明治時代、日本の馬匹は資質が劣悪で産業上の要求を満たせず、改良のため去勢が必要とされた。しかし当時は去勢の習慣がなく、民度も低かったため、明治34年に馬匹去勢法を制定し強制的に実施してきた。現在は去勢の効用が広く理解され、家畜飼養者が自主的に実施するようになり、開業獣医師の技術も向上している。また種畜法により優良種畜の確保が可能となり、有事の際の徴発馬も考慮不要となったため、本法は廃止する。
参照した発言: 第3回国会 参議院 農林委員会 第2号