近年のリクリエーションや観光事業の振興に伴い、旅館業の重要性が増している。従来の規制は施設面の公衆衛生上の観点のみであったが、一部地域での教育上の問題や利用者の静穏な宿泊環境確保の観点から、風俗的見地を加味した規制が必要となってきた。このため、営業施設の水準向上と風紀面を考慮し、健全な旅館業の育成指導を図るべく本法案を提出した。具体的には、法目的の改正、施設基準の政令規定化、利用基準の制定、人的要件の追加、風紀違反時の行政処分、学校周辺での規制強化などを盛り込んでいる。
参照した発言:
第26回国会 参議院 社会労働委員会 第21号