 附屬船舶
十 從業者
前項ノ報吿書ニハ內閣總理大臣ノ指定スル所ニ依リ左ノ各號ノ圖面ヲ添附スヘシ但シ同一ノ繫船壁、棧橋又ハ荷揚場ニ關シ第二囘以後ノ報吿ヲ爲ス場合ニ於テ記載事項ニ變更ナキ圖面ハ之ヲ添附スルコトヲ要セス
一 水陸設備關係圖
二 繫船壁又ハ棧橋ノ平面及斷面圖
第二十條 前數條ノ規定ニ依リ工場、事業場、鐵道、軌道、船舶、繫船壁、棧橋又ハ荷揚場ニ付報吿ヲ爲スノ義務ヲ有スル者ハ軍事上必要アルトキハ前數條ニ規定スル場合ノ外內閣總理大臣ノ命スル事項ニ付報吿ヲ爲スコトヲ要ス
第二十一條 軍需品ノ取引又ハ保管ヲ業トスル者ハ內閣總理大臣ノ指定スル所ニ依リ軍需工業動員法第十三條ニ規定スル事項ニ付其ノ營業所所在地所轄地方長官ニ報吿ヲ爲スヘシ
第二十二條 市町村長又ハ之ニ準スヘキ職務ヲ行フ者ハ其ノ所轄區域內ニ居住スル者ニシテ第一條第一項、第六條又ハ第七條ニ揭クル事業ニ關シ技能又ハ經驗ヲ有シ現ニ第一條、第六條、第七條及第十條ノ工場及事業場ノ從業者ニ非サルモノニ付內閣總理大臣ノ指定スル所ニ依リ所轄地方長官ニ報吿ヲ爲スヘシ鐵道軌道從業者又ハ汽船乘組員タルノ技能又ハ經驗ヲ有シ現ニ第十一條ノ鐵道軌道竝第十二條及第十三條ノ汽船ノ從業者ニ非サルモノニ付亦同シ
第二十三條 第一條第一項、第二條第一項、第三條、第四條、第六條、第七條、第十條、第十一條第一項、第十二條第一項、第十三條第一項、第十五條第一項、第十六條第一項及第二項、第十九條第一項、第二十一條竝第二十二條ノ規定ニ依ル報吿書ハ朝鮮ニ在リテハ朝鮮總督、臺灣ニ在リテハ臺灣總督、樺太ニ在リテハ樺太廳長官、關東州及南滿洲鐵道附屬地ニ在リテハ關東長官ニ之ヲ提出スヘシ
第二十四條 地方長官ハ內閣總理大臣ノ指定スル所ニ依リ其ノ所轄區域內ニ居住スル者ノ所持ニ係ル左ノ各號ノ物件ノ數量、輸送力其ノ他ノ事項ニ付內閣總理大臣ニ報吿ヲ爲スヘシ
一 第十二條及第十三條ニ規定セサル船舶
二 航空機
三 車輛其ノ他ノ輸送用物件
第二十五條 地方長官、鑛務署長又ハ遞信局長第一條第一項、第二條第一項、第三條、第四條、第六條、第七條、第十條、第十二條第一項、第十三條第一項及第十九條第一項ノ規定ニ依ル報吿書ヲ受理シタルトキハ之ヲ取纏メ每年四月十五日迄ニ內閣總理大臣ニ提出スヘシ
遞信局長第十五條第一項竝第十六條第一項及第二項ノ規定ニ依ル報吿書ヲ受理シタルトキハ遲滯ナク內閣總理大臣ニ之ヲ提出スヘシ
前二項ノ場合ニ於テ報吿義務者ヨリ二通以上ヲ提出スヘキ報吿書ニ付テハ各一通ハ其ノ廳ニ之ヲ留メ置クヘシ
第二十六條 前二條ノ規定ニ依ル手續ハ朝鮮ニ在リテハ朝鮮總督、臺灣ニ在リテハ臺灣總督、樺太ニ在リテハ樺太廳長官、關東州及南滿洲鐵道附屬地ニ在リテハ關東長官ニ於テ之ヲ爲スヘシ但シ前條第一項ノ規定ニ依ル報吿書ノ提出ハ每年四月三十日迄ニ之ヲ爲スヘシ
第二十七條 陸軍大臣海軍大臣以外ノ各省大臣、鐵道院總裁、朝鮮總督、臺灣總督、樺太廳長官及關東長官ハ其ノ所管ニ屬スル工場、事業場、鐵道、軌道、船舶、繫船壁、棧橋及荷揚場ニシテ本令ニ規定スルモノニ付第一條第一項、第二條第一項、第三條、第四條、第六條、第七條、第十條、第十一條第一項、第十二條第一項、第十三條第一項及第十九條第一項ノ規定ニ準シ報吿書ヲ作製シ每年四月十五日迄ニ內閣總理大臣ニ提出スヘシ
前項ノ報吿書ハ鐵道及鐵道附屬船舶ニ付テハ二通、其ノ他ニ付テハ一通トス
