近年の国民所得向上と食生活の高度化に伴い、食肉需要が拡大している一方で、農業機械化による役畜需要の減退等により肉用牛飼養頭数が急減し、牛肉の供給不足と価格高騰が生じている。今後も食肉需要の増加が確実視される中、国内供給力の増強を基本とすべきだが、即効性のある対策は困難なため、当面は輸入増加に頼らざるを得ない。そこで、国際市場の動向に即応した牛肉輸入の計画的実施と、国内生産への悪影響を防ぐための適切な輸入牛肉放出を行うため、畜産振興事業団にこれらの業務を行わせることを目的として本法改正を提案する。
参照した発言:
第51回国会 参議院 農林水産委員会 第16号