帝国石油株式会社は、石油資源開発促進のため1941年に設立された特殊会社であり、政府は資本金の半額を出資していた。戦後、特別損失により特別経理会社の指定を受けたが、整備計画が認可され存続が決定した。同社は石油増産五箇年計画推進のため資本金を10億円に増資する計画だが、政府は従来の半額出資の原則に応じがたい状況にあり、また財政収入確保の必要から、政府の出資義務を解除し株式を処分できるようにするため、資本金に関する規定を削除する法改正を行うものである。なお、出資義務解除後は石油鉱業一般の基礎に立って施策を検討し、速やかに準備措置を講じた上で同法を廃止する予定である。
参照した発言:
第6回国会 衆議院 通商産業委員会 第3号