第二十八條 船舶ニ關スル報吿書ニシテ第二十五條ノ規定ニ依リ遞信局長ヨリ內閣總理大臣ニ提出スルモノハ遞信大臣ニ於テ必要ト認ムルトキハ遞信大臣ヲ經由セシムルコトヲ得
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
本令施行前ニ製造シタル汽船ニ付第十二條第一項ノ報吿書ヲ提出スル場合ニ於テハ同條第二項第四號及第五號ノ船圖ハ之ヲ添附スルコトヲ要セス
(樣式第一號)
様式1.xlsx
(樣式第二號)
様式2.xlsx
(樣式第三號)
様式3.xlsx
(樣式第四號)
様式4.xlsx
(樣式第五號)
様式5.xlsx
(樣式第六號)
様式6.xlsx
(樣式第七號)
様式7.xlsx
(樣式第八號)
様式8.xlsx
(樣式第九號)
様式9.xlsx
(樣式第十號)
様式10.xlsx
(樣式第十一號)
様式11.xlsx
(樣式第十二號)
様式12.xlsx
(樣式第十三號)
様式13.xlsx
(樣式第十四號)
様式14.xlsx
(樣式第十五號)
様式15.xlsx
(樣式第十六號)
様式16.xlsx
(樣式第十七號)
様式17.xlsx
(樣式第十八號)
様式18.xlsx
(樣式第十九號)
様式19.xlsx
(樣式第二十號)
様式20.xlsx
(樣式第二十一號)
様式21.xlsx
(樣式第二十二號)
様式22.xlsx
(樣式第二十三號)
様式23.xlsx
朕軍需調査令ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
大正八年十二月十五日
内閣総理大臣 原敬
勅令第四百九十五号
軍需調査令
第一条 左ノ各号ニ該当スル工場又ハ事業場ヲ有スル者ハ様式第一号及第二号ノ定ムル所ニ依リ其ノ工場又ハ事業場ノ生産額及従業者ニ付毎年十二月末日ニ於ケル状況ニ基キ各二通ノ報告書ヲ作製シ翌年二月十五日迄ニ其ノ工場又ハ事業場ノ所在地所轄地方長官ニ提出スヘシ但シ鉱業法又ハ砂鉱法ノ適用ヲ受クル事業ヲ行フ工場又ハ事業場ニ付テハ其ノ所在地所轄鉱務署長ニ提出スヘシ
一 左ニ掲クル事業ヲ行フモノ
蹄鉄、蹄釘ノ製造
錨、鏈鎖ノ製造
火薬、爆薬、玩具用火工品以外ノ火工品及其ノ部分品ノ製造
医薬品ノ製造
工業用薬品ノ製造
圧縮瓦斯、液化瓦斯ノ製造
鉱業法第二条第二項ニ規定スル天然瓦斯ノ採掘
二 常時五人以上ノ職工又ハ鉱夫ヲ使用シ左ニ掲クル事業ヲ行フモノ
汽缶、原動機、喞筒、水圧機、圧縮機、送風機、推進器及其ノ附属機械器具ノ製造
電気機械器具ノ製造
瓦斯用機械器具ノ製造
金属工用、木工用、染織用其ノ他ノ製造加工用機械器具ノ製造
採掘用、選鉱用、製錬用、農業用及土木用機械器具ノ製造
起重機、連送機其ノ他ノ運搬用機械器具ノ製造
計測用機械器具ノ製造
試験用、検査用及理学用機械器具ノ製造
印刷用機械器具ノ製造
製図用器具ノ製造
通信信号用及照明用機械器具ノ製造
医療用及獣医用機械器具ノ製造
兵器、航空機、気球ノ製造
猟用銃砲、射的用銃、護身用銃ノ製造
船舶ノ製造又ハ修理
鉄道軌道用車輛、自動車ノ製造又ハ修理
自転車、人力車、馬車、荷車、橇ノ製造
機械部分品、兵器航空機部分品、車輛部分品ノ製造
潜水用器具ノ製造
消火器、噴霧器ノ製造
写真用器具ノ製造
「レンズ」、「プリズム」、眼鏡類ノ製造
金属製缶槽筒類ノ製造
金属製炊爨飲食用器、冷蔵器、暖房器ノ製造
焚火用器具ノ製造
