軍需工業動員法
法令番号: 法律第三十八號
公布年月日: 大正7年4月17日
法令の形式: 法律
朕帝國議會ノ協贊ヲ經タル軍需工業動員法ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
大正七年四月十六日
內閣總理大臣 伯爵 寺內正毅
內務大臣 男爵 後藤新平
海軍大臣 加藤友三郞
陸軍大臣 大島健一
外務大臣 法學博士 子爵 本野一郞
司法大臣 法學博士 松室致
文部大臣 岡田良平
遞信大臣 男爵 田健治郞
農商務大臣 仲小路廉
大藏大臣 勝田主計
法律第三十八號
軍需工業動員法
第一條 本法ニ於テ軍需品ト稱スルハ左ノ各號ニ揭クルモノヲ謂フ
一 兵器、艦艇、航空機、彈藥竝軍用器具機械及物品
二 軍用ニ供シ得ヘキ船舶、海陸聯絡輸送設備、鐵道軌道及其ノ附屬設備其ノ他ノ輸送用物件
三 軍用ニ供シ得ヘキ燃料、被服及糧秣
四 軍用ニ供シ得ヘキ衞生材料及獸醫材料
五 軍用ニ供シ得ヘキ通信用物件
六 前各號ニ揭クルモノノ生產又ハ修理ニ要スル材料、原料、器具機械、設備及建築材料
七 前各號ニ揭クルモノヲ除クノ外勅令ヲ以テ指定スル軍用ニ供シ得ヘキ物件
第二條 政府ハ戰時ニ際シ軍需品ノ生產又ハ修理ノ爲必要アルトキハ左ノ各號ニ揭クル工場及事業場竝其ノ附屬設備ノ全部又ハ一部ヲ管理シ、使用シ又ハ收用スルコトヲ得
一 軍需品ノ生產又ハ修理ヲ爲ス工場及事業場
二 前號ニ揭クル工場及事業場ニ要スル原料若ハ燃料ヲ生產シ又ハ電力若ハ動力ヲ發生スル工場及事業場
三 前各號ニ揭クル工場ニ轉用スルコトヲ得ル工場
第三條 政府ハ戰時ニ際シ軍需品ノ生產、修理又ハ貯藏ノ爲必要アルトキハ土地竝家屋倉庫其ノ他ノ工作物及其ノ附屬設備ノ全部又ハ一部ヲ管理シ、使用シ又ハ收用スルコトヲ得
政府ハ戰時ニ際シ必要アルトキハ第一條第二號ニ揭クル物件ノ全部又ハ一部ヲ管理スルコトヲ得
第四條 前二條ノ場合ニ於テ政府ハ從業者ヲ供用セシムルコトヲ得
第五條 前三條ノ規定ニ依ル處分ニ因リ生シタル損害ハ政府之ヲ補償ス
第六條 政府ハ戰時ニ際シ軍需品又ハ第二條第二號ノ原料若ハ燃料ノ讓渡、使用、消費、所持、移動若ハ輸出入ニ關シ必要ナル命令ヲ爲スコトヲ得
第七條 戰時ニ際シ第一條ニ揭クル物件ニシテ徵發令中ニ規定ナキモノヲ使用又ハ收用セムトスルトキハ徵發令ノ規定ヲ準用ス
第八條 政府ハ戰時ニ際シ兵役ニ在ル者ヲ徵兵令ニ拘ラス勅令ノ定ムル所ニ依リ召集シテ軍事輸送機關又ハ第二條ノ規定ニ依リ政府ノ管理スル工場若ハ事業場ノ業務ニ從事セシムルコトヲ得
前項ノ規定ハ第二條各號ニ揭クル工場又ハ事業場ニシテ國ノ經營ニ係ルモノニ關シ之ヲ準用ス
