(恩給法施行令外二件中改正ノ件)
法令番号: 勅令第三百十二號
公布年月日: 昭和18年3月31日
法令の形式: 勅令
朕恩給法施行令中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十八年三月三十日
內閣總理大臣兼陸軍大臣 東條英機
文部大臣 橋田邦彦
農林大臣 井野碩哉
厚生大臣 小泉親彥
司法大臣 岩村通世
海軍大臣 嶋田繁太郞
遞信大臣 寺島健
大藏大臣 賀屋興宣
商工大臣 岸信介
鐵道大臣 八田嘉明
內務大臣 湯澤三千男
外務大臣 谷正之
大東亞大臣 靑木一男
勅令第三百十二號
恩給法施行令中左ノ通改正ス
第一條第二項及第一條ノ二第一項第二號中「生活資料ヲ得ルノ途ナク且之ヲ扶養スル者ナキ」ヲ「生活資料ヲ得ルノ途ナキ」ニ改ム
第三條中第一號ヲ第二號トシ以下順次一號宛繰下ゲ同條ニ第一號トシテ左ノ一號ヲ加フ
一 第六條第一號、第一號ノ二、第二號及第四號ニ規定スル者竝其ノ遺族ノ恩給ハ北海道ニ在リテハ北海道廳長官、府縣ニ在リテハ府縣知事(警視廳部內ノ職員ニ在リテハ警視總監)、朝鮮ニ在リテハ道知事之ヲ裁定ス
第三條ノ二 恩給法第十六條第一號但書ノ規定ニ依リテ爲スヘキ恩給ノ負擔ハ左ノ區分ニ依ル
一 第六條第一號、第一號ノ二、第二號及第四號ニ規定スル者竝其ノ遺族ノ恩給ハ府縣又ハ之ニ準スヘキ地方經濟之ヲ負擔ス
二 第六條第三號ニ規定スル者及其ノ遺族ノ恩給ハ國庫之ヲ負擔ス但シ一時恩給ハ神宮司廳之ヲ負擔ス
第七條第一號中「陸軍戰車學校及陸軍通信學校」ヲ「陸軍少年戰車兵學校、陸軍野戰砲兵學校、陸軍重砲兵學校、千葉陸軍防空學校及陸軍少年通信兵學校」ニ改ム
第十一條ノ二 恩給法第二十五條第四號但書(ホ)ニ規定スル轉任ト看做サルル場合トハ左ニ揭クル場合ヲ謂フ
一 判任官ノ待遇ヲ受クル陸軍警査又ハ海軍警査判任官タル陸軍警査又ハ海軍警査ニ任シタルトキ
二 判任官タル陸軍警査又ハ海軍警査判任官ノ待遇ヲ受クル陸軍警査又ハ海軍警査ニ就職スルトキ
三 判任官ノ待遇ヲ受クル貴族院守衞又ハ衆議院守衞判任官タル貴族院守衞又ハ衆議院守衞ニ任シタルトキ
四 判任官タル貴族院守衞又ハ衆議院守衞判任官ノ待遇ヲ受クル貴族院守衞又ハ衆議院守衞ニ就職スルトキ
五 判任官ノ待遇ヲ受クル陸軍監獄看守又ハ海軍監獄看守判任官タル陸軍監獄看守ハ又海軍監獄看守ニ任シタルトキ
六 判任官タル陸軍監獄看守又ハ海軍監獄看守判任官ノ待遇ヲ受クル陸軍監獄看守又ハ海軍監獄看守ニ就職スルトキ
第十一條ノ三 恩給法第二十六條第四號但書(ハ)ニ規定スル退職ト看做サルル場合トハ左ニ揭クル場合ヲ謂フ
一 判任官タル陸軍警査、海軍警査、貴族院守衞、衆議院守衞、陸軍監獄看守又ハ海軍監獄看守他ノ官ニ轉シタルトキ
二 他ノ官ヨリ判任官タル陸軍警査、海軍警査、貴族院守衞、衆議院守衞、陸軍監獄看守又ハ海軍監獄看守ニ轉シタルトキ
