国際化の進展と国内構造の変化に伴う新たな金融環境に対応するため、金融政策手段の整備が必要となっている。特に内外資金の流出入増大により、金利操作に制約が生じることから、準備預金制度の機能強化が求められる。また、海外短資の流入による国内金融市場の撹乱防止や、引き締め期における非対象金融機関の貸出急増、日銀の一般貸出減少、外国銀行の活動増大等に対応し、市中全体の流動性調整による金融政策の有効性確保が必要となっている。これらの理由から、長期的観点に立って準備預金制度を整備し、その機能充実を図るため、本法律案を提出する。
参照した発言:
第68回国会 参議院 大蔵委員会 第3号