第九條 政府ハ戰時ニ際シ勅令ノ定ムル所ニ依リ兵役ニ在ラサル者ヲ徵用シテ前條ニ揭クル業務ニ從事セシムルコトヲ得
第十條 第二條又ハ第三條ノ規定ニ依リ收用シタル工場、事業場、土地又ハ家屋其ノ他ノ工作物及其ノ附屬設備不用ニ歸シタル場合ニ於テ收用シタル時ヨリ五年內ニ拂下クルトキハ舊所有者又ハ其ノ承繼人ニ於テ優先ニ之ヲ買受クルコトヲ得
第十一條 政府ハ軍事上必要アルトキハ第二條各號ニ揭クル工場若ハ事業場ヲ有スル者又ハ其ノ管理者ニ對シ其ノ事業ニ使用スル設備、器具機械、從業者若ハ材料原料器具機械ノ供給者又ハ生產發生若ハ修理ノ能力若ハ數量其ノ他事業ノ狀況ニ付必要ト認ムル事項ノ報吿ヲ命スルコトヲ得
第十二條 政府ハ軍事上必要アルトキハ鐵道、軌道、船舶、海陸聯絡輸送設備其ノ他ノ輸送用物件ノ所有者又ハ管理者ニ對シ車輛、軌條、船舶又ハ海陸聯絡輸送設備ノ數量、構造、輸送能力、從業者其ノ他必要ト認ムル事項ノ報吿ヲ命スルコトヲ得
第十三條 政府ハ軍事上必要アルトキハ軍需品又ハ第二條第二號ノ原料若ハ燃料ノ取引又ハ保管ヲ業トスル者ニ對シ其ノ取引ノ相手方、取引又ハ保管ノ數量、保管ノ設備其ノ他事業ノ狀況ニ付必要ト認ムル事項ノ報吿ヲ命スルコトヲ得
第十四條 政府ハ軍事上必要アルトキハ勅令ノ定ムル所ニ依リ第二條各號ニ揭クル工場若ハ事業場ヲ有スル者又ハ前條ニ揭クル者ニシテ一定ノ資格アルモノニ對シ豫算ノ範圍內ニ於テ一定ノ利益ヲ保證シ又ハ奬勵金ヲ下付スルコトヲ得此ノ場合ニ於テ政府ハ其ノ者ニ對シ軍需品ノ生產、修理若ハ貯藏ヲ爲サシメ又ハ軍事上必要ナル設備ヲ爲サシムルコトヲ得
政府ハ前項ノ規定ニ依リ利益保證又ハ奬勵金下付ヲ受クル事業ヲ監督シ又ハ之カ爲必要ナル命令若ハ處分ヲ爲スコトヲ得
第十五條 第五條ノ規定ニ依ル補償金及前條ノ利益保證又ハ奬勵金ノ算定竝第十條ノ規定ニ依ル拂下價額ハ軍需評議會ノ決議ヲ經テ之ヲ定ム
軍需評議會ニ關スル規程ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第十六條 當該官吏又ハ吏員ハ第十一條乃至第十三條ノ規定ニ依リ報吿ヲ命シ得ル事項調査ノ爲又ハ第十四條ノ規定ニ依ル監督若ハ處分ヲ爲ス爲必要ナル場所ニ立入リ、檢査ヲ爲シ、調査資料ノ提供ヲ求メ又ハ從業者ニ對シ質問ヲ爲スコトヲ得
第十七條 工業的發明ニ係ル物又ハ方法ニ關シ豫メ政府ノ承認ヲ得タル事項又ハ設備ニ付テハ報吿ヲ命シ、檢査ヲ爲シ、調査資料ノ提供ヲ求メ又ハ從業者ニ對シ質問ヲ爲スコトヲ得ス
第十八條 利益保證又ハ奬勵金ヲ受クル事業ヲ承繼スル者ハ本法若ハ本法ニ基キテ發スル命令、之ニ依リテ爲ス處分又ハ利益保證若ハ奬勵金下付ニ附シタル條件ニ依ル前者ノ權利義務ヲ承繼ス
第十九條 左ノ各號ノ一ニ該當スル者ハ三年以下ノ懲役又ハ三千圓以下ノ罰金ニ處ス
