第十九條ノ二 裁判所適當ト認ムルトキハ土地管轄ニ關スル規定ニ拘ラズ自ラ事件ヲ審判シ又ハ檢事ノ意見ヲ聽キ決定ヲ以テ他ノ裁判所ニ之ヲ移送スルコトヲ得
第二十二條ノ四 辯護人ニ對スル書類ノ送達ハ刑事訴訟法第七十五條第一項ノ規定ニ依ル屆出ノ場所ニ宛テ郵便ニ付シ之ヲ爲スコトヲ得
刑事訴訟法第七十五條第一項ノ規定ニ依ル屆出ナキトキハ辯護人ニ對スル書類ノ送達ハ之ヲ爲サザルコトヲ得
刑事訴訟法第七十六條第二項ノ規定ハ第一項ノ場合ニ付之ヲ準用ス
第二十二條ノ五 左ニ揭グル期間滿了ノ時ニ當リ戰爭ニ起因スル避クベカラザル障碍ニ因リ刑事手續上必要ナル行爲ヲ爲スコト能ハザルトキハ其ノ期間ヲ伸長ス
一 被吿人又ハ被疑者ヲ勾引シタル場合ニ付法律ニ定ムル期間
二 刑事又ハ司法警察官現行犯人ヲ逮捕シ又ハ之ヲ受取リタル場合ニ付法律ニ定ムル期間
前項ノ規定ニ依リテ伸長セラレタル期間ハ其ノ障碍ノ止ミタル時ヨリ一週間ノ經過ニ依リテ滿了ス但シ前項ノ期間ガ一週間ヨリ短キトキハ其ノ期間ト同一ノ期間ノ經過ニ依リテ滿了ス
前二項ノ規定ハ違警罪卽決例ニ依ル卽決ノ言渡ニ對スル正式裁判請求ノ期間及豫防拘禁ニ關スル假收容ノ期間ニ付之ヲ準用ス
第二十二條ノ六 裁判所書記差支ノ爲其ノ職務ヲ行フコト能ハズ且試補ヲシテ裁判所書記ノ職務ヲ行ハシムルコト能ハザル場合ニ於テ裁判所、豫審判事、受命判事、受託判事又ハ檢事手續ノ遲延ヲ避クル爲必要アリト認ムルトキハ裁判所書記ノ立會又ハ列席ナクシテ訊問其ノ他ノ職務ヲ行フコトヲ得此ノ場合ニ於テハ裁判所書記ノ職務ハ裁判長ノ指定スル判事又ハ當該職務ヲ行フ判事若ハ檢事之ヲ取扱フ
前項前段ノ規定ハ司法警察官ガ訊問ヲ爲ス場合ニ付之ヲ準用ス
第二十三條ノ二 裁判所適當ト認ムルトキハ公判期日ニ於ケル取調準備ノ爲被吿人若ハ證人ノ訊問ヲ爲シ又ハ部員ヲシテ之ヲ爲サシムルコトヲ得
刑事訴訟法第三百二十三條第二項ノ規定ハ前項ノ場合ニ付之ヲ準用ス
第二十三條ノ三 裁判所已ムコトヲ得ザル事情アリト認ムルトキハ決定ヲ以テ刑事訴訟法第三百三十二條ノ規定ニ依ラザルモノト爲スコトヲ得