第一條 朝鮮ニ於ケル驛屯土ノ管理及處分ニ關シテハ本令ニ依ル但シ垈又ハ森林ニ付テハ分離シテ賣拂又ハ貸付スルヲ著シク不利トスル場合ニ限リ本令ニ依ルコトヲ得
第二條 驛屯土ノ賣拂又ハ貸付ハ左ノ各號ノ一ニ該當スルトキハ隨意契約ニ依ルコトヲ得
一 一年ノ見積貸付料三百圓以下ノ土地ヲ十年以內ノ期間ヲ以テ貸付スルトキ
二 東洋拓殖株式會社ニ移民ノ爲必要ナル土地ヲ賣拂又ハ貸付スルトキ
三 驛屯土ノ小作ニ從事スル者ニ對シ朝鮮總督ノ定ムル所ニ依リ自作ノ爲其ノ小作地ヲ賣拂フトキ
第三條 驛屯土ノ貸付料又ハ使用料ハ每年之ヲ納付セシムヘシ但シ災害ニ因リ土地ノ收益ニ付著シキ損失アリタルトキハ相當ノ擔保ヲ供セシメ又ハ保證ヲ立テシメ三年以內ノ延納ヲ許可スルコトヲ得
第四條 驛屯土ノ貸付料又ハ使用料ハ特別ノ事情アル地方ニ限リ現品ヲ以テ納付セシムルコトヲ得
第五條 驛屯土ニ關シテハ本令ニ定ムルモノノ外朝鮮官有財產管理規則ニ依ル
第六條 國有ノ洑及從來驛屯土ニ準シテ管理シタル土地ニ付テハ本令ヲ準用ス