(戦時緊急措置法ニ基ク税制ノ適正化ニ関スル件)
法令番号: 勅令第四百二十三號
公布年月日: 昭和20年7月21日
法令の形式: 勅令
朕戰時緊急措置法ニ基ク稅制ノ適正化ニ關スル件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和二十年七月二十日
內閣總理大臣 男爵 鈴木貫太郞
大藏大臣 廣瀨豐作
內務大臣 安倍源基
勅令第四百二十三號
第一條 戰時緊急措置法第一條ノ規定ニ基ク稅制ノ適正化ニ關スル措置ニ付テハ本令ノ定ムル所ニ依ル
第二條 配當利子特別稅、外貨債特別稅、建築稅、有價證券移轉稅、電氣瓦斯稅、廣吿稅、馬券稅及印紙稅ハ之ヲ課セズ
第三條 稅務署長ハ其ノ年中ノ營業ノ所得、純益又ハ利益金額ガ前年中ノ營業ノ所得、純益又ハ利益金額ニ對シ五割以上增加スト認ムル者ニ付テハ其ノ年ノ豫算ニ依リ所得、純益又ハ利益金額ヲ計算シ甲種ノ事業所得ニ對スル分類所得稅、營業稅又ハ營業利得ニ對スル臨時利得稅ヲ賦課スルコトヲ得其ノ年一月一日以後新ニ營業ヲ有スルニ至リタル者ニ付亦同ジ
前項ノ規定ハ稅務署長ニ於テ其ノ年中ノ不動產所得又ハ乙種ノ事業所得ノ金額ガ前年中ノ不動產所得又ハ乙種ノ事業所得ノ金額ニ對シ五割以上增加スト認ムル者及其ノ年一月一日以後新ニ資產又ハ事業ヲ有スルニ至リタル者ノ不動產所得又ハ乙種ノ事業所得ニ對スル分類所得稅ニ付之ヲ準用ス
第四條 稅務署長ハ其ノ年分ノ所得、純益又ハ利得金額ノ決定後其ノ年ノ豫算ニ依リ計算シタル其ノ年中ノ營業ノ所得、純益又ハ利益金額ガ其ノ年分ノ營業ノ所得若ハ純益ノ決定金額又ハ利得ノ決定金額ノ計算ノ基礎タル利益金額ニ對シ五割以上增加スト認ムル者ニ付テハ所得調査委員會ノ調査ニ依ラズシテ其ノ增加スト認ムル所得、純益又ハ利得金額ヲ決定スルコトヲ得
前項ノ規定ハ稅務署長ニ於テ其ノ年分ノ不動產所得又ハ乙種ノ事業所得ノ金額決定後其ノ年ノ豫算ニ依リ計算シタル其ノ年中ノ不動產所得又ハ乙種ノ事業所得ノ金額ガ其ノ年分ノ不動產所得又ハ乙種ノ事業所得ノ決定金額ニ對シ五割以上增加スト認ムル者ニ付之ヲ準用ス
前二項ノ規定ニ依リ所得、純益又ハ利得金額ヲ決定シタルトキハ稅務署長ハ之ヲ納稅義務者ニ通知スベシ
所得稅法第六十七條、第六十八條及第七十一條ノ規定ハ前項ノ規定ニ依リ通知シタル所得、純益又ハ利得金額ニ異議アル場合ニ付之ヲ準用ス
第五條 第三條又ハ前條ノ規定ノ適用ヲ受ケタル者ノ翌年分ノ不動產所得若ハ事業所得ニ對スル分類所得稅、營業稅又ハ營業利得ニ對スル臨時利得稅ノ賦課ニ付テハ第三條ニ該當セザル場合ト雖モ其ノ年ノ豫算ニ依リ所得、純益又ハ利益金額ヲ計算スルコトヲ得
第六條 前三條ノ規定ニ依リ決定シタル所得若ハ純益金額又ハ利得金額ノ計算ノ基礎タル利益金額ニ對シ其ノ年中ノ所得、純益又ハ利益金額ガ三割以上減少シタルトキハ所得、純益又ハ利得金額ヲ更訂ス
