漁船損害補償法制定以来、保険加入隻数は13万隻、保険金額は1600億円に達し、制度が漁業経営の安定に大きく貢献してきた。しかし制定から10数年が経過し、制度に問題点が生じている。第一に、満期保険制度について、保険料率の不利な点や全損時の積立保険料の掛け捨て等により十分に活用されていない状況を改善する必要がある。第二に、国の漁船再保険特別会計に32億円余の剰余金が累積しており、20億円を準備金として留保した残り12億円を漁船保険中央会に交付し、漁船保険事業の健全な発達を図るため、必要な規定を設けることとしたい。
参照した発言:
第51回国会 衆議院 農林水産委員会 第8号