一 第二條又ハ第三條ノ規定ニ依ル管理、使用又ハ收用ヲ拒ミタル者
二 第四條ノ規定ニ依ル供用ヲ拒ミタル者
三 第六條ノ規定ニ依ル命令ニ違反シタル者
第二十條 第十四條第一項ノ規定ニ依ル命令ニ違反シタル者ハ二年以下ノ懲役又ハ二千圓以下ノ罰金ニ處ス
戰時ニ際シ前項ノ罪ヲ犯シタルトキ罰前條ニ同シ
第二十一條 左ノ各號ノ一ニ該當スル者ハ一年以下ノ懲役又ハ千圓以下ノ罰金ニ處ス
一 第八條ノ規定ニ依ル召集ニ應セス又ハ同條ノ規定ニ依ル業務ニ從事スルコトヲ拒ミタル者
二 第九條ノ規定ニ依ル徵用ニ應セス又ハ同條ノ規定ニ依ル業務ニ從事スルコトヲ拒ミタル者
三 第十一條乃至第十三條ノ規定ニ依リ命セラレタル報吿ヲ爲サス又ハ虛僞ノ報吿ヲ爲シタル者
四 第十四條第二項ノ規定ニ依ル命令ニ違反シタル者
五 第十六條ノ規定ニ依ル當該官吏又ハ吏員ノ職務ノ執行ヲ拒ミ妨ケ若ハ忌避シ、調査資料ノ提供ヲ爲サス若ハ虛僞ノ調査資料ヲ提供シ又ハ質問ニ對シ虛僞ノ陳述ヲ爲シタル者
第二十二條 當該官吏若ハ吏員又ハ其ノ職ニ在リタル者本法ニ依ル職務ニ依リ知得シタル事業上ノ祕密ヲ漏洩シ又ハ竊用シタルトキハ二年以下ノ懲役又ハ二千圓以下ノ罰金ニ處ス當該官吏又ハ吏員第十七條ノ規定ニ違反シタルトキ亦同シ
職務上前項ノ祕密ヲ知得シタル他ノ公務員又ハ公務員タリシ者其ノ祕密ヲ漏洩シ又ハ竊用シタルトキ罰前項ニ同シ
朕帝国議会ノ協賛ヲ経タル軍需工業動員法ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
大正七年四月十六日
内閣総理大臣 伯爵 寺内正毅
内務大臣 男爵 後藤新平
海軍大臣 加藤友三郎
陸軍大臣 大島健一
外務大臣 法学博士 子爵 本野一郎
司法大臣 法学博士 松室致
文部大臣 岡田良平
逓信大臣 男爵 田健治郎
農商務大臣 仲小路廉
大蔵大臣 勝田主計
法律第三十八号
軍需工業動員法
第一条 本法ニ於テ軍需品ト称スルハ左ノ各号ニ掲クルモノヲ謂フ
一 兵器、艦艇、航空機、弾薬並軍用器具機械及物品
二 軍用ニ供シ得ヘキ船舶、海陸連絡輸送設備、鉄道軌道及其ノ附属設備其ノ他ノ輸送用物件
三 軍用ニ供シ得ヘキ燃料、被服及糧秣
四 軍用ニ供シ得ヘキ衛生材料及獣医材料
五 軍用ニ供シ得ヘキ通信用物件
六 前各号ニ掲クルモノノ生産又ハ修理ニ要スル材料、原料、器具機械、設備及建築材料
七 前各号ニ掲クルモノヲ除クノ外勅令ヲ以テ指定スル軍用ニ供シ得ヘキ物件
第二条 政府ハ戦時ニ際シ軍需品ノ生産又ハ修理ノ為必要アルトキハ左ノ各号ニ掲クル工場及事業場並其ノ附属設備ノ全部又ハ一部ヲ管理シ、使用シ又ハ収用スルコトヲ得
一 軍需品ノ生産又ハ修理ヲ為ス工場及事業場