前項ノ規定ハ相續、贈與又ハ營業繼續ニ因ル所得、純益又ハ利益金額ノ減少ニハ之ヲ適用セズ
第一項ノ規定ノ適用ヲ受ケントスル者ハ所得、純益又ハ利益ニ關スル計算書ヲ添附シ翌年一月三十一日迄ニ其ノ旨所轄稅務署ニ申請スベシ
臨時租稅措置法第一條ノ二十六ノ規定ハ第一項ノ規定ニ依リ所得、純益又ハ利得金額ヲ更訂シタル場合ニ於テハ之ヲ適用セズ
第七條 前四條ノ規定ハ不動產所得又ハ甲種若ハ乙種ノ事業所得ニ該當スル所得ニ對スル綜合所得稅ノ賦課ニ付之ヲ準用ス此ノ場合ニ於テハ不動產所得ニ該當スル所得、甲種ノ事業所得ニ該當スル所得及乙種ノ事業所得ニ該當スル所得ノ金額ハ各別ニ之ヲ計算ス
第八條 所得稅法第二十四條第一項ノ控除ハ每月一日現在ノ扶養家族ニ付之ヲ爲ス
第九條 甲種ノ勤勞所得ニ對スル分類所得稅ノ徵收ニ付テハ徵收稅額ニ十錢未滿ノ端數アルトキハ其ノ端數ヲ切捨ツ
第十條 甲種ノ勤勞所得ニ對スル分類所得稅ハ支拂者稅務署長ノ承認ヲ受ケ三月分以內ヲ取纏メ納付スルコトヲ得
第十一條 酒稅法第三十五條第一項本文、淸涼飮料稅法第六條第一項本文、砂糖消費稅法第七條ノ四第一項本文、物品稅法第八條第一項、遊興飮食稅法第五條第一項本文、入場稅法第六條ノ二第一項本文若ハ第十四條第一項但書又ハ特別行爲稅法第九條第一項本文ノ申吿ノ期限ハ之ヲ翌月末日迄トス
第十二條 酒稅、淸凉飮料稅、砂糖特別消費稅、物品稅、遊興飮食稅、入場稅、特別入場稅又ハ特別行爲稅ヲ納付スベキ時期ハ前條、酒稅法第三十五條第一項但書若ハ第二項、淸凉飮料稅法第六條第一項但書、砂糖消費稅法第七條ノ四第一項但書、物品稅法第八條第二項、遊興飮食稅法第五條第一項但書、入場稅法第六條ノ二第一項但書若ハ第十四條第一項本文又ハ特別行爲稅法第九條第一項但書ノ規定ニ依ル申吿ト同時トス
第十三條 徵收補助團體ノ代表者ガ第十一條ノ申吿書ヲ取纏メ提出スルトキハ當該團體ノ團體員ノ納付スベキ砂糖特別消費稅、物品稅、遊興飮食稅、入場稅又ハ特別行爲稅ヲ取纏メ納付スルコトヲ得
第十四條 遊興飮食稅法第二條第三項ノ規定及同法中納稅切符ニ關スル規定ハ之ヲ適用セズ
第十五條 大藏大臣又ハ稅務署長ハ已ムコトヲ得ザル場合ニ於テハ命令ノ定ムル所ニ依リ國稅ニ付納期若ハ納稅ノ吿知ニ關スル特例ヲ設ケ又ハ其ノ徵收ヲ猶豫スルコトヲ得
第十六條 本令中配當利子特別稅トアルハ樺太ニ在リテハ利益配當稅及公債及社債利子稅トシ大藏大臣又ハ稅務署長トアルハ臺灣ニ在リテハ臺灣總督又ハ州知事若ハ廳長、樺太ニ在リテハ樺太廳長官又ハ樺太廳支廳長トス
附 則
本令ハ昭和二十年八月一日ヨリ之ヲ施行ス但シ臺灣ニ在リテハ昭和二十年九月一日ヨリ之ヲ施行ス
第三條及第四條(第七條ニ於テ準用スル場合ヲ含ム)ノ規定ハ昭和二十年分ノ所得稅、營業稅及臨時利得稅ヨリ之ヲ適用ス
