電気瓦斯税法施行規則
法令番号: 勅令第百六十五號
公布年月日: 昭和17年3月14日
法令の形式: 勅令
朕電氣瓦斯稅法施行規則ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十七年三月十三日
內閣總理大臣 東條英機
大藏大臣 賀屋興宣
勅令第百六十五號
電氣瓦斯稅法施行規則
第一條 電氣瓦斯稅法第一條第二號ノ規定ニ依リ電氣瓦斯稅ヲ課スベキ營業ヲ定ムルコト左ノ如シ
一 貸座敷業
二 引手茶屋業
第二條 電氣瓦斯稅法第一條第三號ノ規定ニ依リ電氣瓦斯稅ヲ課スベキ場所ヲ定ムルコト左ノ如シ
一 博覽會場
二 展覽會場
三 遊園地
四 競馬場
五 鍛鍊馬場
第三條 電氣瓦斯稅法第一條第四號ノ規定ニ依リ電氣瓦斯稅ヲ課スベキ遊技場ヲ定ムルコト左ノ如シ
一 舞踏場
二 ゴルフ場
三 スケート場
四 其ノ他一定ノ設備ヲ爲シ公衆ノ遊技ノ用ニ供スル場所
第四條 左ニ揭グル者ノ親睦ヲ圖リ又ハ其ノ慰安若ハ娛樂ノ用ニ供スル場所(專ラ勞務者ノ親睦ヲ圖リ又ハ其ノ慰安若ハ娛樂ノ用ニ供スル場所ヲ除ク)ノ用ニ使用スル電氣又ハ瓦斯ニハ電氣瓦斯稅法第一條第五號ノ規定ニ依リ電氣瓦斯稅ヲ課ス
一 組合ノ組合員
二 會社其ノ他ノ法人ノ職員
三 其ノ他相互ニ特殊ノ關係アル者
第五條 電氣瓦斯稅法第一條第六號ノ規定ニ依リ電氣瓦斯稅ヲ課スベキ機械、器具又ハ裝置ヲ定ムルコト左ノ如シ
一 ストーブ、煖房用ラヂエーター、溫風機、炬燵、行火、火鉢、足溫器、蒲團、扇風機及ルームクーラー
二 パーマネントウェーヴ機、頭髮用乾燥器及美容用鏝
三 ラヂオ聽取機、蓄昔器及時計
四 掃除機及床磨機
五 エレベーター及エスカレーター
六 煖房裝置、冷房裝置及換氣裝置
第六條 電氣瓦斯稅法第四條第一號ノ規定ニ依リ左ノ公共團體ヲ指定ス
一 府縣組合、市町村組合、町村組合、市町村內ノ區及町村制ヲ施行セザル地ニ於ケル町村ニ準ズベキ團體
二 市町村學校組合、町村學校組合及學區
三 水利組合、水利組合聯合及北海道土功組合
第七條 左ニ揭グル電氣又ハ瓦斯ニハ電氣瓦斯稅法第五條第一號ノ規定ニ依リ電氣瓦斯稅ヲ課セズ
一 農業(畜產業、養蠶業及林業ヲ含ム)、水產業、鑛業(砂鑛業及土石採取業ヲ含ム)又ハ工業(土木建築業、電氣供給業、瓦斯供給業及水道業ヲ含ム)ヲ營ム者ガ事業ノ現場ニ於テ其ノ業務ノ用ニ使用スルモノ
二 地方鐵道業者、軌道經營者、旅客自動車運輸事業者、貨物自動車運送事業者、自動車道事業者、海運組合法第一條第一號ノ海運業者又ハ航空機ニ依ル運送業者ガ事業ノ現場ニ於テ其ノ業務ノ用ニ使用スルモノ
