近年、暴力犯罪は減少傾向を示さず、特に暴力団等の構成員による悪質な暴力犯罪が増加している。政府は刑法等の改正や銃砲刀剣類等所持取締法の改正など対策を講じてきたが、暴力団構成員による常習的な暴行、傷害等が続いており、特に拳銃や日本刀等の危険な凶器を使用する事例が顕著である。このような社会不安を引き起こす暴力犯罪に対し、より強力かつ適切な対策を講じるための法改正が、強い世論への対応のみならず、国家の刑事政策上も緊要であることから、本法案を提出するに至った。
参照した発言:
第46回国会 衆議院 本会議 第14号