海底電信線保護万国連合条約罰則
法令番号: 法律第二十號
公布年月日: 大正5年3月7日
法令の形式: 法律
朕帝國議會ノ協贊ヲ經タル海底電信線保護萬國聯合條約罰則改正法律ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
大正五年三月六日
內閣總理大臣 伯爵 大隈重信
遞信大臣 箕浦勝人
法律第二十號
海底電信線保護萬國聯合條約罰則
第一條 海底電信線保護萬國聯合條約ニ依ル海底電信線ヲ損壞シテ通信ヲ障碍シ又ハ障碍スヘキ危險ヲ生セシメタル者ハ七年以下ノ懲役又ハ五百圓以下ノ罰金ニ處ス但シ海底電信線ヲ布設又ハ修繕スルニ付已ムコトヲ得サルニ出テタル者ハ此ノ限ニ在ラス
前項ノ未遂罪ハ之ヲ罰ス
過失ニ因リ第一項ノ行爲ヲ爲シタル者ハ千圓以下ノ罰金ニ處ス
第二條 自己ノ生命若ハ船舶ヲ保護スル爲又ハ海底電信線ヲ布設若ハ修繕スルニ付已ムコトヲ得スシテ海底電信線ヲ損壞シタル者ハ直ニ無線電信ニ依リ電信官署又ハ帝國領事館ニ屆出ツヘシ無線電信ニ依ルコトヲ得サルトキハ最初ニ著船シタル時ヨリ二十四時間內ニ其ノ地ノ電信官署又ハ帝國領事館ニ屆出ツヘシ
前項ノ規定ニ違反シタル者ハ二百圓以下ノ罰金ニ處ス
第三條 海底電信線保護萬國聯合條約第五條第一項乃至第三項又ハ第六條ノ規定ニ違反シタル者ハ千圓以下ノ罰金ニ處ス
第四條 海底電信線保護萬國聯合條約第十條第二項ノ場合ニ於テ公書ノ呈示ヲ拒ミタル者ハ三百圓以下ノ罰金ニ處ス
暴行又ハ脅迫ヲ以テ前項ノ呈示ヲ拒ミタル者ハ三年以下ノ懲役ニ處ス
附 則
本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
朕帝国議会ノ協賛ヲ経タル海底電信線保護万国連合条約罰則改正法律ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
大正五年三月六日
内閣総理大臣 伯爵 大隈重信
逓信大臣 箕浦勝人
法律第二十号
海底電信線保護万国連合条約罰則
第一条 海底電信線保護万国連合条約ニ依ル海底電信線ヲ損壊シテ通信ヲ障碍シ又ハ障碍スヘキ危険ヲ生セシメタル者ハ七年以下ノ懲役又ハ五百円以下ノ罰金ニ処ス但シ海底電信線ヲ布設又ハ修繕スルニ付已ムコトヲ得サルニ出テタル者ハ此ノ限ニ在ラス
前項ノ未遂罪ハ之ヲ罰ス
過失ニ因リ第一項ノ行為ヲ為シタル者ハ千円以下ノ罰金ニ処ス
第二条 自己ノ生命若ハ船舶ヲ保護スル為又ハ海底電信線ヲ布設若ハ修繕スルニ付已ムコトヲ得スシテ海底電信線ヲ損壊シタル者ハ直ニ無線電信ニ依リ電信官署又ハ帝国領事館ニ届出ツヘシ無線電信ニ依ルコトヲ得サルトキハ最初ニ著船シタル時ヨリ二十四時間内ニ其ノ地ノ電信官署又ハ帝国領事館ニ届出ツヘシ
前項ノ規定ニ違反シタル者ハ二百円以下ノ罰金ニ処ス
第三条 海底電信線保護万国連合条約第五条第一項乃至第三項又ハ第六条ノ規定ニ違反シタル者ハ千円以下ノ罰金ニ処ス
第四条 海底電信線保護万国連合条約第十条第二項ノ場合ニ於テ公書ノ呈示ヲ拒ミタル者ハ三百円以下ノ罰金ニ処ス
暴行又ハ脅迫ヲ以テ前項ノ呈示ヲ拒ミタル者ハ三年以下ノ懲役ニ処ス
附 則
本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム