第一條 化學兵器ニ關スル硏究ノ爲其ノ試驗、製造、檢査及取扱ニ從事シ直接其ノ危害ヲ受クル虞アル陸海軍軍人、軍屬、囑託員及工員ガ自己ノ重大ナル過失ニ因ルニ非ズシテ該勤務ニ從事中之ガ爲死歿シ又ハ傷痍ヲ受ケ若ハ中毒症ニ罹リ之ガ爲其ノ受傷若ハ罹病ノ日ヨリ三年以內ニ死歿シ若ハ不具癈疾ト爲リタルトキハ當分ノ內昭和二年勅令第百六十四號ニ依ル一時賜金ノ外本令ニ依リ保護賜金ヲ賜與ス但シ不具癈疾者保護賜金ヲ受ケタル後該傷痍又ハ中毒症ノ爲其ノ受傷又ハ罹病ノ日ヨリ三年以內ニ死歿シタル場合ニ於テハ其ノ受ケタル金額死歿者保護賜金ノ額ニ達セザル者ニ限リ其ノ差額ニ相當スル金額ヲ死歿者保護賜金トシテ賜與ス
前項ノ保護賜金ノ金額ハ航空勤務者保護賜金令別表ニ定メタル金額トス
第二條 大正二年勅令第九號第二條乃至第五條及第七條ノ規定ハ前條保護賜金ノ賜與ニ關シ之ヲ準用ス
第三條 本令ヲ適用スベキ化學兵器ノ範圍ハ主務大臣之ヲ定ム