三 倉庫業法第一條ノ許可ヲ受ケタル倉庫營業者、農業倉庫業者又ハ聯合農業倉庫業者ガ倉庫ニ於テ其ノ業務ノ用ニ使用スルモノ
第八條 左ニ揭グル電氣又ハ瓦斯ニハ電氣瓦斯稅法第五條第四號ノ規定ニ依リ電氣瓦斯稅ヲ課セズ
一 學術ニ關スル硏究所又ハ試驗所ニ於テ硏究又ハ試驗ノ用ニ使用スルモノ
二 圖書館ニ於テ其ノ用ニ使用スルモノ
三 診療所又ハ齒科診療所ニ於テ診療ノ用ニ使用スルモノ
四 電氣事業者ニ非ザル者ガ自ラ發電スル電氣ニシテ專ラ停電其ノ他ノ事故アル場合ニ於テ臨時ノ用ニ使用スルモノ
第九條 電氣瓦斯稅法第六條第一項第一號ノ場合ニ於テ同一ノ需用場所ニ於テ使用スル電氣又ハ瓦斯ニ對シ支拂フベキ料金ガ電氣瓦斯稅ヲ課スベキモノ及電氣瓦斯稅ヲ課セザルモノヲ同一ノ計器ニ依リ計量スル爲電氣瓦斯稅ヲ課セザルモノニ對スル分ヲ含ムトキハ電氣瓦斯稅ヲ課スベキ電氣又ハ瓦斯ニ對スル料金ハ納稅義務者ノ申請ニ依リ電氣瓦斯稅ヲ課セザルモノニ對スル分ヲ其ノ料金ヨリ控除シテ之ヲ算定ス
第十條 前條ノ申請ハ每年一月末日迄ニ電氣又ハ瓦斯ノ供給ヲ受クル電氣事業者又ハ瓦斯事業者ヲ經由シ需用場所所轄稅務署ニ對シ之ヲ爲スベシ
前項ノ申請期限後前條ノ規定ニ該當スルニ至リタルトキ又ハ電氣工作物若ハ瓦斯工作物ノ設備若ハ使用ノ狀況ニ著シキ變化アリタルトキハ前項ノ規定ニ拘ラズ其ノ申請ヲ爲スコトヲ得
第十一條 第九條ノ規定ニ依リ控除スベキ料金ハ稅務署長電氣工作物又ハ瓦斯工作物ノ設備又ハ使用ノ狀況ニ依リ同一ノ需用場所ニ於テ使用スル電氣又ハ瓦斯ニ對シ支拂フベキ料金ニ對スル一定ノ割合ニ依リ之ヲ定ム
前項ノ規定ニ依リ稅務署長ノ定メタル割合ハ前條ノ申請アリタル日ノ屬スル月ノ翌々月分ノ料金ヨリ翌年二月分ノ料金迄之ヲ適用ス
第十二條 第十條ノ申請書ニハ左ノ事項ヲ記載スベシ
一 申請者ノ住所、氏名又ハ名稱及職業
二 電氣瓦斯稅ヲ課スベキ電氣又ハ瓦斯ニ付使用スル電氣工作物又ハ瓦斯工作物及電氣瓦斯稅ヲ課セザル電氣又ハ瓦斯ニ付使用スル電氣工作物又ハ瓦斯工作物ノ種類每ニ其ノ名稱、個數、容量又ハ消費量、使用場所及申請當時ニ於ケル一日ノ平均使用時間
三 申請日直前ニ支拂ヒタル一月分ノ料金
四 第十條第二項ノ規定ニ依リ申請ヲ爲ス場合ハ其ノ事由ノ詳細
第十三條 電氣瓦斯稅法第六條第一項第二號ノ場合ニ於テ同一ノ需用場所ニ於テ電氣瓦斯稅ヲ課スベキ電氣又ハ瓦斯及電氣瓦斯稅ヲ課セザル電氣又ハ瓦斯ヲ併セ使用スルトキハ電氣瓦斯稅ヲ課スベキ電氣又ハ瓦斯ニ對シ通常支拂フベキ料金ハ電氣工作物又ハ瓦斯工作物ノ設備又ハ使用ノ狀況ニ依リ當該場所ニ於ケル電氣又ハ瓦斯ノ使用總量ヲ電氣瓦斯稅ヲ課スベキモノト電氣瓦斯稅ヲ課セザルモノトニ區分シ電氣又ハ瓦斯ノ單位量ニ對シ通常支拂フベキ料金ニ其ノ電氣瓦斯稅ヲ課スベキ電氣又ハ瓦斯ノ使用量ヲ乘ジテ之ヲ算定ス
