(運輸通信省官制中改正ノ件)
法令番号: 勅令第四百十一號
公布年月日: 昭和19年6月21日
法令の形式: 勅令
朕運輸通信省官制中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十九年六月二十日
內閣總理大臣 東條英機
運輸通信大臣 五島慶太
勅令第四百十一號
運輸通信省官制中左ノ通改正ス
第三條第二項中「總務局、」ノ下ニ「勤勞局、」ヲ加フ
第十八條第一項中「鐵道監專任二十六人」ヲ「鐵道監專任二十八人」ニ改ム
第二十條中「(樺太鐵道局ニ在リテハ鐵道官)」ヲ削ル
第二十四條第一項中「鐵道官專任千九十九人」ヲ「鐵道官專任千百七十六人」ニ改ム
第二十四條ノ二 運輸通信省ニ鐵道醫官專任三百二十九人ヲ置ク
鐵道醫官ハ奏任トス但シ內二人ヲ勅任ト爲スコトヲ得
鐵道醫官ハ上官ノ命ヲ承ケ陸運、國有鐵道ニ關聯スル國營船舶及倉庫營業(臨港倉庫ニ係ルモノヲ除ク)ニ關スル醫務ヲ掌ル
第二十四條ノ三 運輸通信省ニ鐵道調劑官專任七人ヲ置ク
鐵道調劑官ハ奏任トス上官ノ命ヲ承ケ陸運、國有鐵道ニ關聯スル國營船舶及倉庫營業(臨港倉庫ニ係ルモノヲ除ク)ニ關スル調劑ヲ掌ル
第三十條第一項中「鐵道官補專任四萬千八百九十七人」ヲ「鐵道官補專任五萬六千九百一人」ニ改ム
第三十條ノ二 運輸通信省ニ鐵道醫官補專任二百十八人ヲ置ク
鐵道醫官補ハ判任トス上官ノ指揮ヲ承ケ陸運、國有鐵道ニ關聯スル國營船舶及倉庫營業(臨港倉庫ニ係ルモノヲ除ク)ニ關スル醫務ニ從事ス
第三十條ノ三 運輸通信省ニ鐵道調劑官補專任百八十七人ヲ置ク
鐵道調劑官補ハ判任トス上官ノ指揮ヲ承ケ陸運、國有鐵道ニ關聯スル國營船舶及倉庫營業(臨港倉庫ニ係ルモノヲ除ク)ニ關スル調劑ニ從事ス
附 則
第一條 本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
第二條 昭和十四年勅令第六百十九號ハ之ヲ廢止ス
第三條 昭和十九年八月三十一日迄ハ第三十條第一項ノ改正規定ニ拘ラズ鐵道官補ハ專任五萬六千八百十八人ヲ以テ定員トス
第四條 本令施行ノ際現ニ奏任官又ハ判任官ノ待遇ヲ受クル鐵道醫又ハ鐵道藥劑師ノ職ニ在ル者別ニ辭令ヲ發セラレザルトキハ奏任官ノ待遇ヲ受クル鐵道醫ハ運輸通信省鐵道醫官ニ、奏任官ノ待遇ヲ受クル鐵道藥劑師ハ運輸通信省鐵道調劑官ニ、判任官ノ待遇ヲ受クル鐵道醫ハ運輸通信省鐵道醫官補ニ、判任官ノ待遇ヲ受クル鐵道藥劑師ハ運輸通信省鐵道調劑官補ニ現ニ受クル待遇相當官等ニ相當スル官等及現ニ受クル俸給額ニ相當スル級俸ヲ以テ任ゼラレタルモノトス但シ現ニ受クル俸給額ニ相當スル級俸ナキトキハ從前ノ俸給額ニ相當スル俸給ヲ受クルモノトス
前項ノ規定ハ文官任用ノ資格ニ關スル規定ノ適用ヲ妨ゲズ
