台湾事業用品資金特別会計法
法令番号: 法律第十三號
公布年月日: 昭和19年2月15日
法令の形式: 法律
朕帝國議會ノ協贊ヲ經タル臺灣事業用品資金特別會計法ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十九年二月十四日
內閣總理大臣 東條英機
大藏大臣 賀屋興宣
內務大臣 安藤紀三郞
法律第十三號
臺灣事業用品資金特別會計法
第一條 鐵道、自動車交通、通信、專賣、營繕及土木ノ事業ノ用品ヲ購入、貯藏、製作、改製、修理及加工シ臺灣總督府ノ經營スル此等ノ事業ノ需用ニ應ズル爲臺灣事業用品資金ヲ置キ其ノ歲入歲出ハ之ヲ一般ノ會計ト區分シ特別會計ヲ設置ス
本會計ニ屬スル用品ハ必要ニ依リ前項ノ事業以外ノ事業ニシテ臺灣總督府ノ經營スルモノノ需用ニ應ジ之ヲ使用スルコトヲ得
第二條 臺灣事業用品資金ハ昭和十八年度末現在ノ臺灣官設鐵道用品資金ヲ以テ之ニ充テ尙必要ニ應ジ臺灣總督府特別會計ヨリ漸次繰入シテ七百萬圓トス
第三條 本會計ニ屬スル用品ヲ使用スルトキハ臺灣總督府ノ經營スル第一條ノ事業所屬ノ經費ヲ以テ之ヲ購入スベシ
第四條 本會計ニ於テハ用品ノ賣拂代金及附屬雜收入ヲ以テ其ノ歲入トシ用品ノ購入代金、貯藏費、製作費、改製費、修理費、加工費及附屬諸費ヲ以テ其ノ歲出トス
第五條 每會計年度ニ於テ臺灣事業用品資金ノ受拂決算上過剩ヲ生ズルトキハ其ノ過剩金ハ之ヲ同年度臺灣總督府特別會計ノ歲入ニ繰入ルベシ
第六條 政府ハ每年本會計ノ歲入歲出豫算ヲ調製シ歲入歲出ノ總豫算ト共ニ之ヲ帝國議會ニ提出スベシ
第七條 本會計ノ收入支出ニ關スル規程ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第八條 本會計ノ經營ニ妨ナキ限リ一般ノ需用ニ應ジ機械其ノ他ノ製作及修理ヲ爲スコトヲ得
前項ノ場合ニ於テハ本會計ニ屬スル用品ヲ以テ其ノ材料ニ充ツルコトヲ得
附 則
第九條 本法ハ昭和十九年度ヨリ之ヲ施行ス
第十條 臺灣官設鐵道用品資金會計法ハ之ヲ廢止ス但シ昭和十八年度分ニ付テハ仍其ノ效力ヲ有ス
第十一條 政府ハ當分ノ內臺灣事業用品資金ニ不足ヲ生ジタルトキハ臺灣總督府特別會計ノ負擔ニ於テ借入金ヲ爲シ一時之ヲ補足スルコトヲ得但シ其ノ金額ハ二百萬圓ヲ超過スルコトヲ得ズ
前項ノ借入金ハ遲クトモ翌年度ニ於テ之ヲ償還スベシ
第十二條 臺灣官設鐵道用品資金特別會計廢止ノ際之ニ屬スル權利義務ハ之ヲ本會計ニ歸屬セシム
第十三條 臺灣官設鐵道用品資金特別會計ノ昭和十八年歲出豫算ニシテ翌年度ニ繰越ヲ要スルモノハ之ヲ本會計ニ繰越シ使用スルコトヲ得
朕帝国議会ノ協賛ヲ経タル台湾事業用品資金特別会計法ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十九年二月十四日
内閣総理大臣 東条英機
大蔵大臣 賀屋興宣
内務大臣 安藤紀三郎
法律第十三号
台湾事業用品資金特別会計法
第一条 鉄道、自動車交通、通信、専売、営繕及土木ノ事業ノ用品ヲ購入、貯蔵、製作、改製、修理及加工シ台湾総督府ノ経営スル此等ノ事業ノ需用ニ応ズル為台湾事業用品資金ヲ置キ其ノ歳入歳出ハ之ヲ一般ノ会計ト区分シ特別会計ヲ設置ス
本会計ニ属スル用品ハ必要ニ依リ前項ノ事業以外ノ事業ニシテ台湾総督府ノ経営スルモノノ需用ニ応ジ之ヲ使用スルコトヲ得
第二条 台湾事業用品資金ハ昭和十八年度末現在ノ台湾官設鉄道用品資金ヲ以テ之ニ充テ尚必要ニ応ジ台湾総督府特別会計ヨリ漸次繰入シテ七百万円トス
第三条 本会計ニ属スル用品ヲ使用スルトキハ台湾総督府ノ経営スル第一条ノ事業所属ノ経費ヲ以テ之ヲ購入スベシ
第四条 本会計ニ於テハ用品ノ売払代金及附属雑収入ヲ以テ其ノ歳入トシ用品ノ購入代金、貯蔵費、製作費、改製費、修理費、加工費及附属諸費ヲ以テ其ノ歳出トス
第五条 毎会計年度ニ於テ台湾事業用品資金ノ受払決算上過剰ヲ生ズルトキハ其ノ過剰金ハ之ヲ同年度台湾総督府特別会計ノ歳入ニ繰入ルベシ
第六条 政府ハ毎年本会計ノ歳入歳出予算ヲ調製シ歳入歳出ノ総予算ト共ニ之ヲ帝国議会ニ提出スベシ
第七条 本会計ノ収入支出ニ関スル規程ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第八条 本会計ノ経営ニ妨ナキ限リ一般ノ需用ニ応ジ機械其ノ他ノ製作及修理ヲ為スコトヲ得
前項ノ場合ニ於テハ本会計ニ属スル用品ヲ以テ其ノ材料ニ充ツルコトヲ得
附 則
第九条 本法ハ昭和十九年度ヨリ之ヲ施行ス
第十条 台湾官設鉄道用品資金会計法ハ之ヲ廃止ス但シ昭和十八年度分ニ付テハ仍其ノ効力ヲ有ス
第十一条 政府ハ当分ノ内台湾事業用品資金ニ不足ヲ生ジタルトキハ台湾総督府特別会計ノ負担ニ於テ借入金ヲ為シ一時之ヲ補足スルコトヲ得但シ其ノ金額ハ二百万円ヲ超過スルコトヲ得ズ
前項ノ借入金ハ遅クトモ翌年度ニ於テ之ヲ償還スベシ
第十二条 台湾官設鉄道用品資金特別会計廃止ノ際之ニ属スル権利義務ハ之ヲ本会計ニ帰属セシム
第十三条 台湾官設鉄道用品資金特別会計ノ昭和十八年歳出予算ニシテ翌年度ニ繰越ヲ要スルモノハ之ヲ本会計ニ繰越シ使用スルコトヲ得