戦後の深刻な食糧問題の根本的解決には、農村の基盤整備が不可欠である。しかし戦時中は供出配給等の目先の問題に終始し、農村の根本的改善を怠ってきた。農村を立て直すには、農地制度の改革による耕作者の地位安定と農業経営の合理化が急務である。このため、5年間で約150万町歩の自作農創設を目指し、不在地主の土地や5町歩以上所有する地主の超過分を対象とする。また小作料の金納化や農地委員会の刷新により、農地問題の自主的解決を図る。これにより農村の安定と食糧問題解決の基礎を確立し、新しい日本の再建を目指す。
参照した発言:
第89回帝国議会 衆議院 本会議 第7号