第十一條ノ四 恩給法第二十八條ノ二ノ規定ニ依ル軍人ノ在職年ノ計算ニ付テハ左ノ各號ノ例ニ依ル
一 在職年ハ就職ノ日ヨリ之ヲ起算シ退職又ハ死亡ノ日ヲ以テ終ル
二 在職年月數ハ一召集待命期間內ノ在職日數ヲ三十日ヲ以テ除シテ得タル數ニ相當スル月數トス此ノ場合ニ於テ三十日ニ滿タサル剩餘日數ヲ生シタルトキハ一月トシテ計算ス
第十七條第一項第二號中「驅潛艇」ノ下ニ「、哨戒艇」ヲ加フ
第二十四條ノ十 恩給法第五十九條ノ二第一項ニ規定スル一級又ハ二級ノ昇給ニ付テハ左ノ各號ノ例ニ依ル
一 級俸ノ定アル場合ニ於テ當分給トシテ給與級俸ヨリ少額ノ俸給ヲ給セラレタル者ニ付テハ給與級俸ノ直近上位ノ級俸ノ額ニ給與級俸ニ對シ當分俸給カ有スル割合ヲ乘シタルモノ(圓位未滿ハ圓位ニ滿タシム)ヲ以テ當分俸給ニ對スル一級上位ノ俸給額トシ給與級俸ノ二級上位ノ俸給ノ額ニ其ノ割合ヲ乘シタルモノ(圓位未滿ハ圓位ニ滿タシム)ヲ以テ當分俸給ニ對スル二級上位ノ俸給額トス級俸ノ定アル場合ニ於テ月俸七十五圓未滿ノモノニ付級俸ニ拘ラス適宜ノ金額ヲ定メ之ヲ給シタルトキ亦同シ
二 轉官職ニ依リ昇給ヲ來ス場合ニ於テハ新官職ニ付定メラレタル級俸中前ノ官職ニ付給セラレタル俸給ニ直近ニ多額ナルモノヲ以テ一級上位ノ俸給トシ之ニ直近スル上位ノ級俸ノ額ヲ二級上位ノ俸給トス但シ其ノ額カ前官職ニ付給セラレタル俸給ニ前段ノ場合ニ在リテハ其ノ百分ノ十五ヲ加ヘタル金額ニ達セサルトキハ之ニ達スル金額ヲ以テ一級上位ノ俸給トシ後段ノ場合ニ在リテハ百分ノ三十ヲ加ヘタル金額ニ達セサルトキハ之ニ達スル金額ヲ以テ二級上位ノ俸給ト看做ス
第二十四條ノ十一ヲ削ル
第二十六條第一號中「及海軍ノ候補生」ヲ「竝海軍ノ候補生及見習尉官」ニ改ム
第二十八條但書ヲ左ノ如ク改ム
但シ判任官タル警察監獄職員ハ其ノ等級ニ依ル
第三十條 恩給法第六十二條第五項ニ規定スル中學校ト同等以下ノ程度ノ學校トハ左ニ揭クルモノヲ謂フ
一 高等女學校
二 實業學校
三 中學校又ハ前二號ニ揭クル學校ニ準スヘキ學校
四 靑年學校敎員養成所
第三十一條ノ四ヲ第三十一條ノ六トシ第三十一條ノ五ヲ第三十一條ノ七トス
第三十一條ノ四 恩給法第二十八條、第二十九條、第四十條ノ二及第四十一條第二號乃至第五號ノ規定ハ同法第八十二條ノ二ノ規定ニ依リ公務員ノ普通恩給ノ基礎タル在職年ニ通算セラルヘキ外國政府又ハ之ニ準スルモノノ官吏其ノ他ノ職員(以下外國政府職員ト稱ス)ノ在職年月數ノ計算ニ付之ヲ準用ス但シ公務員ヲ退職シタル月ニ於テ外國政府職員ニ就職シタルトキハ外國政府職員ノ在職年ハ就職ノ月ノ翌月ヨリ之ヲ起算シ外國政府職員ヲ退職シタル月ニ於テ公務員ニ再就職シタルトキハ外國政府職員ノ在職年ハ退職ノ月ノ前月ヲ以テ終ル
恩給法第三十條ノ規定ノ適用ニ付テハ外國政府職員ノ在職年ハ之ヲ軍人又ハ警察監獄職員以外ノ公務員トシテノ在職年ト看做ス