稅務署長ハ分類所得稅、營業稅又ハ營業利得ニ對スル臨時利得稅ノ賦課ニ付昭和二十年中ノ不動產所得、甲種若ハ乙種ノ事業所得、純益又ハ利益金額ガ前年中ノ不動產所得、甲種若ハ乙種ノ事業所得、純益又ハ利益金額ニ對シ五割以上增加スト認ムル者ニシテ第四條ノ規定ニ該當セザルモノノ昭和二十年分ノ不動產所得、甲種若ハ乙種ノ事業所得、純益又ハ利益金額及昭和二十年一月一日以後新ニ資產又ハ事業ヲ有スルニ至リタル者ノ當該資產又ハ事業ヨリ生ズル昭和二十年分ノ不動產所得、甲種若ハ乙種ノ事業所得、純益又ハ利益金額ヲ豫算ニ依リ計算シ所得調査委員會ノ調査ニ依ラズシテ所得、純益又ハ利得金額ヲ決定スルコトヲ得
第七條後段及前項ノ規定ハ稅務署長ニ於テ昭和二十年中ノ不動產所得又ハ甲種若ハ乙種ノ事業所得ニ該當スル所得ガ前年中ノ不動產所得又ハ甲種若ハ乙種ノ事業所得ニ該當スル所得ニ對シ五割以上增加スト認ムル者ニシテ第七條ニ於テ準用スル第四條ノ規定ニ該當セザルモノノ昭和二十年分ノ不動產所得又ハ甲種若ハ乙種ノ事業所得ニ該當スル所得ニ對スル綜合所得稅及昭和二十年一月一日以後新ニ資產又ハ事業ヲ有スルニ至リタル者ノ當該資產又ハ事業ヨリ生ズル昭和二十年分ノ不動產所得又ハ甲種若ハ乙種ノ事業所得ニ該當スル所得ニ對スル綜合所得稅ノ賦課ニ付之ヲ準用ス
第四條第三項及第四項、第五條竝ニ第六條ノ規定ハ前二項ノ場合ニ付之ヲ準用ス
本令施行前ニ課シ又ハ課スベカリシ配當利子特別稅、外貨債特別稅、建築稅、有價證券移轉稅、電氣瓦斯稅、廣吿稅、馬券稅、印紙稅及遊興飮食稅ニ付テハ仍從前ノ例ニ依ル
朕戦時緊急措置法ニ基ク税制ノ適正化ニ関スル件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和二十年七月二十日
内閣総理大臣 男爵 鈴木貫太郎
大蔵大臣 広瀬豊作
内務大臣 安倍源基
勅令第四百二十三号
第一条 戦時緊急措置法第一条ノ規定ニ基ク税制ノ適正化ニ関スル措置ニ付テハ本令ノ定ムル所ニ依ル
第二条 配当利子特別税、外貨債特別税、建築税、有価証券移転税、電気瓦斯税、広告税、馬券税及印紙税ハ之ヲ課セズ
第三条 税務署長ハ其ノ年中ノ営業ノ所得、純益又ハ利益金額ガ前年中ノ営業ノ所得、純益又ハ利益金額ニ対シ五割以上増加スト認ムル者ニ付テハ其ノ年ノ予算ニ依リ所得、純益又ハ利益金額ヲ計算シ甲種ノ事業所得ニ対スル分類所得税、営業税又ハ営業利得ニ対スル臨時利得税ヲ賦課スルコトヲ得其ノ年一月一日以後新ニ営業ヲ有スルニ至リタル者ニ付亦同ジ
前項ノ規定ハ税務署長ニ於テ其ノ年中ノ不動産所得又ハ乙種ノ事業所得ノ金額ガ前年中ノ不動産所得又ハ乙種ノ事業所得ノ金額ニ対シ五割以上増加スト認ムル者及其ノ年一月一日以後新ニ資産又ハ事業ヲ有スルニ至リタル者ノ不動産所得又ハ乙種ノ事業所得ニ対スル分類所得税ニ付之ヲ準用ス
