第一條 軍需會社法第三條乃至第二十一條竝ニ軍需會社法施行令第二條乃至第二十四條及第二十七條乃至第二十九條ノ規定ハ左ニ揭グル軍需ノ充足上必要ナル軍需事業以外ノ事業(以下軍需充足事業ト稱ス)ヲ營ム會社ニシテ主務大臣ノ指定スルモノ(以下軍需充足會社ト稱ス)ニ之ヲ準用ス但シ此等ノ規定中軍需會社トアルハ軍需充足會社トシ軍需事業トアルハ軍需充足事業トシ生產責任者トアルハ業務責任者トシ生產擔當者トアルハ業務擔當者トシ同令第五條中特別ノ法令トアルハ特別ノ法令又ハ統制會社令トシ選任トアルハ選任(統制會ノ會長ノ爲ス任命ヲ含ム)トシ軍需會社法施行令第二十七條第一項中部內ノ勅任官トアルハ部內ノ勅任官(第四條ノ規定ニ依ル委任ヲ爲シタル場合ニ在リテハ都廳府縣及當該主務大臣ノ所轄スル官衙ノ高等官ヲ含ム)トシ同令第二十八條第一項中政府ノ任命トアルハ政府ノ任命(統制會ノ會長ノ爲ス任命ヲ含ム)トス
十一 軍需會社法施行令第一條ニ揭グル軍需物資ノ配給ヲ爲ス事業
第二條 主務大臣軍需充足會社ノ運營ニ關シ特ニ必要アリト認ムルトキハ命令ノ定ムル所ニ依リ左ニ揭グル法律及其ノ施行ニ係ル勅令中統制、取締等ニ關スル規定ノ適用ヲ排除シ又ハ其ノ特例ヲ設クルコトヲ得
第三條 主務大臣軍需充足會社ノ運營ニ關シ特ニ必要アリト認ムルトキハ命令ノ定ムル所ニ依リ左ニ揭グル勅令中統制、取締等ニ關スル規定ノ適用ヲ排除シ又ハ其ノ特例ヲ設クルコトヲ得
第四條 主務大臣ハ本令ニ定ムル職權ノ一部ヲ地方長官(東京都ニ在リテハ警視總監ヲ含ム)又ハ當該主務大臣ノ所轄スル官衙ノ長ニ委任スルコトヲ得
第五條 第一條ニ於テ準用スル軍需會社法第十條中勤勞管理ニ關スル事項ニ付政府トアリ第一條ニ於テ準用スル軍需會社法施行令第九條中主務大臣トアルハ船員ニ付テハ運輸通信大臣トシ軍需省所管企業ヲ目的トスル軍需充足會社ハ他ノ目的ノ企業ヲ兼營スル場合ニ於テハ當該部分ニ限ル以下同ジ)ニ付テハ軍需大臣トシ其ノ他ノモノニ付テハ厚生大臣トス
第六條 第一條ニ於テ準用スル軍需會社法第十條中經理ニ關スル事項ニ付政府トアリ第一條ニ於テ準用スル軍需會社法施行令第十條中主務大臣トアルハ當該軍需充足會社ノ營ム軍需充足事業ガ軍需大臣及陸軍大臣又ハ海軍大臣ノ所管ニ屬スルモノニ付テハ軍需大臣トス
第七條 第一條ニ於テ準用スル軍需會社法ノ規定中政府トアリ同條ニ於テ準用スル軍需會社法施行令ノ規定及本令中主務大臣トアルハ同條ニ於テ準用スル同法第十條中勤勞管理及資金調整ニ關スル事項竝ニ第一條ニ於テ準用スル軍需會社法施行令第九條ノ場合ヲ除クノ外特定ノ事業ノ用ニ供スル土木建築工事ノミヲ施行スルコトヲ目的トシテ設立セラレタル軍需充足會社ニ付テハ當該事業ノ所管大臣トシ其ノ他ノ土木建築事業ヲ營ム軍需充足會社ニ付テハ軍需大臣トス但シ當該軍需充足會社ガ陸軍大臣又ハ海軍大臣ノ發注ニ係ル作戰上必要アル土木建築工事ヲ施行スル場合ニ於テ當該軍需充足會社ノ所管大臣及陸軍大臣又ハ海軍大臣ノ定ムル事項ニ關シテハ當該所管大臣及陸軍大臣又ハ海軍大臣トス
第八條 第一條ニ於テ準用スル軍需會社法ノ規定中政府トアリ同條ニ於テ準用スル軍需會社法施行令ノ規定及本令中主務大臣トアルハ前三條ノ場合及第一條ニ於テ準用スル同法第十條中資金調整ニ關スル事項ヲ除クノ外當該軍需充足事業ノ所管大臣(軍需省所管企業ヲ目的トスル軍需充足會社ニ於ケル經理統制ニ係ル增配ニ關スル事項ニ付テハ大藏大臣)トス
第九條 第二條及第三條中主務大臣トアルハ當該軍需充足會社ノ營ム軍需充足事業ノ所管大臣及法律又ハ勅令ノ規定ノ適用ヲ排除シ又ハ其ノ特例ヲ設クベキ事項ノ所管大臣トス
第十條 第二條乃至前條及第十一條、軍需會社法第三條乃至第十八條、第二十條及第二十一條竝ニ軍需會社法施行令第二條乃至第十八條、第二十條及第二十七條乃至第二十九條ノ規定ハ軍需充足事業ヲ營ム者ニシテ會社以外ノ主務大臣ノ指定スルモノニ之ヲ準用ス此ノ場合ニ於テハ第一條但書ノ規定ヲ準用ス
前項ノ場合ニ於テ法人ニ非ザル人ニ在リテハ當該事業主ニ非ザレバ業務責任者タルコトヲ得ズ
法人ニ非ザル事業主ニシテ業務責任者タルモノハ業務責任者ノ職ヲ辭スルト同時ニ非ザレバ事業主タル地位ヲ退クコトヲ得ズ
第十一條 第一條ニ於テ準用スル軍需會社法ノ規定中政府トアリ同條ニ於テ準用スル軍需會社法施行令ノ規定及本令中主務大臣トアルハ同條ニ於テ準用スル同法第十條中資金調整ニ關スル事項ヲ除クノ外朝鮮ニ在リテハ朝鮮總督、臺灣ニ在リテハ臺灣總督トス但シ當該軍需充足會社ガ陸軍大臣又ハ海軍大臣ノ發注ニ係ル作戰上必要アル土木建築工事ヲ施行スル場合ニ於テ陸軍大臣又ハ海軍大臣及朝鮮總督又ハ臺灣總督ノ定ムル事項ニ關シテハ陸軍大臣又ハ海軍大臣及朝鮮總督又ハ臺灣總督トス