第三十一條ノ五 第三十條ノ二ノ規定ハ恩給法第八十二條ノ三ノ規定ニ依ル一時恩給ノ返還ニ付之ヲ準用ス此ノ場合ニ於テハ公務員ニ再就職シタル月ヲ以テ第三十條ノ二第一項ニ規定スル再就職ノ月トス
別表第二號表(一)三分ノ二月ヲ加算スヘキモノ中南洋群島ノ欄ノ下ニ
滿洲
東安省
三江省
黑河省
北安省
龍江省
興安東省
興安西省
興安南省
興安北省
右ニ揭クル各省ニ屬スル地ト雖鐵道停車場ヨリ三里以內ニ在ル地ハ之ヲ除ク
ノ欄ヲ加ヘ其ノ他ノ欄「富錦」、「佳木斯」、「三姓」、「北安鎭」、「海拉爾」、「琿春」、「百草溝」、「依蘭溝」、「八道溝」、「大拉子」、「間島頭道溝」、「樺甸」及「通化」ヲ削リ同表(二)二分ノ一月ヲ加算スヘキモノ中南洋群島ノ欄ノ下ニ
滿洲
濱江省
牡丹江省
吉林省
間島省
四平省
奉天省
通化省
安東省
錦州省
熱河省
右ニ揭クル各省ニ屬スル地ト雖安奉線、撫順線、營口線、南滿洲鐵道本線、奉山線及河北線ノ鐵道停車場ヨリ五里以內ノ地竝吉林市、哈爾賓市、牡丹江市、圖們、延吉及龍井村ヲ除ク
(一)三分ノ二月ヲ加算スヘキモノニ揭クル各省中鐵道停車場ヨリ三里以內ニ在ル地但シ齊々哈爾市ヲ除ク
ノ欄ヲ加ヘ其ノ他ノ欄「滿洲里」、「博克圖」、「扎蘭屯」、「黑河」、「克山」、「訥河」、「齊々哈爾」、「昻昻溪」、「綏芬河」、「穆稜站」、「汪淸」、「圖們」、「龍井村」、「延吉」、「朝陽川」、「明月溝」、「寧安」、「牡丹江」、「林口」、「梨樹鎭」、「密山」、「東安」、「勃利」、「橫道河子」、「海林」、「新安鎭」、「東京城」、「敦化」、「一面坡」、「河東」、「帽兒山」、「天理村」、「五常」、「新站」、「蛟河」、「海倫」、「雙河鎭」、「綏化」、「雙城」、「三岔河」、「賴陶昭」、「盤石」、「西安(滿洲)」、「山城鎭」、「掏鹿」、「滿溝」、「安達」、「扶餘」、「農安」、「白城子」、「洮南」、「王爺廟」、「索倫」、「鄭家屯」、「通遼」、「北票」、「朝陽」、「赤峰」、「凌源」、「平泉」及「承德」ヲ削リ同表ニ左ノ如ク加フ
(三) 三分ノ一月ヲ加算スヘキモノ
滿洲 齊々哈爾市、牡丹江市、圖們、延吉、龍井村
附 則
第一條 本令ハ昭和十八年四月一日ヨリ之ヲ施行ス但シ第七條ノ改正規定中陸軍少年戰車兵學校ノ生徒ニ關スル部分ハ昭和十六年十二月一日ヨリ、陸軍少年通信兵學校ノ生徒ニ關スル部分ハ昭和十七年四月一日ヨリ、陸軍野戰砲兵學校、陸軍重砲兵學校及千葉陸軍防空學校ノ生徒ニ關スル部分竝ニ第十一條ノ四ノ改正規定ハ昭和十七年十二月一日ヨリ、第十一條ノ二、第十一條ノ三及第二十八條ノ改正規定ハ昭和十八年三月二十日ヨリ之ヲ適用ス
第二條 本令施行前給與事由ノ生ジタル扶助料ノ受給權存否ノ調査及其ノ調査上必要ナル書類ノ提出ニ付テハ仍從前ノ例ニ依ル