第四条 税務署長ハ其ノ年分ノ所得、純益又ハ利得金額ノ決定後其ノ年ノ予算ニ依リ計算シタル其ノ年中ノ営業ノ所得、純益又ハ利益金額ガ其ノ年分ノ営業ノ所得若ハ純益ノ決定金額又ハ利得ノ決定金額ノ計算ノ基礎タル利益金額ニ対シ五割以上増加スト認ムル者ニ付テハ所得調査委員会ノ調査ニ依ラズシテ其ノ増加スト認ムル所得、純益又ハ利得金額ヲ決定スルコトヲ得
前項ノ規定ハ税務署長ニ於テ其ノ年分ノ不動産所得又ハ乙種ノ事業所得ノ金額決定後其ノ年ノ予算ニ依リ計算シタル其ノ年中ノ不動産所得又ハ乙種ノ事業所得ノ金額ガ其ノ年分ノ不動産所得又ハ乙種ノ事業所得ノ決定金額ニ対シ五割以上増加スト認ムル者ニ付之ヲ準用ス
前二項ノ規定ニ依リ所得、純益又ハ利得金額ヲ決定シタルトキハ税務署長ハ之ヲ納税義務者ニ通知スベシ
所得税法第六十七条、第六十八条及第七十一条ノ規定ハ前項ノ規定ニ依リ通知シタル所得、純益又ハ利得金額ニ異議アル場合ニ付之ヲ準用ス
第五条 第三条又ハ前条ノ規定ノ適用ヲ受ケタル者ノ翌年分ノ不動産所得若ハ事業所得ニ対スル分類所得税、営業税又ハ営業利得ニ対スル臨時利得税ノ賦課ニ付テハ第三条ニ該当セザル場合ト雖モ其ノ年ノ予算ニ依リ所得、純益又ハ利益金額ヲ計算スルコトヲ得
第六条 前三条ノ規定ニ依リ決定シタル所得若ハ純益金額又ハ利得金額ノ計算ノ基礎タル利益金額ニ対シ其ノ年中ノ所得、純益又ハ利益金額ガ三割以上減少シタルトキハ所得、純益又ハ利得金額ヲ更訂ス
前項ノ規定ハ相続、贈与又ハ営業継続ニ因ル所得、純益又ハ利益金額ノ減少ニハ之ヲ適用セズ
第一項ノ規定ノ適用ヲ受ケントスル者ハ所得、純益又ハ利益ニ関スル計算書ヲ添附シ翌年一月三十一日迄ニ其ノ旨所轄税務署ニ申請スベシ
臨時租税措置法第一条ノ二十六ノ規定ハ第一項ノ規定ニ依リ所得、純益又ハ利得金額ヲ更訂シタル場合ニ於テハ之ヲ適用セズ
第七条 前四条ノ規定ハ不動産所得又ハ甲種若ハ乙種ノ事業所得ニ該当スル所得ニ対スル綜合所得税ノ賦課ニ付之ヲ準用ス此ノ場合ニ於テハ不動産所得ニ該当スル所得、甲種ノ事業所得ニ該当スル所得及乙種ノ事業所得ニ該当スル所得ノ金額ハ各別ニ之ヲ計算ス
第八条 所得税法第二十四条第一項ノ控除ハ毎月一日現在ノ扶養家族ニ付之ヲ為ス
第九条 甲種ノ勤労所得ニ対スル分類所得税ノ徴収ニ付テハ徴収税額ニ十銭未満ノ端数アルトキハ其ノ端数ヲ切捨ツ
第十条 甲種ノ勤労所得ニ対スル分類所得税ハ支払者税務署長ノ承認ヲ受ケ三月分以内ヲ取纏メ納付スルコトヲ得
第十一条 酒税法第三十五条第一項本文、清涼飲料税法第六条第一項本文、砂糖消費税法第七条ノ四第一項本文、物品税法第八条第一項、遊興飲食税法第五条第一項本文、入場税法第六条ノ二第一項本文若ハ第十四条第一項但書又ハ特別行為税法第九条第一項本文ノ申告ノ期限ハ之ヲ翌月末日迄トス
