第十二條 鹽業組合ニ役員トシテ組合長一人、理事二人以上及監事一人以上ヲ置ク
第十三條 組合長ハ鹽業組合ヲ代表シ其ノ業務ヲ總理ス
理事ハ定款ノ定ムル所ニ依リ鹽業組合ヲ代表シ組合長ヲ輔佐シテ鹽業組合ノ業務ヲ掌理シ組合長事故アルトキハ其ノ職務ヲ代理シ組合長缺員ノトキハ其ノ職務ヲ行フ
第十四條 役員ハ第四條第一項、第五條第二項及第六條ニ規定スル場合ヲ除クノ外總會ノ決議ヲ以テ之ヲ選任ス
組合長及理事ノ任期ハ三年、監事ノ任期ハ二年トス但シ定款ニ別段ノ定アルトキハ此ノ限ニ在ラズ
役員ハ其ノ任期中ト雖モ總會ノ決議ヲ以テ之ヲ解任スルコトヲ得
第一項及前項ノ決議ハ總組合員ノ半數以上出席シ其ノ議決權ノ三分ノ二以上ヲ以テ之ヲ爲ス
役員ノ選任及解任ハ地方專賣局長ノ認可ヲ受クルニ非ザレバ其ノ效力ヲ生ゼズ
第十五條 組合長ハ定款及總會ノ決議錄ヲ各事務所ニ、組合員名簿ヲ主タル事務所ニ備置クコトヲ要ス
前項ノ組合員名簿ニハ左ノ事項ヲ記載スルコトヲ要ス
四 鹽專賣法第十七條ノ八第三項但書ノ鹽業組合ニ在リテハ各組合員ノ保證金額
組合員及鹽業組合ノ債權者ハ第一項ニ揭グル書類ノ閱覽ヲ求ムルコトヲ得
第十六條 組合長及理事ハ監事ノ承認ヲ得タルトキニ限リ自己又ハ第三者ノ爲ニ鹽業組合ト取引ヲ爲スコトヲ得此ノ場合ニ於テハ民法第百八條ノ規定ヲ適用セズ
第十七條 鹽業組合ガ組合長若ハ理事ニ對シ又ハ組合長若ハ理事ガ鹽業組合ニ對シ訴ヲ提起スル場合ニ於テハ其ノ訴ニ付テハ監事鹽業組合ヲ代表ス但シ總會ハ他人ヲシテ之ヲ代表セシムルコトヲ得
第十八條 組合長ハ每事業年度一囘通常總會ヲ招集スルコトヲ要ス
組合長ハ必要アリト認ムルトキハ何時ニテモ臨時總會ヲ招集スルコトヲ得
第十九條 組合員ハ總組合員ノ五分ノ一以上ノ同意ヲ得テ會議ノ目的タル事項及招集ノ理由ヲ記載シタル書面ヲ組合長ニ提出シテ總會ノ招集ヲ請求スルコトヲ得
前項ノ請求アリタル後二週間以內ニ組合長ガ正當ノ事由ナクシテ總會招集ノ手續ヲ爲サザルトキハ請求ヲ爲シタル組合員ハ地方專賣局長ノ許可ヲ得テ其ノ招集ヲ爲スコトヲ得
第二十條 總會ノ決議ハ本令又ハ定款ニ別段ノ定アル場合ヲ除クノ外出席シタル組合員ノ議決權ノ過半數ヲ以テ之ヲ爲ス
第二十一條 組合員ハ總會ニ於テ各一個ノ議決權ヲ有ス但シ定款ノ定ムル所ニ依リ一人ニ付二個以上ノ議決權ヲ有セシムルコトヲ得
第二十二條 鹽業組合ノ收支豫算及經費ヲ組合員ニ分賦スル鹽業組合ニ在リテハ其ノ經費ノ分賦收入方法ハ總會ノ決議ヲ經ルコトヲ要ス
第二十三條 定款ノ變更ヲ爲スニハ總會ノ決議アルコトヲ要ス
第十四條第四項及第五項ノ規定ハ前項ノ決議ニ之ヲ準用ス
第二十四條 民法第六十二條、第六十四條及第六十六條ノ規定ハ鹽業組合ニ之ヲ準用ス
第二十五條 鹽業組合ハ定款ノ定ムル所ニ依リ總會ニ代ルベキ總代會ヲ設クルコトヲ得
第一項ノ總代會ニ於テハ左ノ事項ノ決議ヲ爲スコトヲ得ズ
一 鹽專賣法第十七條ノ八第三項但書ノ鹽業組合ニ非ザル鹽業組合ガ同項但書ノ鹽業組合ト爲ルコト
第二十六條 鹽業組合ノ事業年度ハ四月ヨリ翌年三月迄トス
第二十七條 組合長ハ通常總會ノ會日ヨリ一週間前ニ財產目錄、貸借對照表、事業報吿書、損益計算書及剩餘金處分案ヲ監事ニ提出シ且之ヲ主タル事務所ニ備置クコトヲ要ス
組合員及鹽業組合ノ債權者ハ前項ニ揭グル書類ノ閱覽ヲ求ムルコトヲ得
第二十八條 組合長ハ前條第一項ニ揭グル書類及監事ノ意見書ヲ通常總會ニ提出シテ其ノ承認ヲ求ムルコトヲ要ス
第二十九條 鹽業組合ハ出資總額ニ相當スル金額ニ達スル迄ハ每事業年度ノ剩餘金ノ十分ノ一以上ヲ準備金トシテ積立ツルコトヲ要ス
前項ノ準備金ハ出資ノ缺損ノ塡補ニ充ツル場合ヲ除クノ外之ヲ使用スルコトヲ得ズ
第三十條 鹽業組合剩餘金ヲ處分セントスルトキハ地方專賣局長ノ認可ヲ受クルコトヲ要ス
第三十一條 鹽業組合ハ組合員ノ持分ヲ取得シ又ハ質權ノ目的トシテ之ヲ受クルコトヲ得ズ
第三十二條 鹽業組合ガ出資一口ノ金額ノ減少ノ決議ヲ爲シタルトキハ其ノ決議ノ日ヨリ二週間以內ニ財產目錄及貸借對照表ヲ作ルコトヲ要ス
鹽業組合ハ前項ノ期間內ニ其ノ債權者ニ對シ異議アラバ一定ノ期間內ニ之ヲ述ブベキ旨ヲ公吿シ且知レタル債權者ニハ各別ニ之ヲ催吿スルコトヲ要ス但シ其ノ期間ハ一月ヲ下ルコトヲ得ズ
第三十三條 債權者ガ前條第二項ノ期間內ニ異議ヲ述ベザリシトキハ出資一口ノ金額ノ減少ヲ承認シタルモノト看做ス
債權者ガ異議ヲ述ベタルトキハ鹽業組合ハ辨濟ヲ爲シ若ハ相當ノ擔保ヲ供シ又ハ債權者ニ辨濟ヲ受ケシムルコトヲ目的トシテ信託會社若ハ信託業務ヲ營ム銀行ニ相當ノ財產ヲ信託スルコトヲ要ス
第三十四條 前二條ノ規定ハ鹽專賣法第十七條ノ八第三項但書ノ鹽業組合ガ同項但書ノ鹽業組合ニ非ザル鹽業組合ト爲リ又ハ組合員ノ保證金額ヲ減少スル場合ニ之ヲ準用ス