第三條 本令施行前給與事由ノ生ジタル恩給ノ裁定ニ付テハ仍從前ノ例ニ依ル
第四條 從前ノ規定ニ依ル陸軍戰車學校及陸軍通信學校ノ生徒ニ付テハ仍從前ノ例ニ依ル
第五條 本令施行前給與事由ノ生ジタル恩給ノ額ノ計算ニ付テハ仍從前ノ例ニ依ル
第六條 改正前ノ恩給法施行令第三十條ニ規定スル中學校ト同等以下ノ程度ノ學校ニ付テハ仍從前ノ例ニ依ル
第七條 昭和十九年四月一日以降國庫其ノ他ノ地方經濟ハ互ニ他ノ經濟ニ對シ昭和十八年法律第七十八號附則第三條ノ規定施行前裁定シタル恩給ノ分擔額ヲ請求スルコトヲ得ズ
第八條 昭和十八年法律第七十八號附則第五條ノ規定ニ依リテ爲ス普通恩給又ハ扶助料ノ增給ハ受給者ノ請求ヲ待タズシテ之ヲ爲ス
第九條 第三十一條ノ五ノ改正規定ハ昭和十八年法律第七十八號附則第六條第二項ノ規定ニ依ル一時恩給ノ返還ニ付之ヲ準用ス但シ本令施行ノ際旣ニ公務員トシテ再就職シ現ニ在職セル者ニ付テハ本令施行ノ日ノ屬スル月ヲ以テ恩給法施行令第三十條ノ二第一項ニ規定スル再就職ノ月トス
第十條 本令施行前別表第二號表ノ改正規定ニ依リ削ラレタル各地ニ在勤シタル期間ニ對スル加算ニ付テハ仍從前ノ例ニ依ル
第十一條 恩給給與規則第十一條及第十五條中「生活資料ヲ得ルノ途ナク且扶養スル者ナキ」ヲ「生活資料ヲ得ルノ途ナキ」ニ改ム
本令施行前給與事由ノ生ジタル扶助料又ハ一時扶助料ヲ請求スル場合ニ於テハ仍從前ノ例ニ依ル
第十二條 恩給金額分擔及國庫納金收入等取扱規則第十二條中「敎育職員」ノ上ニ「文官、」ヲ加フ
朕恩給法施行令中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十八年三月三十日
内閣総理大臣兼陸軍大臣 東条英機
文部大臣 橋田邦彦
農林大臣 井野碩哉
厚生大臣 小泉親彦
司法大臣 岩村通世
海軍大臣 嶋田繁太郎
逓信大臣 寺島健
大蔵大臣 賀屋興宣
商工大臣 岸信介
鉄道大臣 八田嘉明
内務大臣 湯沢三千男
外務大臣 谷正之
大東亜大臣 青木一男
勅令第三百十二号
恩給法施行令中左ノ通改正ス
第一条第二項及第一条ノ二第一項第二号中「生活資料ヲ得ルノ途ナク且之ヲ扶養スル者ナキ」ヲ「生活資料ヲ得ルノ途ナキ」ニ改ム
第三条中第一号ヲ第二号トシ以下順次一号宛繰下ゲ同条ニ第一号トシテ左ノ一号ヲ加フ
一 第六条第一号、第一号ノ二、第二号及第四号ニ規定スル者並其ノ遺族ノ恩給ハ北海道ニ在リテハ北海道庁長官、府県ニ在リテハ府県知事(警視庁部内ノ職員ニ在リテハ警視総監)、朝鮮ニ在リテハ道知事之ヲ裁定ス
第三条ノ二 恩給法第十六条第一号但書ノ規定ニ依リテ為スヘキ恩給ノ負担ハ左ノ区分ニ依ル
一 第六条第一号、第一号ノ二、第二号及第四号ニ規定スル者並其ノ遺族ノ恩給ハ府県又ハ之ニ準スヘキ地方経済之ヲ負担ス
二 第六条第三号ニ規定スル者及其ノ遺族ノ恩給ハ国庫之ヲ負担ス但シ一時恩給ハ神宮司庁之ヲ負担ス
