朝鮮簡易生命保険及郵便年金特別会計規則
法令番号: 勅令第四百二十八號
公布年月日: 昭和18年5月19日
法令の形式: 勅令
朕朝鮮簡易生命保險及郵便年金特別會計規則ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十八年五月十八日
內閣總理大臣 東條英機
大藏大臣 賀屋興宣
內務大臣 安藤紀三郞
勅令第四百二十八號
朝鮮簡易生命保險及郵便年金特別會計規則
第一條 本會計ニ於ケル歲入歲出豫算ハ之ヲ保險、年金及業務ノ三勘定ニ分チ各勘定中ニ於テ之ヲ款項ニ區分スベシ
第二條 歲入歲出ノ豫定計算書ニハ前前年度三月三十一日現在ノ保險勘定及年金勘定ノ積立金明細目錄ヲ添附スベシ
第三條 本會計ニ於テハ各勘定ニ於ケル當該年度ノ收入濟歲入額ヲ以テ當該勘定ノ支拂元受高トシ各勘定ニ於テ歲出ヲ支出スルハ此ノ支拂元受高ヲ超過スルコトヲ得ズ
第四條 本會計ノ各勘定ニ於テ支拂上現金ニ不足ヲ生ジタルトキハ朝鮮總督ハ所管大臣ヲ經由シテ大藏大臣ノ承認ヲ受ケ保險勘定若ハ年金勘定ノ積立金ニ屬スル現金ヲ夫々保險勘定若ハ年金勘定ノ支拂元受高ニ繰替使用シ又ハ保險勘定若ハ年金勘定ノ積立金ニ屬スル現金ヲ業務勘定ノ支拂元受高ニ繰替使用スルコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ繰替使用シタル金額ハ當該年度內ニ之ヲ返還スベシ
第五條 每年度出納ノ完結迄ニ收入濟又ハ支出濟ト爲ラザルモノハ現ニ其ノ收支ヲ爲シタル年度ノ歲入又ハ歲出トス
第六條 歲入徵收官又ハ支出官一人ナル場合ニ於テハ徵收報吿書又ハ支出濟額報吿書ヲ以テ徵收總報吿書又ハ支出總報吿書ニ充ツルコトヲ得
第七條 每年度ニ於ケル保險勘定又ハ年金勘定ノ歲入ノ收入濟額ヨリ當該勘定ノ歲出ノ支出濟額ヲ控除シタル過剩額ハ之ヲ當該勘定ノ積立金ニ組入ルベシ
前項ノ歲入ノ收入濟額ガ歲出ノ支出濟額ニ對シ不足アルトキハ之ヲ當該勘定ノ積立金ヨリ補足スベシ
第八條 每年度ニ於ケル業務勘定ノ歲入ノ收入濟額ヨリ歲出ノ支出濟額及翌年度繰越額ヲ控除シ殘餘アルトキハ之ヲ保險勘定及年金勘定ノ積立金ニ組入レ不足アルトキハ之ヲ保險勘定及年金勘定ノ積立金ヨリ補足スベシ
前項ノ規定ニ依リ保險勘定及年金勘定ノ積立金ニ組入ルベキ金額又ハ保險勘定及年金勘定ノ積立金ヨリ補足スベキ金額ハ前項ノ殘餘金額又ハ不足金額ヲ朝鮮總督ノ定ムル割合ニ依リ按分シテ算定シタル額トス
第九條 朝鮮總督府ハ日記簿、原簿及補助簿ヲ備ヘ各勘定別ニ其ノ事業ニ關スル一切ノ計算ヲ登記スベシ
第十條 歲入徵收官ハ徵收簿ヲ備ヘ各勘定別ニ歲入ノ調定濟額、收入濟額、不納缺損額及收入未濟額ヲ登記スベシ
第十一條 朝鮮總督府ハ歲入簿ヲ備ヘ各勘定別ニ歲入ノ豫算額、調定濟額、收入濟額、不納缺損額及收入未濟額ヲ登記スベシ
第十二條 支出官ハ支出簿及支拂元受高差引簿ヲ備ヘ支出簿ニハ各勘定別ニ歲出ノ支拂豫算額、支出濟額及支拂豫算殘額ヲ登記シ支拂元受高差引簿ニハ各勘定別ニ支拂元受高、支出濟額及殘額ヲ登記スベシ
第十三條 朝鮮總督府ハ歲出簿及支拂元受高差引簿ヲ備ヘ歲出簿ニハ各勘定別ニ歲出ノ豫算額、豫算決定後增加額、支出濟額、翌年度繰越額及殘額ヲ登記シ支拂元受高差引簿ニハ各勘定別ニ支拂元受高、支出濟額及殘額ヲ登記スベシ但シ支出官一人ナル場合ニ於テハ支拂元受高差引簿ヲ省略スルコトヲ得
第十四條 本令ニ規定セザルモノニ付テハ朝鮮總督府特別會計規則ノ例ニ依ル
附 則
本令ハ昭和十八年度ヨリ之ヲ適用ス
