従来の輸出入植物取締法に基づく検疫は、農作物の病菌害虫の侵入防止と農産物輸出の促進に貢献してきた。戦時中は貿易停滞により活動が低下したが、貿易再開に伴い、その重要性が増している。輸入植物の検疫による病菌害虫の侵入防止は国内生産の安全確保に重要であり、輸出農産物の検疫徹底は輸出振興に寄与する。また、検疫機関が海運局から農林省直属となり、諸法制の改正に伴う改正の必要性が生じたため、現行法を廃止し新法を制定することとした。
参照した発言: 第2回国会 衆議院 農林委員会 第18号