第七条第一号中「陸軍戦車学校及陸軍通信学校」ヲ「陸軍少年戦車兵学校、陸軍野戦砲兵学校、陸軍重砲兵学校、千葉陸軍防空学校及陸軍少年通信兵学校」ニ改ム
第十一条ノ二 恩給法第二十五条第四号但書(ホ)ニ規定スル転任ト看做サルル場合トハ左ニ掲クル場合ヲ謂フ
一 判任官ノ待遇ヲ受クル陸軍警査又ハ海軍警査判任官タル陸軍警査又ハ海軍警査ニ任シタルトキ
二 判任官タル陸軍警査又ハ海軍警査判任官ノ待遇ヲ受クル陸軍警査又ハ海軍警査ニ就職スルトキ
三 判任官ノ待遇ヲ受クル貴族院守衛又ハ衆議院守衛判任官タル貴族院守衛又ハ衆議院守衛ニ任シタルトキ
四 判任官タル貴族院守衛又ハ衆議院守衛判任官ノ待遇ヲ受クル貴族院守衛又ハ衆議院守衛ニ就職スルトキ
五 判任官ノ待遇ヲ受クル陸軍監獄看守又ハ海軍監獄看守判任官タル陸軍監獄看守ハ又海軍監獄看守ニ任シタルトキ
六 判任官タル陸軍監獄看守又ハ海軍監獄看守判任官ノ待遇ヲ受クル陸軍監獄看守又ハ海軍監獄看守ニ就職スルトキ
第十一条ノ三 恩給法第二十六条第四号但書(ハ)ニ規定スル退職ト看做サルル場合トハ左ニ掲クル場合ヲ謂フ
一 判任官タル陸軍警査、海軍警査、貴族院守衛、衆議院守衛、陸軍監獄看守又ハ海軍監獄看守他ノ官ニ転シタルトキ
二 他ノ官ヨリ判任官タル陸軍警査、海軍警査、貴族院守衛、衆議院守衛、陸軍監獄看守又ハ海軍監獄看守ニ転シタルトキ
第十一条ノ四 恩給法第二十八条ノ二ノ規定ニ依ル軍人ノ在職年ノ計算ニ付テハ左ノ各号ノ例ニ依ル
一 在職年ハ就職ノ日ヨリ之ヲ起算シ退職又ハ死亡ノ日ヲ以テ終ル
二 在職年月数ハ一召集待命期間内ノ在職日数ヲ三十日ヲ以テ除シテ得タル数ニ相当スル月数トス此ノ場合ニ於テ三十日ニ満タサル剰余日数ヲ生シタルトキハ一月トシテ計算ス
第十七条第一項第二号中「駆潜艇」ノ下ニ「、哨戒艇」ヲ加フ
第二十四条ノ十 恩給法第五十九条ノ二第一項ニ規定スル一級又ハ二級ノ昇給ニ付テハ左ノ各号ノ例ニ依ル
一 級俸ノ定アル場合ニ於テ当分給トシテ給与級俸ヨリ少額ノ俸給ヲ給セラレタル者ニ付テハ給与級俸ノ直近上位ノ級俸ノ額ニ給与級俸ニ対シ当分俸給カ有スル割合ヲ乗シタルモノ(円位未満ハ円位ニ満タシム)ヲ以テ当分俸給ニ対スル一級上位ノ俸給額トシ給与級俸ノ二級上位ノ俸給ノ額ニ其ノ割合ヲ乗シタルモノ(円位未満ハ円位ニ満タシム)ヲ以テ当分俸給ニ対スル二級上位ノ俸給額トス級俸ノ定アル場合ニ於テ月俸七十五円未満ノモノニ付級俸ニ拘ラス適宜ノ金額ヲ定メ之ヲ給シタルトキ亦同シ
二 転官職ニ依リ昇給ヲ来ス場合ニ於テハ新官職ニ付定メラレタル級俸中前ノ官職ニ付給セラレタル俸給ニ直近ニ多額ナルモノヲ以テ一級上位ノ俸給トシ之ニ直近スル上位ノ級俸ノ額ヲ二級上位ノ俸給トス但シ其ノ額カ前官職ニ付給セラレタル俸給ニ前段ノ場合ニ在リテハ其ノ百分ノ十五ヲ加ヘタル金額ニ達セサルトキハ之ニ達スル金額ヲ以テ一級上位ノ俸給トシ後段ノ場合ニ在リテハ百分ノ三十ヲ加ヘタル金額ニ達セサルトキハ之ニ達スル金額ヲ以テ二級上位ノ俸給ト看做ス