金庫ノ製造
船具ノ製造
動力伝導用ノ車輪、車軸、車軸接手ノ製造
鋼球、金属製軸承ノ製造
「バルブ」、「コック」ノ製造
刃物ノ製造
金網、麻網、木綿網ノ製造
金属製及繊維製綱索、藁縄ノ製造
絶縁電線ノ製造
撥条ノ製造
「ボールト」、「ナット」、鋲、釘、針類ノ製造
船舶用、建築用及家具用金具ノ製造
梁材、鉄道軌道用船舶用建築用及支柱支架用金属材料ノ製造
金属ノ塊、錠、条、竿、線、鈑、筒、管其ノ他ノ金属素材ノ製造
合金ノ製造
金属箔ノ製造
鍍金、金属ノ被覆
雲母製品、石綿製品、「シリカウール」ノ製造
「パッキング」用品ノ製造
貝鈕釦以外ノ鈕釦ノ製造
紙器、紙製被服ノ製造
刷子ノ製造
皮革製品ノ製造
調帯ノ製造
「ホース」ノ製造
天幕、雨覆ノ製造
水上救命具ノ製造
毒瓦斯防禦用具ノ製造
「コルク」製品及其ノ類似品ノ製造
製材其ノ他ノ木材ノ加工
樽、荷箱、木管、靴用木釘材ノ製造
瓦斯ノ製造
骸炭ノ製造
煉炭ノ製造
耐酸用、耐熱用及絶縁用陶磁器ノ製造
耐酸用及耐火用煉瓦ノ製造
坩堝ノ製造
硝子、硝子製品ノ製造
「セメント」、「セメント」製品ノ製造
琺瑯鉄器ノ製造
炭化石灰ノ製造
研磨材、研磨用品ノ製造
「カーボン」製品ノ製造
皮革ノ製造
鉱物油、脂肪油、脂肪酸、蠟ノ製造
松脂、「テレビン」油、樟脳油ノ製造
蠟燭ノ製造
石鹼ノ製造
護謨製品及其ノ類似品ノ製造
人造染料ノ製造
「タンニン」材料、「タンニン」越幾斯ノ製造
塗料、顔料ノ製造
糊料ノ製造
紙、製紙用「パルプ」ノ製造
「セルロイド」、「セルロイド」製品ノ製造
「コールタール」、「ピッチ」ノ製造
骨炭ノ製造
乾餾製品ノ製造
人造肥料ノ製造
防水紙、防水布、擬革紙、擬革布ノ製造
建築用「タードフェルト」「タードペーパー」及其ノ類似品ノ製造
「リノリューム」及其ノ類似品ノ製造
「パッテー」、「マリングリューピッチ」其ノ他ノ填充料ノ製造
絶縁塗料、絶縁「テープ」其ノ他ノ絶縁材料ノ製造
写真用材料ノ製造
医療材料ノ製造
酒精、蒸餾酒ノ製造
粗糖、精糖ノ製造
味噌、醬油、酢ノ製造
麺麭、「ビスケット」、飴ノ製造
缶詰、罎詰及樽詰食料品ノ製造
乾製、塩製及燻製食料品ノ製造
圧榨茶ノ製造
穀粉ノ製造
毛糸ノ紡績
綿糸ノ紡績
麻糸ノ紡績
絹糸ノ紡績
片撚糸以外ノ絹撚糸、綿撚糸ノ製造
麻撚糸ノ製造
毛織物ノ製造
綿毛交織物ノ製造
麻織物ノ製造
綿麻交織物ノ製造
広幅綿織物、綿帆布、綿袋織物ノ製造
莫大小、莫大小製品ノ製造
綿組紐、麻組紐ノ製造
「フェルト」、「フェルト」製品ノ製造
糸布ノ浸染
鉱業法第二条第一項ニ規定スル鉱物ノ製錬
「ニッケル」、「アルミニューム」、「マグネシューム」ノ製錬
砂鉄、砂錫ノ製錬
鉱業法第二条第一項ニ規定スル鉱物ノ採掘
砂金、砂白金、砂鉄、砂錫ノ採取
雲母、石綿、蠟石、蛍石、大理石、放射性鉱物ノ採取
前項ニ掲クル事業ト其ノ以外ノ事業トヲ併セ行フ工場又ハ事業場ノ生産額ニ付テハ前項ニ掲クル事業ニ関スルモノニ限リ報告書ニ之ヲ記載スヘシ
第二条 左ノ各号ニ該当スル工場ヲ有スル者ハ前条ノ規定ニ依ルノ外其ノ工場ノ敷地、建物、設備及機械並其ノ工場ニ於テ使用スル原動力、燃料、原料、材料及消耗器具ニ付前条ニ規定スル手続ヲ為スヘシ
一 常時十五人以上ノ職工ヲ使用シ左ニ掲クル事業ヲ行フモノ
試験用、検査用及理学用機械器具ノ製造
製図用器具ノ製造
医療用及獣医用機械器具ノ製造