第五條 本令施行ノ際現ニ鐵道醫又ハ鐵道藥劑師ノ職ニ在ル者ニシテ本令施行ト同時ニ運輸通信省ノ鐵道醫官、鐵道調劑官、鐵道醫官補又ハ鐵道調劑官補ニ任用セラレタルモノニ對スル高等官官等俸給令第九條第一項若ハ第十九條第一項又ハ判任官俸給令第四條ノ規定ノ適用ニ付テハ此等ノ者ガ鐵道醫又ハ鐵道藥劑師トシテ各其ノ職ノ一級俸額以上ノ俸給ヲ受ケタル期間ハ其ノ者ガ勅任官ノ待遇ヲ受クルモノナル場合ニ在リテハ之ヲ勅任ノ運輸通信省鐵道醫官トシテ其ノ官ノ最高俸ヲ受ケテ在職シタル期間、其ノ者ガ奏任官ノ待遇ヲ受クルモノナル場合ニ在リテハ之ヲ奏任ノ運輸通信省鐵道醫官又ハ運輸通信省鐵道調劑官トシテ其ノ官ノ一級俸ヲ受ケテ在職シタル期間、其ノ者ガ判任官ノ待遇ヲ受クルモノナル場合ニ在リテハ之ヲ運輸通信省鐵道醫官補又ハ運輸通信省鐵道調劑官補トシテ一級俸ヲ受ケタル期間ト看做ス但シ奏任ノ運輸通信省鐵道醫官ニ在リテハ年功加俸ノ額ハ本俸ノ額ト合シテ四千六百五十圓ヲ超ユルコトヲ得ズ
第六條 附則第四條第一項又ハ第八條第一項ノ規定ニ依リ級俸ニ相當セザル月俸(月額九十五圓ヲ超ユルモノニ限ル)ヲ給セラルル者ハ文武判任官等級令第一條ノ規定ノ適用ニ付テハ之ヲ其ノ月俸ニ最モ近キ上級ノ級俸ヲ受クル者ト看做ス但シ一級俸ヲ超ユル額ノ月俸ヲ給セラルル者ハ之ヲ一級俸ヲ受クル者ト看做ス
第七條 本令施行ノ際現ニ鐵道醫又ハ鐵道藥劑師ノ職ニ在ル者ニシテ本令施行ト同時ニ運輸通信省ノ鐵道醫官補又ハ鐵道調劑官補ニ任用セラレタルモノノ增給ヲ爲スニ要スル期間ハ此等ノ者ガ現ニ受クル額ノ俸給ヲ受ケタル初ヨリ之ヲ計算ス
第八條 本令施行ノ日ヨリ一年以內ニ運輸通信省鐵道醫官補ヲ新ニ任用スル場合ニ於テハ之ニ百四十五圓ヲ超エ百八十圓ヲ超エザル額ノ月俸ヲ給スルコトヲ得本令施行ノ日ヨリ一年以內ニ運輸通信省鐵道醫官補ニ增給ヲ爲ス場合亦同ジ
判任官俸給令第四條ノ規定ハ前項ノ場合ニ於テハ之ヲ適用セズ
朕運輸通信省官制中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十九年六月二十日
内閣総理大臣 東条英機
運輸通信大臣 五島慶太
勅令第四百十一号
運輸通信省官制中左ノ通改正ス
第三条第二項中「総務局、」ノ下ニ「勤労局、」ヲ加フ
第十八条第一項中「鉄道監専任二十六人」ヲ「鉄道監専任二十八人」ニ改ム
第二十条中「(樺太鉄道局ニ在リテハ鉄道官)」ヲ削ル
第二十四条第一項中「鉄道官専任千九十九人」ヲ「鉄道官専任千百七十六人」ニ改ム
第二十四条ノ二 運輸通信省ニ鉄道医官専任三百二十九人ヲ置ク
鉄道医官ハ奏任トス但シ内二人ヲ勅任ト為スコトヲ得
鉄道医官ハ上官ノ命ヲ承ケ陸運、国有鉄道ニ関連スル国営船舶及倉庫営業(臨港倉庫ニ係ルモノヲ除ク)ニ関スル医務ヲ掌ル
第二十四条ノ三 運輸通信省ニ鉄道調剤官専任七人ヲ置ク
鉄道調剤官ハ奏任トス上官ノ命ヲ承ケ陸運、国有鉄道ニ関連スル国営船舶及倉庫営業(臨港倉庫ニ係ルモノヲ除ク)ニ関スル調剤ヲ掌ル
第三十条第一項中「鉄道官補専任四万千八百九十七人」ヲ「鉄道官補専任五万六千九百一人」ニ改ム
第三十条ノ二 運輸通信省ニ鉄道医官補専任二百十八人ヲ置ク
鉄道医官補ハ判任トス上官ノ指揮ヲ承ケ陸運、国有鉄道ニ関連スル国営船舶及倉庫営業(臨港倉庫ニ係ルモノヲ除ク)ニ関スル医務ニ従事ス
第三十条ノ三 運輸通信省ニ鉄道調剤官補専任百八十七人ヲ置ク