第十四條 電氣瓦斯稅法第六條第一項第三號ノ場合ニ於テ同一ノ發電機ニ依リ電氣瓦斯稅ヲ課スベキ電氣及電氣瓦斯稅ヲ課セザル電氣ヲ發電スルトキハ電氣瓦斯稅ヲ課スベキ電氣ニ對スル出力ハ電氣工作物ノ設備又ハ使用ノ狀況ニ依リ當該發電機ノ出力ヲ區分シテ之ヲ算定ス
第十五條 同一ノ需用場所ニ於ケル定額制ニ依ル電燈又ハラヂオノ取付數ガ四個以下ニシテ其ノ總燭光數又ハ其ノ總容量ガ六十四燭光又ハ八十ワツト以下ナルトキハ電氣瓦斯稅法第八條第一項第二號本文ノ規定ニ依リ電氣瓦斯稅ヲ課セズ
燭光數ヲ容量ニ又ハ容量ヲ燭光數ニ換算スル場合ニ於テハ一燭光ハ一・二五ワツト、一ワツトハ〇・八燭光トシテ計算ス
第十六條 電氣瓦斯稅法第八條第一項第五號本文ノ規定ハ瓦斯調理臺ニ依リ瓦斯ヲ使用スル場合ニハ之ヲ適用セズ
第十七條 料金ガ一月ニ滿タザル期間又ハ一月ヲ超ユル期間ニ依リ支拂ハルル場合ニ於テハ其ノ料金ヲ當該料金計算期間ノ日數ヲ以テ除シテ得タル金額ノ三十倍ノ金額ヲ以テ一月ノ料金トス
第十八條 電氣事業者又ハ瓦斯事業者ハ需用場所每ニ每月自ラ使用シタル電氣又ハ瓦斯ノ量及之ニ對シ通常支拂フベキ料金ヲ記載シタル申吿書ヲ翌月十日迄ニ需用場所所轄稅務署ニ提出スベシ
同一ノ需用場所ニ於テ電氣瓦斯稅ヲ課スベキ電氣又ハ瓦斯及電氣瓦斯稅ヲ課セザル電氣又ハ瓦斯ヲ併セ使用スル場合ニ於テハ前項ノ申吿書ニハ電氣瓦斯稅ヲ課スベキ電氣又ハ瓦斯ニ付使用スル電氣工作物又ハ瓦斯工作物及電氣瓦斯稅ヲ課セザル電氣又ハ瓦斯ニ付使用スル電氣工作物又ハ瓦斯工作物ノ種類每ニ其ノ名稱、個數、容量又ハ消費量、使用場所及申吿當時ニ於ケル一日ノ平均使用時間竝ニ當該場所ニ於テ使用シタル電氣又ハ瓦斯ノ總量ヲ併セ記載スベシ
第十九條 電氣事業者ニ非ザル者ニシテ自ラ發電スル電氣ヲ使用スルモノハ同一ノ場所ニ於テ使用スル其ノ年一月一日現在ニ於ケル發電機ノ出力ヲ記載シタル申吿書ヲ每年一月末日迄ニ發電機ヲ使用スル場所ノ所轄稅務署ニ提出スベシ
電氣瓦斯稅ヲ課スベキ電氣及電氣瓦斯稅ヲ課セザル電氣ヲ同一ノ發電機ニ依リ發電スル場合ニ於テハ前項ノ申吿書ニハ電氣瓦斯稅ヲ課スベキ電氣ニ付使用スル電氣工作物及電氣瓦斯稅ヲ課セザル電氣ニ付使用スル電氣工作物ノ種類每ニ其ノ名稱、個數、容量、使用場所及申吿當時ニ於ケル一日ノ平均使用時間竝ニ當該場所ニ於テ使用スル發電機ノ總出力ヲ併セ記載スベシ
第二十條 前二條ノ申吿書ノ提出ナキトキ又ハ稅務署長其ノ申吿ヲ不相當ト認メタルトキハ稅務署長ハ其ノ課稅標準額ヲ決定スベシ
