東京都の交通機関整備のため昭和16年に設立された帝都高速度交通営団は、戦時中からの資材・資金難で新線建設が停滞していた。戦後の都内交通混雑を解消するため、特に混雑の著しい国鉄山手線池袋・神田間の輸送力増強を目的とした地下鉄建設計画を進めてきた。しかし建設費48億円余を含む今後の計画路線完成に約500億円を要し、民間資金での対応が困難なため、米国対日援助見返資金や資金運用部資金等の政府資金受入体制を整備し、より公益的な運営を可能とするため、法改正が必要となった。
参照した発言:
第10回国会 参議院 運輸委員会 第8号