潜水用器具ノ製造
消火器、噴霧器ノ製造
写真用器具ノ製造
「レンズ」、「プリズム」、眼鏡類ノ製造
二 常時三十人以上ノ職工ヲ使用シ左ニ掲クル事業ヲ行フモノ
汽缶、原動機、喞筒、水圧機、圧縮機、送風機、推進器及其ノ附属機械器具ノ製造
電気機械器具ノ製造
瓦斯用機械器具ノ製造
金属工用、木工用、染織用其ノ他ノ製造加工用機械器具ノ製造
採掘用、選鉱用、製錬用、農業用及土木用機械器具ノ製造
起重機、連送機其ノ他ノ運搬用機械器具ノ製造
計測用機械器具ノ製造
印刷用機械器具ノ製造
通信信号用及照明用機械器具ノ製造
兵器、航空機、気球ノ製造
猟用銃砲、射的用銃、護身用銃ノ製造
鉄道軌道用車輛、自動車ノ製造又ハ修理
自転車、人力車、馬車、荷車、橇ノ製造
機械部分品、兵器航空機部分品、車輛部分品ノ製造
金属製缶槽筒類ノ製造
金属製炊爨飲食用器、冷蔵器、暖房器ノ製造
焚火用器具ノ製造
金庫ノ製造
船具ノ製造
錨、鏈鎖ノ製造
動力伝導用ノ車輪、車軸、車軸接手ノ製造
鋼球、金属製軸承ノ製造
「バルブ」、「コック」ノ製造
刃物ノ製造
金網、麻網、木綿網ノ製造
金属製及繊維製綱索、藁縄ノ製造
絶縁電線ノ製造
撥条ノ製造
「ボールト」、「ナット」、鋲、釘、針類ノ製造
船舶用、建築用及家具用金具ノ製造
梁材、鉄道軌道用船舶用建築用及支柱支架用金属材料ノ製造
金属ノ塊、錠、条、竿、線、鈑、筒、管其ノ他ノ金属素材ノ製造
貝鈕釦以外ノ鈕釦ノ製造
刷子ノ製造
三 常時百人以上ノ職工ヲ使用シ船舶ノ製造又ハ修理ノ事業ヲ行フモノ
四 常時五人以上ノ職工ヲ使用シ左ニ掲クル事業ヲ行フモノ
瓦斯ノ製造
圧縮瓦斯、液化瓦斯ノ製造
五 常時十五人以上ノ職工ヲ使用シ左ニ掲クル事業ヲ行フモノ
合金ノ製造
雲母製品、石綿製品ノ製造
「パッキング」用品ノ製造
「ホース」ノ製造
水上救命具ノ製造
毒瓦斯防禦用具ノ製造
火薬、爆薬、玩具用火工品以外ノ火工品及其ノ部分品ノ製造
医薬品ノ製造
工業用薬品ノ製造
研磨材、研磨用品ノ製造
松脂、「テレビン」油、樟脳油ノ製造
塗料、顔料ノ製造
「リノリューム」及其ノ類似品ノ製造
「パッテー」、「マリングリューピッチ」其ノ他ノ填充料ノ製造
絶縁塗料、絶縁「テープ」其ノ他ノ絶縁材料ノ製造
写真用材料ノ製造
医療材料ノ製造
酒精、蒸餾酒ノ製造
鉱業法第二条第一項ニ規定スル鉱物ノ製錬
「ニッケル」、「アルミニューム」、「マグネシューム」ノ製錬
砂鉄、砂錫ノ製錬
六 常時三十人以上ノ職工ヲ使用シ左ニ掲クル事業ヲ行フモノ
鍍金、金属ノ被覆
紙器、紙製被服ノ製造
皮革製品ノ製造
調帯ノ製造
「コルク」製品及其ノ類似品ノ製造
耐酸用、耐熱用及絶縁用陶磁器ノ製造
耐酸用及耐火用煉瓦ノ製造
坩堝ノ製造
琺瑯鉄器ノ製造
炭化石灰ノ製造
「カーボン」製品ノ製造
皮革ノ製造
鉱物油、脂肪油、脂肪酸、蠟ノ製造
蠟燭ノ製造
石鹼ノ製造
護謨製品及其ノ類似品ノ製造
人造染料ノ製造
「セルロイド」、「セルロイド」製品ノ製造
人造肥料ノ製造
防水紙、防水布、擬革紙、擬革布ノ製造
建築用「タードフェルト」、「タードペーパー」及其ノ類似品ノ製造
莫大小、莫大小製品ノ製造
「フェルト」、「フェルト」製品ノ製造
七 常時五十人以上ノ職工ヲ使用シ左ニ掲クル事業ヲ行フモノ
骸炭ノ製造
煉炭ノ製造
硝子、硝子製品ノ製造
「ピッチ」ノ製造
片撚糸以外ノ絹撚糸、綿撚糸ノ製造
麻撚糸ノ製造