第二十一條 電氣事業者又ハ瓦斯事業者電氣瓦斯稅法第十條第一項ノ規定ニ依リ電氣瓦斯稅ヲ徵收シタルトキハ納期限迄ニ拂込書及計算書ヲ添ヘ之ヲ最寄ノ日本銀行ノ本店、支店又ハ代理店ニ拂込ムベシ
第二十二條 電氣事業者又ハ瓦斯事業者料金ヲ領收セザル爲當該料金ニ對シ課セラルベキ電氣瓦斯稅ヲ當該料金計算期間經過後三月以內ニ徵收セザルトキハ其ノ需用者ノ住所、氏名又ハ名稱、需用場所、領收スベキ料金ノ額及當該料金ニ對シ課セラルベキ稅額ヲ其ノ需用場所所轄稅務署ニ申吿スベシ
前項ノ申吿アリタルトキハ稅務署長ハ直ニ其ノ電氣瓦斯稅ヲ徵收ス
第二十三條 電氣事業又ハ瓦斯事業ノ許可ヲ受ケタル者ハ營業所每ニ左ノ事項ヲ記載シタル申吿書ヲ所轄稅務署ニ提出スベシ
一 住所及氏名又ハ名稱
二 當該營業所ノ所在地及其ノ名稱
三 當該營業所ノ供給規程及其ノ供給區域
第二十四條 稅務署長ハ必要アリト認ムルトキハ電氣事業者又ハ瓦斯事業者ニ左ノ事項ヲ申吿セシムルコトヲ得
一 發電所、變電所又ハ瓦斯製造所(天然瓦斯ノ採收場ヲ含ム)ノ所在地及其ノ名稱
二 他ヨリ電氣又ハ瓦斯ノ供給ヲ受クル電氣事業者又ハ瓦斯事業者ニ付テハ其ノ供給者ノ住所及氏名又ハ名稱
三 電氣又ハ瓦斯ノ供給ニ付其ノ供給規程ニ拘ラズ特別ノ料金ヲ定メタルトキハ其ノ料金
第二十五條 前二條ノ規定ニ依リ申吿シタル事項ニ異動ヲ生ジタルトキハ其ノ都度所轄稅務署ニ申吿スベシ
第二十六條 電氣事業者又ハ瓦斯事業者ノ事業ヲ相續、合併其ノ他ノ事由ニ因リテ承繼シタル者ハ其ノ旨ヲ所轄稅務署ニ申吿スベシ
第二十七條 電氣事業者又ハ瓦斯事業者其ノ事業ヲ廢止シタルトキハ其ノ旨ヲ所轄稅務署ニ申吿スベシ
第二十八條 電氣事業者又ハ瓦斯事業者ハ每月左ノ事項ヲ帳簿ニ記載スベシ
一 電氣瓦斯稅法第一條各號ノ區別ニ從ヒ電氣瓦斯稅ヲ課セラレタル者ノ人員及稅額
二 電氣瓦斯稅法第四條、第五條及第八條各號ノ區別ニ從ヒ電氣瓦斯稅ヲ課セザル者ノ人員
三 第九條ノ規定ニ依リ控除ヲ受ケタル者ノ人員及控除金額
第二十九條 收稅官吏電氣瓦斯稅法第十六條ノ規定ニ依リ帳簿書類又ハ發電機ヲ檢査スルトキハ檢査章ヲ携帶スベシ
附 則
本令ハ電氣瓦斯稅法施行ノ日ヨリ之ヲ施行ス但シ第九條乃至第十二條ノ規定ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
電氣事業者又ハ瓦斯事業者ガ本令施行後領收スル料金ニシテ本令施行前使用シタル電氣又ハ瓦斯ニ對スル分ヲ含ムモノアルトキハ其ノ料金ヲ當該料金計算期間ノ日數ヲ以テ除シテ得タル金額ニ本令施行後使用シタル日數ヲ乘ジテ得タル金額ヲ課稅標準トシテ電氣瓦斯稅ヲ徵收ス