朝鮮簡易生命保險特別會計規則ハ之ヲ廢止ス但シ昭和十七年度分ニ付テハ仍其ノ效力ヲ有ス
朕朝鮮簡易生命保険及郵便年金特別会計規則ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十八年五月十八日
内閣総理大臣 東条英機
大蔵大臣 賀屋興宣
内務大臣 安藤紀三郎
勅令第四百二十八号
朝鮮簡易生命保険及郵便年金特別会計規則
第一条 本会計ニ於ケル歳入歳出予算ハ之ヲ保険、年金及業務ノ三勘定ニ分チ各勘定中ニ於テ之ヲ款項ニ区分スベシ
第二条 歳入歳出ノ予定計算書ニハ前前年度三月三十一日現在ノ保険勘定及年金勘定ノ積立金明細目録ヲ添附スベシ
第三条 本会計ニ於テハ各勘定ニ於ケル当該年度ノ収入済歳入額ヲ以テ当該勘定ノ支払元受高トシ各勘定ニ於テ歳出ヲ支出スルハ此ノ支払元受高ヲ超過スルコトヲ得ズ
第四条 本会計ノ各勘定ニ於テ支払上現金ニ不足ヲ生ジタルトキハ朝鮮総督ハ所管大臣ヲ経由シテ大蔵大臣ノ承認ヲ受ケ保険勘定若ハ年金勘定ノ積立金ニ属スル現金ヲ夫々保険勘定若ハ年金勘定ノ支払元受高ニ繰替使用シ又ハ保険勘定若ハ年金勘定ノ積立金ニ属スル現金ヲ業務勘定ノ支払元受高ニ繰替使用スルコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ繰替使用シタル金額ハ当該年度内ニ之ヲ返還スベシ
第五条 毎年度出納ノ完結迄ニ収入済又ハ支出済ト為ラザルモノハ現ニ其ノ収支ヲ為シタル年度ノ歳入又ハ歳出トス
第六条 歳入徴収官又ハ支出官一人ナル場合ニ於テハ徴収報告書又ハ支出済額報告書ヲ以テ徴収総報告書又ハ支出総報告書ニ充ツルコトヲ得
第七条 毎年度ニ於ケル保険勘定又ハ年金勘定ノ歳入ノ収入済額ヨリ当該勘定ノ歳出ノ支出済額ヲ控除シタル過剰額ハ之ヲ当該勘定ノ積立金ニ組入ルベシ
前項ノ歳入ノ収入済額ガ歳出ノ支出済額ニ対シ不足アルトキハ之ヲ当該勘定ノ積立金ヨリ補足スベシ
第八条 毎年度ニ於ケル業務勘定ノ歳入ノ収入済額ヨリ歳出ノ支出済額及翌年度繰越額ヲ控除シ残余アルトキハ之ヲ保険勘定及年金勘定ノ積立金ニ組入レ不足アルトキハ之ヲ保険勘定及年金勘定ノ積立金ヨリ補足スベシ
前項ノ規定ニ依リ保険勘定及年金勘定ノ積立金ニ組入ルベキ金額又ハ保険勘定及年金勘定ノ積立金ヨリ補足スベキ金額ハ前項ノ残余金額又ハ不足金額ヲ朝鮮総督ノ定ムル割合ニ依リ按分シテ算定シタル額トス
第九条 朝鮮総督府ハ日記簿、原簿及補助簿ヲ備ヘ各勘定別ニ其ノ事業ニ関スル一切ノ計算ヲ登記スベシ
第十条 歳入徴収官ハ徴収簿ヲ備ヘ各勘定別ニ歳入ノ調定済額、収入済額、不納欠損額及収入未済額ヲ登記スベシ
第十一条 朝鮮総督府ハ歳入簿ヲ備ヘ各勘定別ニ歳入ノ予算額、調定済額、収入済額、不納欠損額及収入未済額ヲ登記スベシ
第十二条 支出官ハ支出簿及支払元受高差引簿ヲ備ヘ支出簿ニハ各勘定別ニ歳出ノ支払予算額、支出済額及支払予算残額ヲ登記シ支払元受高差引簿ニハ各勘定別ニ支払元受高、支出済額及残額ヲ登記スベシ
第十三条 朝鮮総督府ハ歳出簿及支払元受高差引簿ヲ備ヘ歳出簿ニハ各勘定別ニ歳出ノ予算額、予算決定後増加額、支出済額、翌年度繰越額及残額ヲ登記シ支払元受高差引簿ニハ各勘定別ニ支払元受高、支出済額及残額ヲ登記スベシ但シ支出官一人ナル場合ニ於テハ支払元受高差引簿ヲ省略スルコトヲ得
第十四条 本令ニ規定セザルモノニ付テハ朝鮮総督府特別会計規則ノ例ニ依ル
附 則
本令ハ昭和十八年度ヨリ之ヲ適用ス
朝鮮簡易生命保険特別会計規則ハ之ヲ廃止ス但シ昭和十七年度分ニ付テハ仍其ノ効力ヲ有ス