医療法の一部を改正する法律
法令番号: 法律第62号
公布年月日: 昭和29年4月6日
法令の形式: 法律

提案理由 (AIによる要約)

医療法では、病院と診療所を区別し、診療所では原則48時間を超えて患者を収容してはならないとしていた。しかし、診療上やむを得ない場合には48時間以上の収容が必要な場合も少なくなく、この制限は国民医療に支障をきたすおそれがある。そこで、医療法第13条を改正し、診療上やむを得ない場合を除き、48時間を超えて収容しないよう努めることとし、違反に対する罰則を削除する。また、これに伴い「診療所における同一患者の収容時間の制限に関する医療法の特例に関する法律」を廃止する。

参照した発言:
第19回国会 衆議院 厚生委員会 第12号

審議経過

第19回国会

衆議院
(昭和29年3月9日)
(昭和29年3月11日)
参議院
(昭和29年3月11日)
(昭和29年3月16日)
衆議院
(昭和29年3月17日)
(昭和29年3月18日)
参議院
(昭和29年3月18日)
(昭和29年3月22日)
(昭和29年3月24日)
衆議院
(昭和29年3月27日)
(昭和29年3月29日)
(昭和29年3月30日)
(昭和29年6月15日)
参議院
(昭和29年6月15日)
医療法の一部を改正する法律をここに公布する。
御名御璽
昭和二十九年四月六日
内閣総理大臣 吉田茂
法律第六十二号
医療法の一部を改正する法律
医療法(昭和二十三年法律第二百五号)の一部を次のように改正する。
第十三条を次のように改める。
第十三条 診療所の管理者は、診療上やむを得ない事情がある場合を除いては、同一の患者を四十八時間をこえて収容しないようにつとめなければならない。
第七十四条第一号中「第十三条」を「第十二条」に改める。
附 則
1 この法律は、公布の日から施行する。
2 診療所における同一患者の収容時間の制限に関する医療法の特例に関する法律(昭和二十六年法律第二百五十九号)は、廃止する。
厚生大臣 草葉隆円
内閣総理大臣 吉田茂