毛織物ノ製造
綿毛交織物ノ製造
麻織物ノ製造
綿麻交織物ノ製造
糸布ノ浸染
八 常時百人以上ノ職工ヲ使用シ左ニ掲クル事業ヲ行フモノ
「セメント」、「セメント」製品ノ製造
紙、製紙用「パルプ」ノ製造
毛糸ノ紡績
綿糸ノ紡績
麻糸ノ紡績
絹糸ノ紡績
広幅綿織物、綿帆布、綿袋織物ノ製造
前項ノ規定ニ依ル報告書ハ前項第一号又ハ第二号ニ該当スル工場ニ付テハ様式第三号第五号及第八号、前項第三号ニ該当スル工場ニ付テハ様式第三号及第五号乃至第八号、前項第四号乃至第八号ニ該当スル工場ニ付テハ様式第四号第五号及第八号ノ定ムル所ニ依リ之ヲ作製スヘシ
第三条 左ノ各号ニ該当スル工場ヲ有スル者ハ第一条ノ規定ニ依ルノ外様式第四号及第五号ノ定ムル所ニ依リ其ノ工場ノ敷地、建物、設備及機械並其ノ工場ニ於テ使用スル原動力及燃料ニ付第一条ニ規定スル手続ヲ為スヘシ
一 常時十五人以上ノ職工ヲ使用シ左ニ掲クル事業ヲ行フモノ
樽、荷箱、木管、靴用木釘材ノ製造
圧榨茶ノ製造
二 常時三十人以上ノ職工ヲ使用シ左ニ掲クル事業ヲ行フモノ
製材其ノ他ノ木材ノ加工
「タンニン」材料、「タンニン」越幾斯ノ製造
乾餾製品ノ製造
精糖ノ製造
麺麭、「ビスケット」ノ製造
缶詰、罎詰及樽詰食料品ノ製造
乾製、塩製及燻製食料品ノ製造
穀粉ノ製造
綿組紐、麻組紐ノ製造
第四条 左ノ各号ニ該当スル事業場ヲ有スル者ハ第一条ノ規定ニ依ルノ外様式第五号及第九号ノ定ムル所ニ依リ鉱区、其ノ事業場ノ設備及機械並其ノ事業場ニ於テ使用スル原動力及燃料ニ付第一条ニ規定スル手続ヲ為スヘシ
一 常時三十人以上ノ鉱夫ヲ使用シ石油ノ採掘事業ヲ行フモノ
二 常時三百人以上ノ鉱夫ヲ使用シ亜鉛鉱ノ採掘事業ヲ行フモノ
三 常時五百人以上ノ鉱夫ヲ使用シ銅鉱又ハ鉄鉱ノ採掘事業ヲ行フモノ
四 常時千人以上ノ鉱夫ヲ使用シ石炭ノ採掘事業ヲ行フモノ
第五条 前三条ノ場合ニ於テハ第一条ノ報告書及前三条ノ規定ニ依ル報告書ハ各三通ヲ提出スヘシ
第六条 左ノ各号ニ該当スル工場ヲ有スル者ハ様式第二号、第四号及第五号ノ定ムル所ニ依リ其ノ工場ノ敷地、建物、設備及機械並其ノ工場ニ於テ使用スル原動力、燃料及従業者ニ付第一条ニ規定スル手続ヲ為スヘシ但シ報告書ハ各三通ヲ提出スヘシ
一 常時十五人以上ノ職工ヲ使用シ左ニ掲クル事業ヲ行フモノ
金属ノ熔接及切断
金属ノ研磨
精穀
織物、莫大小ノ起毛
二 常時三十人以上ノ職工ヲ使用シ左ニ掲クル事業ヲ行フモノ
亜鉛版、石版、銅版、写真版ヲ以テスル印刷
製氷
機械裁縫
第七条 発電、変電又ハ蓄電ヲ為ス工場ヲ有スル者ハ様式第二号及第十号ノ定ムル所ニ依リ其ノ工場ノ敷地、建物、設備、機械及送電線、其ノ工場ニ於テ使用スル燃料並其ノ工場ノ発電力、変電力、蓄電力及従業者ニ付第一条ニ規定スル手続ヲ為スヘシ但シ報告書ハ各三通ヲ所轄逓信局長ニ提出スヘシ
第八条 第一条乃至第四条、第六条及第七条ノ規定ノ適用ニ付テハ工場又ハ事業場ニ於テ常時使用スル職工又ハ鉱夫ノ数ハ第一条乃至第四条、第六条及第七条ニ掲クル事業ニ従事セサル者ヲモ併セテ之ヲ計算ス
第九条 第二条、第三条、第六条及第七条ニ掲クル事業ト其ノ以外ノ事業トヲ併セ行フ工場ノ設備及機械ニ付テハ第二条、第三条、第六条及第七条ニ掲クル事業ニ使用スルモノ及使用シ得ヘキモノニ限リ報告書ニ之ヲ記載スヘシ
第二条ニ掲クル事業ト其ノ以外ノ事業トヲ併セ行フ工場ニ於テ使用スル原料、材料及消耗器具ニ付テハ第二条ニ掲クル事業ニ使用スルモノニ限リ報告書ニ之ヲ記載スヘシ