第十二条 酒税、清凉飲料税、砂糖特別消費税、物品税、遊興飲食税、入場税、特別入場税又ハ特別行為税ヲ納付スベキ時期ハ前条、酒税法第三十五条第一項但書若ハ第二項、清凉飲料税法第六条第一項但書、砂糖消費税法第七条ノ四第一項但書、物品税法第八条第二項、遊興飲食税法第五条第一項但書、入場税法第六条ノ二第一項但書若ハ第十四条第一項本文又ハ特別行為税法第九条第一項但書ノ規定ニ依ル申告ト同時トス
第十三条 徴収補助団体ノ代表者ガ第十一条ノ申告書ヲ取纏メ提出スルトキハ当該団体ノ団体員ノ納付スベキ砂糖特別消費税、物品税、遊興飲食税、入場税又ハ特別行為税ヲ取纏メ納付スルコトヲ得
第十四条 遊興飲食税法第二条第三項ノ規定及同法中納税切符ニ関スル規定ハ之ヲ適用セズ
第十五条 大蔵大臣又ハ税務署長ハ已ムコトヲ得ザル場合ニ於テハ命令ノ定ムル所ニ依リ国税ニ付納期若ハ納税ノ告知ニ関スル特例ヲ設ケ又ハ其ノ徴収ヲ猶予スルコトヲ得
第十六条 本令中配当利子特別税トアルハ樺太ニ在リテハ利益配当税及公債及社債利子税トシ大蔵大臣又ハ税務署長トアルハ台湾ニ在リテハ台湾総督又ハ州知事若ハ庁長、樺太ニ在リテハ樺太庁長官又ハ樺太庁支庁長トス
附 則
本令ハ昭和二十年八月一日ヨリ之ヲ施行ス但シ台湾ニ在リテハ昭和二十年九月一日ヨリ之ヲ施行ス
第三条及第四条(第七条ニ於テ準用スル場合ヲ含ム)ノ規定ハ昭和二十年分ノ所得税、営業税及臨時利得税ヨリ之ヲ適用ス
税務署長ハ分類所得税、営業税又ハ営業利得ニ対スル臨時利得税ノ賦課ニ付昭和二十年中ノ不動産所得、甲種若ハ乙種ノ事業所得、純益又ハ利益金額ガ前年中ノ不動産所得、甲種若ハ乙種ノ事業所得、純益又ハ利益金額ニ対シ五割以上増加スト認ムル者ニシテ第四条ノ規定ニ該当セザルモノノ昭和二十年分ノ不動産所得、甲種若ハ乙種ノ事業所得、純益又ハ利益金額及昭和二十年一月一日以後新ニ資産又ハ事業ヲ有スルニ至リタル者ノ当該資産又ハ事業ヨリ生ズル昭和二十年分ノ不動産所得、甲種若ハ乙種ノ事業所得、純益又ハ利益金額ヲ予算ニ依リ計算シ所得調査委員会ノ調査ニ依ラズシテ所得、純益又ハ利得金額ヲ決定スルコトヲ得
第七条後段及前項ノ規定ハ税務署長ニ於テ昭和二十年中ノ不動産所得又ハ甲種若ハ乙種ノ事業所得ニ該当スル所得ガ前年中ノ不動産所得又ハ甲種若ハ乙種ノ事業所得ニ該当スル所得ニ対シ五割以上増加スト認ムル者ニシテ第七条ニ於テ準用スル第四条ノ規定ニ該当セザルモノノ昭和二十年分ノ不動産所得又ハ甲種若ハ乙種ノ事業所得ニ該当スル所得ニ対スル綜合所得税及昭和二十年一月一日以後新ニ資産又ハ事業ヲ有スルニ至リタル者ノ当該資産又ハ事業ヨリ生ズル昭和二十年分ノ不動産所得又ハ甲種若ハ乙種ノ事業所得ニ該当スル所得ニ対スル綜合所得税ノ賦課ニ付之ヲ準用ス
第四条第三項及第四項、第五条並ニ第六条ノ規定ハ前二項ノ場合ニ付之ヲ準用ス
本令施行前ニ課シ又ハ課スベカリシ配当利子特別税、外貨債特別税、建築税、有価証券移転税、電気瓦斯税、広告税、馬券税、印紙税及遊興飲食税ニ付テハ仍従前ノ例ニ依ル