第二十四条ノ十一ヲ削ル
第二十六条第一号中「及海軍ノ候補生」ヲ「並海軍ノ候補生及見習尉官」ニ改ム
第二十八条但書ヲ左ノ如ク改ム
但シ判任官タル警察監獄職員ハ其ノ等級ニ依ル
第三十条 恩給法第六十二条第五項ニ規定スル中学校ト同等以下ノ程度ノ学校トハ左ニ掲クルモノヲ謂フ
一 高等女学校
二 実業学校
三 中学校又ハ前二号ニ掲クル学校ニ準スヘキ学校
四 青年学校教員養成所
第三十一条ノ四ヲ第三十一条ノ六トシ第三十一条ノ五ヲ第三十一条ノ七トス
第三十一条ノ四 恩給法第二十八条、第二十九条、第四十条ノ二及第四十一条第二号乃至第五号ノ規定ハ同法第八十二条ノ二ノ規定ニ依リ公務員ノ普通恩給ノ基礎タル在職年ニ通算セラルヘキ外国政府又ハ之ニ準スルモノノ官吏其ノ他ノ職員(以下外国政府職員ト称ス)ノ在職年月数ノ計算ニ付之ヲ準用ス但シ公務員ヲ退職シタル月ニ於テ外国政府職員ニ就職シタルトキハ外国政府職員ノ在職年ハ就職ノ月ノ翌月ヨリ之ヲ起算シ外国政府職員ヲ退職シタル月ニ於テ公務員ニ再就職シタルトキハ外国政府職員ノ在職年ハ退職ノ月ノ前月ヲ以テ終ル
恩給法第三十条ノ規定ノ適用ニ付テハ外国政府職員ノ在職年ハ之ヲ軍人又ハ警察監獄職員以外ノ公務員トシテノ在職年ト看做ス
第三十一条ノ五 第三十条ノ二ノ規定ハ恩給法第八十二条ノ三ノ規定ニ依ル一時恩給ノ返還ニ付之ヲ準用ス此ノ場合ニ於テハ公務員ニ再就職シタル月ヲ以テ第三十条ノ二第一項ニ規定スル再就職ノ月トス
別表第二号表(一)三分ノ二月ヲ加算スヘキモノ中南洋群島ノ欄ノ下ニ
満洲
東安省
三江省
黒河省
北安省
龍江省
興安東省
興安西省
興安南省
興安北省
右ニ掲クル各省ニ属スル地ト雖鉄道停車場ヨリ三里以内ニ在ル地ハ之ヲ除ク
ノ欄ヲ加ヘ其ノ他ノ欄「富錦」、「佳木斯」、「三姓」、「北安鎮」、「海拉爾」、「琿春」、「百草溝」、「依蘭溝」、「八道溝」、「大拉子」、「間島頭道溝」、「樺甸」及「通化」ヲ削リ同表(二)二分ノ一月ヲ加算スヘキモノ中南洋群島ノ欄ノ下ニ
満洲
浜江省
牡丹江省
吉林省
間島省
四平省
奉天省
通化省
安東省
錦州省
熱河省
右ニ掲クル各省ニ属スル地ト雖安奉線、撫順線、営口線、南満洲鉄道本線、奉山線及河北線ノ鉄道停車場ヨリ五里以内ノ地並吉林市、哈爾賓市、牡丹江市、図們、延吉及龍井村ヲ除ク
(一)三分ノ二月ヲ加算スヘキモノニ掲クル各省中鉄道停車場ヨリ三里以内ニ在ル地但シ斉々哈爾市ヲ除ク