第十条 常時五人以上ノ職工ヲ使用シ第一条及第七条ニ掲ケサル事業ノミヲ行フ工場ヲ有スル者ハ様式第十一号ノ定ムル所ニ依リ其ノ工場ノ従業者ニ付第一条ニ規定スル手続ヲ為スヘシ但シ第六条ニ規定スル工場ニ付テハ此ノ限ニ在ラス
第十一条 鉄道又ハ内閣総理大臣ノ指定スル軌道ノ所有者ハ様式第十二号乃至第十七号ノ定ムル所ニ依リ其ノ線路、停車場、車輛、動力、燃料、輪送力、附属通信信号設備及従業者ニ付毎年十二月末日ニ於ケル状況ニ基キ各二通ノ報告書ヲ作製シ翌年二月十五日迄ニ内閣総理大臣ニ提出スヘシ
前項ノ報告書ニハ内閣総理大臣ノ指定スル所ニ依リ左ノ各号ノ図及表ヲ添附スヘシ但シ同一ノ鉄道又ハ軌道ニ関シ第二回以後ノ報告書ヲ提出スル場合ニ於テ記載事項ニ変更ナキ図及表ハ之ヲ添附スルコトヲ要セス
一 線路図
二 停車場平面図
三 車輛図
四 列車運行図表
五 列車運転時刻表
六 機関車運行図表
七 機関車牽引定数表
八 各駅旅客貨物発著及通過数量図表
列車運転時刻ヲ改正シタルトキハ遅滞ナク前項第四号及第五号ノ表ヲ内閣総理大臣ニ提出スヘシ
第十二条 総噸数五百噸以上ノ汽船ノ所有者ハ様式第十八号、第十九号及第二十一号ノ定ムル所ニ依リ其ノ用途、構造、設備、機械、積載力及従業者ニ付毎年十二月末日ニ於ケル状況ニ基キ各三通ノ報告書ヲ作製シ翌年二月十五日迄ニ船籍港所轄逓信局長ニ提出スヘシ
前項ノ報告書ニハ内閣総理大臣ノ指定スル所ニ依リ左ノ各号ノ船図ヲ添附スヘシ但シ同一ノ汽船ニ関シ第二回以後ノ報告書ヲ提出スル場合ニ於テ記載事項ニ変更ナキ船図ハ之ヲ添附スルコトヲ要セス
一 船体艤装図
二 船体中心線縦断面図
三 各甲板及艙内平面図
四 機関装置図
五 諸管配置図
外国ニ於テ製造シタル汽船ニシテ前項第四号ノ機関装置図ヲ作製スルコト困難ナル事情アルモノニ付テハ所有者ヨリ其ノ旨船籍港所轄逓信局長ニ届出ツヘシ
第十三条 総噸数二十噸以上五百噸未満ノ汽船ノ所有者ハ様式第二十号及第二十一号ノ定ムル所ニ依リ其ノ用途、構造、設備、機械、積載力及従業者ニ付毎年十二月末日ニ於ケル状況ニ基キ各一通ノ報告書ヲ作製シ翌年二月十五日迄ニ船籍港所轄逓信局長ニ提出スヘシ
前項ノ報告書ニハ総噸数百噸以上ノ汽船ニ関スルモノニ限リ前条第二項第一号ノ船図ヲ添附スヘシ但シ同一ノ汽船ニ関シ第二回以後ノ報告書ヲ提出スル場合ニ於テ記載事項ニ変更ナキトキハ此ノ限ニ在ラス
第十四条 総噸数千噸以上ノ汽船ノ所有者ハ毎月末日迄ニ翌月ノ汽船運航見込表二通ヲ作製シ内閣総理大臣ニ提出スヘシ
第十五条 総噸数二十噸以上ノ汽船製造ノ場合ニ於テハ其ノ所有者ハ現在ノ状況ニ其キ遅滞ナク第十二条又ハ第十三条ニ規定スル手続ヲ為スヘシ日本船舶ニ非サリシ総噸数二十噸以上ノ汽船日本船舶ト為リタル場合ニ於ケル所有者亦同シ
前項ニ規定スル製造又ハ国籍変更カ七月一日以後ニ係ルトキハ第十二条又ハ第十三条ノ規定ニ依リ其ノ年十二月末日ニ於ケル状況ニ基キ作製スヘキ報告書ハ之ヲ提出スルコトヲ要セス
第十六条 総噸数五百噸以上ノ汽船ノ所有者其ノ汽船ノ用途又ハ積載力ヲ変更シタルトキハ遅滞ナク変更ノ状況ヲ知ルニ必要ナル事項ヲ記載シタル報告書三通ヲ作製シ船籍港所轄逓信局長ニ提出スヘシ
総噸数百噸以上五百噸未満ノ汽船ノ所有者其ノ汽船ノ用途ヲ変更シタルトキハ前項ニ規定スル手続ヲ為スヘシ但シ報告書ハ一通ヲ提出スヘシ