鉄道調剤官補ハ判任トス上官ノ指揮ヲ承ケ陸運、国有鉄道ニ関連スル国営船舶及倉庫営業(臨港倉庫ニ係ルモノヲ除ク)ニ関スル調剤ニ従事ス
附 則
第一条 本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
第二条 昭和十四年勅令第六百十九号ハ之ヲ廃止ス
第三条 昭和十九年八月三十一日迄ハ第三十条第一項ノ改正規定ニ拘ラズ鉄道官補ハ専任五万六千八百十八人ヲ以テ定員トス
第四条 本令施行ノ際現ニ奏任官又ハ判任官ノ待遇ヲ受クル鉄道医又ハ鉄道薬剤師ノ職ニ在ル者別ニ辞令ヲ発セラレザルトキハ奏任官ノ待遇ヲ受クル鉄道医ハ運輸通信省鉄道医官ニ、奏任官ノ待遇ヲ受クル鉄道薬剤師ハ運輸通信省鉄道調剤官ニ、判任官ノ待遇ヲ受クル鉄道医ハ運輸通信省鉄道医官補ニ、判任官ノ待遇ヲ受クル鉄道薬剤師ハ運輸通信省鉄道調剤官補ニ現ニ受クル待遇相当官等ニ相当スル官等及現ニ受クル俸給額ニ相当スル級俸ヲ以テ任ゼラレタルモノトス但シ現ニ受クル俸給額ニ相当スル級俸ナキトキハ従前ノ俸給額ニ相当スル俸給ヲ受クルモノトス
前項ノ規定ハ文官任用ノ資格ニ関スル規定ノ適用ヲ妨ゲズ
第五条 本令施行ノ際現ニ鉄道医又ハ鉄道薬剤師ノ職ニ在ル者ニシテ本令施行ト同時ニ運輸通信省ノ鉄道医官、鉄道調剤官、鉄道医官補又ハ鉄道調剤官補ニ任用セラレタルモノニ対スル高等官官等俸給令第九条第一項若ハ第十九条第一項又ハ判任官俸給令第四条ノ規定ノ適用ニ付テハ此等ノ者ガ鉄道医又ハ鉄道薬剤師トシテ各其ノ職ノ一級俸額以上ノ俸給ヲ受ケタル期間ハ其ノ者ガ勅任官ノ待遇ヲ受クルモノナル場合ニ在リテハ之ヲ勅任ノ運輸通信省鉄道医官トシテ其ノ官ノ最高俸ヲ受ケテ在職シタル期間、其ノ者ガ奏任官ノ待遇ヲ受クルモノナル場合ニ在リテハ之ヲ奏任ノ運輸通信省鉄道医官又ハ運輸通信省鉄道調剤官トシテ其ノ官ノ一級俸ヲ受ケテ在職シタル期間、其ノ者ガ判任官ノ待遇ヲ受クルモノナル場合ニ在リテハ之ヲ運輸通信省鉄道医官補又ハ運輸通信省鉄道調剤官補トシテ一級俸ヲ受ケタル期間ト看做ス但シ奏任ノ運輸通信省鉄道医官ニ在リテハ年功加俸ノ額ハ本俸ノ額ト合シテ四千六百五十円ヲ超ユルコトヲ得ズ
第六条 附則第四条第一項又ハ第八条第一項ノ規定ニ依リ級俸ニ相当セザル月俸(月額九十五円ヲ超ユルモノニ限ル)ヲ給セラルル者ハ文武判任官等級令第一条ノ規定ノ適用ニ付テハ之ヲ其ノ月俸ニ最モ近キ上級ノ級俸ヲ受クル者ト看做ス但シ一級俸ヲ超ユル額ノ月俸ヲ給セラルル者ハ之ヲ一級俸ヲ受クル者ト看做ス
第七条 本令施行ノ際現ニ鉄道医又ハ鉄道薬剤師ノ職ニ在ル者ニシテ本令施行ト同時ニ運輸通信省ノ鉄道医官補又ハ鉄道調剤官補ニ任用セラレタルモノノ増給ヲ為スニ要スル期間ハ此等ノ者ガ現ニ受クル額ノ俸給ヲ受ケタル初ヨリ之ヲ計算ス
第八条 本令施行ノ日ヨリ一年以内ニ運輸通信省鉄道医官補ヲ新ニ任用スル場合ニ於テハ之ニ百四十五円ヲ超エ百八十円ヲ超エザル額ノ月俸ヲ給スルコトヲ得本令施行ノ日ヨリ一年以内ニ運輸通信省鉄道医官補ニ増給ヲ為ス場合亦同ジ
判任官俸給令第四条ノ規定ハ前項ノ場合ニ於テハ之ヲ適用セズ