二 前号ニ掲クル工場及事業場ニ要スル原料若ハ燃料ヲ生産シ又ハ電力若ハ動力ヲ発生スル工場及事業場
三 前各号ニ掲クル工場ニ転用スルコトヲ得ル工場
第三条 政府ハ戦時ニ際シ軍需品ノ生産、修理又ハ貯蔵ノ為必要アルトキハ土地並家屋倉庫其ノ他ノ工作物及其ノ附属設備ノ全部又ハ一部ヲ管理シ、使用シ又ハ収用スルコトヲ得
政府ハ戦時ニ際シ必要アルトキハ第一条第二号ニ掲クル物件ノ全部又ハ一部ヲ管理スルコトヲ得
第四条 前二条ノ場合ニ於テ政府ハ従業者ヲ供用セシムルコトヲ得
第五条 前三条ノ規定ニ依ル処分ニ因リ生シタル損害ハ政府之ヲ補償ス
第六条 政府ハ戦時ニ際シ軍需品又ハ第二条第二号ノ原料若ハ燃料ノ譲渡、使用、消費、所持、移動若ハ輸出入ニ関シ必要ナル命令ヲ為スコトヲ得
第七条 戦時ニ際シ第一条ニ掲クル物件ニシテ徴発令中ニ規定ナキモノヲ使用又ハ収用セムトスルトキハ徴発令ノ規定ヲ準用ス
第八条 政府ハ戦時ニ際シ兵役ニ在ル者ヲ徴兵令ニ拘ラス勅令ノ定ムル所ニ依リ召集シテ軍事輸送機関又ハ第二条ノ規定ニ依リ政府ノ管理スル工場若ハ事業場ノ業務ニ従事セシムルコトヲ得
前項ノ規定ハ第二条各号ニ掲クル工場又ハ事業場ニシテ国ノ経営ニ係ルモノニ関シ之ヲ準用ス
第九条 政府ハ戦時ニ際シ勅令ノ定ムル所ニ依リ兵役ニ在ラサル者ヲ徴用シテ前条ニ掲クル業務ニ従事セシムルコトヲ得
第十条 第二条又ハ第三条ノ規定ニ依リ収用シタル工場、事業場、土地又ハ家屋其ノ他ノ工作物及其ノ附属設備不用ニ帰シタル場合ニ於テ収用シタル時ヨリ五年内ニ払下クルトキハ旧所有者又ハ其ノ承継人ニ於テ優先ニ之ヲ買受クルコトヲ得
第十一条 政府ハ軍事上必要アルトキハ第二条各号ニ掲クル工場若ハ事業場ヲ有スル者又ハ其ノ管理者ニ対シ其ノ事業ニ使用スル設備、器具機械、従業者若ハ材料原料器具機械ノ供給者又ハ生産発生若ハ修理ノ能力若ハ数量其ノ他事業ノ状況ニ付必要ト認ムル事項ノ報告ヲ命スルコトヲ得
第十二条 政府ハ軍事上必要アルトキハ鉄道、軌道、船舶、海陸連絡輸送設備其ノ他ノ輸送用物件ノ所有者又ハ管理者ニ対シ車輛、軌条、船舶又ハ海陸連絡輸送設備ノ数量、構造、輸送能力、従業者其ノ他必要ト認ムル事項ノ報告ヲ命スルコトヲ得
第十三条 政府ハ軍事上必要アルトキハ軍需品又ハ第二条第二号ノ原料若ハ燃料ノ取引又ハ保管ヲ業トスル者ニ対シ其ノ取引ノ相手方、取引又ハ保管ノ数量、保管ノ設備其ノ他事業ノ状況ニ付必要ト認ムル事項ノ報告ヲ命スルコトヲ得
第十四条 政府ハ軍事上必要アルトキハ勅令ノ定ムル所ニ依リ第二条各号ニ掲クル工場若ハ事業場ヲ有スル者又ハ前条ニ掲クル者ニシテ一定ノ資格アルモノニ対シ予算ノ範囲内ニ於テ一定ノ利益ヲ保証シ又ハ奨励金ヲ下付スルコトヲ得此ノ場合ニ於テ政府ハ其ノ者ニ対シ軍需品ノ生産、修理若ハ貯蔵ヲ為サシメ又ハ軍事上必要ナル設備ヲ為サシムルコトヲ得