第一項ノ規定ニ依ル報告書ニハ第十二条第二項第一号乃至第三号ノ船図、第二項ノ規定ニ依ル報告書ニハ第十二条第二項第一号ノ船図ヲ添附スヘシ
第十七条 前五条ニ於テ汽船ト称スルハ蒸汽ヲ用井ルト否トニ拘ラス主トシテ機械力ヲ以テ運航スル装置ヲ有スル日本船舶ヲ謂フ
第十八条 鉄道、軌道又ハ船舶ノ所有者之ヲ貸付シタル場合ニ於テハ第十一条乃至第十四条及第十六条ノ規定ニ依ル手続ハ其ノ借受人ニ於テ之ヲ為スヘシ
船舶ノ借受人帝国ノ版図内ニ住所又ハ営業所ヲ有セサルトキハ前項ノ手続ハ所有者ニ於テ之ヲ為スヘシ此ノ場合ニ於テハ様式第二十一号ノ報告書ハ之ヲ省略スルコトヲ得
第十九条 内閣総理大臣ノ指定スル港湾ニ於テ繋船壁、桟橋又ハ荷揚場ヲ有スル者ハ様式第二十二号又ハ第二十三号ノ定ムル所ニ依リ左ノ各号ノ事項ニ付毎年十二月末日ニ於ケル状況ニ基キ報告書三通ヲ作製シ翌年二月十五日迄ニ其ノ所在地所轄地方長官ニ提出スヘシ
一 繋船壁又ハ荷揚場ニ付テハ位置、延長、構造及用地面積
桟橋ニ付テハ位置、延長、面積、構造及用地面積
二 上屋、倉庫其ノ他ノ附属建物
三 揚貨機其ノ他ノ貨物積卸ニ関スル附属設備機械
四 鉄道、軌道及道路トノ連絡ノ状況
五 附属給水給油及給炭設備
六 繋船柱、繋船浮標其ノ他ノ附属繋船設備
七 附属通信信号及照明設備
八 附属防波設備
九 附属船舶
十 従業者
前項ノ報告書ニハ内閣総理大臣ノ指定スル所ニ依リ左ノ各号ノ図面ヲ添附スヘシ但シ同一ノ繋船壁、桟橋又ハ荷揚場ニ関シ第二回以後ノ報告ヲ為ス場合ニ於テ記載事項ニ変更ナキ図面ハ之ヲ添附スルコトヲ要セス
一 水陸設備関係図
二 繋船壁又ハ桟橋ノ平面及断面図
第二十条 前数条ノ規定ニ依リ工場、事業場、鉄道、軌道、船舶、繋船壁、桟橋又ハ荷揚場ニ付報告ヲ為スノ義務ヲ有スル者ハ軍事上必要アルトキハ前数条ニ規定スル場合ノ外内閣総理大臣ノ命スル事項ニ付報告ヲ為スコトヲ要ス
第二十一条 軍需品ノ取引又ハ保管ヲ業トスル者ハ内閣総理大臣ノ指定スル所ニ依リ軍需工業動員法第十三条ニ規定スル事項ニ付其ノ営業所所在地所轄地方長官ニ報告ヲ為スヘシ
第二十二条 市町村長又ハ之ニ準スヘキ職務ヲ行フ者ハ其ノ所轄区域内ニ居住スル者ニシテ第一条第一項、第六条又ハ第七条ニ掲クル事業ニ関シ技能又ハ経験ヲ有シ現ニ第一条、第六条、第七条及第十条ノ工場及事業場ノ従業者ニ非サルモノニ付内閣総理大臣ノ指定スル所ニ依リ所轄地方長官ニ報告ヲ為スヘシ鉄道軌道従業者又ハ汽船乗組員タルノ技能又ハ経験ヲ有シ現ニ第十一条ノ鉄道軌道並第十二条及第十三条ノ汽船ノ従業者ニ非サルモノニ付亦同シ
第二十三条 第一条第一項、第二条第一項、第三条、第四条、第六条、第七条、第十条、第十一条第一項、第十二条第一項、第十三条第一項、第十五条第一項、第十六条第一項及第二項、第十九条第一項、第二十一条並第二十二条ノ規定ニ依ル報告書ハ朝鮮ニ在リテハ朝鮮総督、台湾ニ在リテハ台湾総督、樺太ニ在リテハ樺太庁長官、関東州及南満洲鉄道附属地ニ在リテハ関東長官ニ之ヲ提出スヘシ
第二十四条 地方長官ハ内閣総理大臣ノ指定スル所ニ依リ其ノ所轄区域内ニ居住スル者ノ所持ニ係ル左ノ各号ノ物件ノ数量、輸送力其ノ他ノ事項ニ付内閣総理大臣ニ報告ヲ為スヘシ
一 第十二条及第十三条ニ規定セサル船舶
二 航空機
三 車輛其ノ他ノ輸送用物件