ノ欄ヲ加ヘ其ノ他ノ欄「満洲里」、「博克図」、「扎蘭屯」、「黒河」、「克山」、「訥河」、「斉々哈爾」、「昂昂渓」、「綏芬河」、「穆稜站」、「汪清」、「図們」、「龍井村」、「延吉」、「朝陽川」、「明月溝」、「寧安」、「牡丹江」、「林口」、「梨樹鎮」、「密山」、「東安」、「勃利」、「横道河子」、「海林」、「新安鎮」、「東京城」、「敦化」、「一面坡」、「河東」、「帽児山」、「天理村」、「五常」、「新站」、「蛟河」、「海倫」、「双河鎮」、「綏化」、「双城」、「三岔河」、「頼陶昭」、「盤石」、「西安(満洲)」、「山城鎮」、「掏鹿」、「満溝」、「安達」、「扶余」、「農安」、「白城子」、「洮南」、「王爺廟」、「索倫」、「鄭家屯」、「通遼」、「北票」、「朝陽」、「赤峰」、「凌源」、「平泉」及「承徳」ヲ削リ同表ニ左ノ如ク加フ
(三) 三分ノ一月ヲ加算スヘキモノ
満洲 斉々哈爾市、牡丹江市、図們、延吉、龍井村
附 則
第一条 本令ハ昭和十八年四月一日ヨリ之ヲ施行ス但シ第七条ノ改正規定中陸軍少年戦車兵学校ノ生徒ニ関スル部分ハ昭和十六年十二月一日ヨリ、陸軍少年通信兵学校ノ生徒ニ関スル部分ハ昭和十七年四月一日ヨリ、陸軍野戦砲兵学校、陸軍重砲兵学校及千葉陸軍防空学校ノ生徒ニ関スル部分並ニ第十一条ノ四ノ改正規定ハ昭和十七年十二月一日ヨリ、第十一条ノ二、第十一条ノ三及第二十八条ノ改正規定ハ昭和十八年三月二十日ヨリ之ヲ適用ス
第二条 本令施行前給与事由ノ生ジタル扶助料ノ受給権存否ノ調査及其ノ調査上必要ナル書類ノ提出ニ付テハ仍従前ノ例ニ依ル
第三条 本令施行前給与事由ノ生ジタル恩給ノ裁定ニ付テハ仍従前ノ例ニ依ル
第四条 従前ノ規定ニ依ル陸軍戦車学校及陸軍通信学校ノ生徒ニ付テハ仍従前ノ例ニ依ル
第五条 本令施行前給与事由ノ生ジタル恩給ノ額ノ計算ニ付テハ仍従前ノ例ニ依ル
第六条 改正前ノ恩給法施行令第三十条ニ規定スル中学校ト同等以下ノ程度ノ学校ニ付テハ仍従前ノ例ニ依ル
第七条 昭和十九年四月一日以降国庫其ノ他ノ地方経済ハ互ニ他ノ経済ニ対シ昭和十八年法律第七十八号附則第三条ノ規定施行前裁定シタル恩給ノ分担額ヲ請求スルコトヲ得ズ
第八条 昭和十八年法律第七十八号附則第五条ノ規定ニ依リテ為ス普通恩給又ハ扶助料ノ増給ハ受給者ノ請求ヲ待タズシテ之ヲ為ス
第九条 第三十一条ノ五ノ改正規定ハ昭和十八年法律第七十八号附則第六条第二項ノ規定ニ依ル一時恩給ノ返還ニ付之ヲ準用ス但シ本令施行ノ際既ニ公務員トシテ再就職シ現ニ在職セル者ニ付テハ本令施行ノ日ノ属スル月ヲ以テ恩給法施行令第三十条ノ二第一項ニ規定スル再就職ノ月トス
第十条 本令施行前別表第二号表ノ改正規定ニ依リ削ラレタル各地ニ在勤シタル期間ニ対スル加算ニ付テハ仍従前ノ例ニ依ル
第十一条 恩給給与規則第十一条及第十五条中「生活資料ヲ得ルノ途ナク且扶養スル者ナキ」ヲ「生活資料ヲ得ルノ途ナキ」ニ改ム
本令施行前給与事由ノ生ジタル扶助料又ハ一時扶助料ヲ請求スル場合ニ於テハ仍従前ノ例ニ依ル
第十二条 恩給金額分担及国庫納金収入等取扱規則第十二条中「教育職員」ノ上ニ「文官、」ヲ加フ