生糸検査所は明治29年の設立以来、生糸輸出の円滑化や国内流通における公正取引の確保に貢献してきた。しかし近年、生糸の需給構造が大きく変化し、昭和49年以降輸出がなくなり、国内需要も伸び悩み、国産の繭・生糸生産も減少傾向にあるため、業務量が減少している。このため行政改革の一環として、生糸検査所を整理し、その業務を農林規格検査所に吸収することとした。また、農林規格検査所の所掌事務について、生糸検査関係業務を加えるとともに、消費者や食品企業等の要望を踏まえ、飲食料品等の依頼検査の対象を輸入品に限定しないこととした。
参照した発言:
第91回国会 衆議院 内閣委員会 第5号