第二十五条 地方長官、鉱務署長又ハ逓信局長第一条第一項、第二条第一項、第三条、第四条、第六条、第七条、第十条、第十二条第一項、第十三条第一項及第十九条第一項ノ規定ニ依ル報告書ヲ受理シタルトキハ之ヲ取纏メ毎年四月十五日迄ニ内閣総理大臣ニ提出スヘシ
逓信局長第十五条第一項並第十六条第一項及第二項ノ規定ニ依ル報告書ヲ受理シタルトキハ遅滞ナク内閣総理大臣ニ之ヲ提出スヘシ
前二項ノ場合ニ於テ報告義務者ヨリ二通以上ヲ提出スヘキ報告書ニ付テハ各一通ハ其ノ庁ニ之ヲ留メ置クヘシ
第二十六条 前二条ノ規定ニ依ル手続ハ朝鮮ニ在リテハ朝鮮総督、台湾ニ在リテハ台湾総督、樺太ニ在リテハ樺太庁長官、関東州及南満洲鉄道附属地ニ在リテハ関東長官ニ於テ之ヲ為スヘシ但シ前条第一項ノ規定ニ依ル報告書ノ提出ハ毎年四月三十日迄ニ之ヲ為スヘシ
第二十七条 陸軍大臣海軍大臣以外ノ各省大臣、鉄道院総裁、朝鮮総督、台湾総督、樺太庁長官及関東長官ハ其ノ所管ニ属スル工場、事業場、鉄道、軌道、船舶、繋船壁、桟橋及荷揚場ニシテ本令ニ規定スルモノニ付第一条第一項、第二条第一項、第三条、第四条、第六条、第七条、第十条、第十一条第一項、第十二条第一項、第十三条第一項及第十九条第一項ノ規定ニ準シ報告書ヲ作製シ毎年四月十五日迄ニ内閣総理大臣ニ提出スヘシ
前項ノ報告書ハ鉄道及鉄道附属船舶ニ付テハ二通、其ノ他ニ付テハ一通トス
第二十八条 船舶ニ関スル報告書ニシテ第二十五条ノ規定ニ依リ逓信局長ヨリ内閣総理大臣ニ提出スルモノハ逓信大臣ニ於テ必要ト認ムルトキハ逓信大臣ヲ経由セシムルコトヲ得
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
本令施行前ニ製造シタル汽船ニ付第十二条第一項ノ報告書ヲ提出スル場合ニ於テハ同条第二項第四号及第五号ノ船図ハ之ヲ添附スルコトヲ要セス
(様式第一号)
様式1.xlsx
(様式第二号)
様式2.xlsx
(様式第三号)
様式3.xlsx
(様式第四号)
様式4.xlsx
(様式第五号)
様式5.xlsx
(様式第六号)
様式6.xlsx
(様式第七号)
様式7.xlsx
(様式第八号)
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(様式第九号)
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(様式第十号)
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(様式第十一号)
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(様式第十二号)
様式12.xlsx
(様式第十三号)
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(様式第十四号)
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(様式第十五号)
様式15.xlsx
(様式第十六号)
様式16.xlsx
(様式第十七号)
様式17.xlsx
(様式第十八号)
様式18.xlsx
(様式第十九号)
様式19.xlsx
(様式第二十号)
様式20.xlsx
(様式第二十一号)
様式21.xlsx
(様式第二十二号)
様式22.xlsx
(様式第二十三号)
様式23.xlsx