第一條 戰時ニ於ケル會社其ノ他ノ法人ニ關スル特例ハ本法ノ定ムル所ニ依ル
第二條 株式會社ニシテ其ノ資本ノ總額ガ勅令ヲ以テ定ムル額ニ滿タザルモノニ在リテハ商法第百六十六條第二項ニ定ムル公吿方法ト異ル定ヲ爲スコトヲ得
第三條 株式會社ニシテ其ノ株主ノ員數ガ勅令ヲ以テ定ムル數ヲ超ユルモノニ在リテハ株主總會ノ招集ハ定款ニ定アル場合ニ限リ株主ニ對スル通知ニ代ヘ會日ヨリ三週間前ニ總會ヲ開クベキ旨及會議ノ目的タル事項ヲ公吿シテ之ヲ爲スコトヲ得
前項ノ場合ニ於テ定款ノ變更其ノ他商法第三百四十三條ニ定ムル決議ヲ要スル事項ハ定款ニ定アル場合ニ限リ資本ノ半額以上ニ當ル株主出席シ其ノ議決權ノ過半數ヲ以テ之ヲ決スルコトヲ得
第四條 株式會社ノ株主總會ノ決議ヲ要スル事項ニシテ株主ノ利害ニ重大ナル影響ヲ及ボサザルモノニ付テハ定款ヲ以テ總會ノ決議ニ依ラザルモノトスルコトヲ得
第五條 勅令ヲ以テ定ムル株式會社ノ社債ノ登記ニ付テハ勅令ヲ以テ別段ノ定ヲ爲スコトヲ得
第六條 會社ノ爲スベキ公吿、財產目錄其ノ他ノ書類ノ謄本及抄本ノ交付竝ニ信託證書其ノ他ノ書類ノ謄本ノ備置ニ付テハ機密ノ保持其ノ他公益上ノ理由ニ依リ勅令ヲ以テ別段ノ定ヲ爲スコトヲ得
第七條 勅令ヲ以テ定ムル會社ノ合併又ハ資本ノ減少ノ場合ニ於テ債權者ニ對シテ爲スベキ催吿其ノ他ノ事項ニ付テハ勅令ヲ以テ別段ノ定ヲ爲スコトヲ得
第八條 前五條ノ規定ハ勅令ノ定ムル所ニ依リ會社ニ非ザル法人ニ之ヲ準用ス