政府ハ前項ノ規定ニ依リ利益保証又ハ奨励金下付ヲ受クル事業ヲ監督シ又ハ之カ為必要ナル命令若ハ処分ヲ為スコトヲ得
第十五条 第五条ノ規定ニ依ル補償金及前条ノ利益保証又ハ奨励金ノ算定並第十条ノ規定ニ依ル払下価額ハ軍需評議会ノ決議ヲ経テ之ヲ定ム
軍需評議会ニ関スル規程ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第十六条 当該官吏又ハ吏員ハ第十一条乃至第十三条ノ規定ニ依リ報告ヲ命シ得ル事項調査ノ為又ハ第十四条ノ規定ニ依ル監督若ハ処分ヲ為ス為必要ナル場所ニ立入リ、検査ヲ為シ、調査資料ノ提供ヲ求メ又ハ従業者ニ対シ質問ヲ為スコトヲ得
第十七条 工業的発明ニ係ル物又ハ方法ニ関シ予メ政府ノ承認ヲ得タル事項又ハ設備ニ付テハ報告ヲ命シ、検査ヲ為シ、調査資料ノ提供ヲ求メ又ハ従業者ニ対シ質問ヲ為スコトヲ得ス
第十八条 利益保証又ハ奨励金ヲ受クル事業ヲ承継スル者ハ本法若ハ本法ニ基キテ発スル命令、之ニ依リテ為ス処分又ハ利益保証若ハ奨励金下付ニ附シタル条件ニ依ル前者ノ権利義務ヲ承継ス
第十九条 左ノ各号ノ一ニ該当スル者ハ三年以下ノ懲役又ハ三千円以下ノ罰金ニ処ス
一 第二条又ハ第三条ノ規定ニ依ル管理、使用又ハ収用ヲ拒ミタル者
二 第四条ノ規定ニ依ル供用ヲ拒ミタル者
三 第六条ノ規定ニ依ル命令ニ違反シタル者
第二十条 第十四条第一項ノ規定ニ依ル命令ニ違反シタル者ハ二年以下ノ懲役又ハ二千円以下ノ罰金ニ処ス
戦時ニ際シ前項ノ罪ヲ犯シタルトキ罰前条ニ同シ
第二十一条 左ノ各号ノ一ニ該当スル者ハ一年以下ノ懲役又ハ千円以下ノ罰金ニ処ス
一 第八条ノ規定ニ依ル召集ニ応セス又ハ同条ノ規定ニ依ル業務ニ従事スルコトヲ拒ミタル者
二 第九条ノ規定ニ依ル徴用ニ応セス又ハ同条ノ規定ニ依ル業務ニ従事スルコトヲ拒ミタル者
三 第十一条乃至第十三条ノ規定ニ依リ命セラレタル報告ヲ為サス又ハ虚偽ノ報告ヲ為シタル者
四 第十四条第二項ノ規定ニ依ル命令ニ違反シタル者
五 第十六条ノ規定ニ依ル当該官吏又ハ吏員ノ職務ノ執行ヲ拒ミ妨ケ若ハ忌避シ、調査資料ノ提供ヲ為サス若ハ虚偽ノ調査資料ヲ提供シ又ハ質問ニ対シ虚偽ノ陳述ヲ為シタル者
第二十二条 当該官吏若ハ吏員又ハ其ノ職ニ在リタル者本法ニ依ル職務ニ依リ知得シタル事業上ノ秘密ヲ漏洩シ又ハ窃用シタルトキハ二年以下ノ懲役又ハ二千円以下ノ罰金ニ処ス当該官吏又ハ吏員第十七条ノ規定ニ違反シタルトキ亦同シ
職務上前項ノ秘密ヲ知得シタル他ノ公務員又ハ公務員タリシ者其ノ秘密ヲ漏洩シ又ハ窃用シタルトキ罰前項ニ同シ