昭和十七年ニ限リ第十條第一項中每年一月末日迄トアルハ第九條乃至第十二條ノ規定施行ノ日ヨリ十五日以內、第十一條第二項中翌々月分トアルハ翌月分、第十九條中其ノ年一月一日トアルハ四月一日、同條中每年一月末日迄トアルハ本令施行後一月以內トス
本令施行前ヨリ引續キ電氣事業又ハ瓦斯事業ヲ營ム者ハ營業所每ニ第二十三條ノ規定ニ準ジテ作成シタル申吿書ニ電氣瓦斯稅法施行前ヨリ引續キ其ノ事業ヲ營ムコトノ事實ヲ併セ記載シ之ヲ營業所所轄稅務署ニ提出スベシ
朕電気瓦斯税法施行規則ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十七年三月十三日
内閣総理大臣 東条英機
大蔵大臣 賀屋興宣
勅令第百六十五号
電気瓦斯税法施行規則
第一条 電気瓦斯税法第一条第二号ノ規定ニ依リ電気瓦斯税ヲ課スベキ営業ヲ定ムルコト左ノ如シ
一 貸座敷業
二 引手茶屋業
第二条 電気瓦斯税法第一条第三号ノ規定ニ依リ電気瓦斯税ヲ課スベキ場所ヲ定ムルコト左ノ如シ
一 博覧会場
二 展覧会場
三 遊園地
四 競馬場
五 鍛錬馬場
第三条 電気瓦斯税法第一条第四号ノ規定ニ依リ電気瓦斯税ヲ課スベキ遊技場ヲ定ムルコト左ノ如シ
一 舞踏場
二 ゴルフ場
三 スケート場
四 其ノ他一定ノ設備ヲ為シ公衆ノ遊技ノ用ニ供スル場所
第四条 左ニ掲グル者ノ親睦ヲ図リ又ハ其ノ慰安若ハ娯楽ノ用ニ供スル場所(専ラ労務者ノ親睦ヲ図リ又ハ其ノ慰安若ハ娯楽ノ用ニ供スル場所ヲ除ク)ノ用ニ使用スル電気又ハ瓦斯ニハ電気瓦斯税法第一条第五号ノ規定ニ依リ電気瓦斯税ヲ課ス
一 組合ノ組合員
二 会社其ノ他ノ法人ノ職員
三 其ノ他相互ニ特殊ノ関係アル者
第五条 電気瓦斯税法第一条第六号ノ規定ニ依リ電気瓦斯税ヲ課スベキ機械、器具又ハ装置ヲ定ムルコト左ノ如シ
一 ストーブ、煖房用ラヂエーター、温風機、炬燵、行火、火鉢、足温器、蒲団、扇風機及ルームクーラー
二 パーマネントウェーヴ機、頭髪用乾燥器及美容用鏝
三 ラヂオ聴取機、蓄昔器及時計
四 掃除機及床磨機
五 エレベーター及エスカレーター
六 煖房装置、冷房装置及換気装置
第六条 電気瓦斯税法第四条第一号ノ規定ニ依リ左ノ公共団体ヲ指定ス
一 府県組合、市町村組合、町村組合、市町村内ノ区及町村制ヲ施行セザル地ニ於ケル町村ニ準ズベキ団体
二 市町村学校組合、町村学校組合及学区
三 水利組合、水利組合連合及北海道土功組合
第七条 左ニ掲グル電気又ハ瓦斯ニハ電気瓦斯税法第五条第一号ノ規定ニ依リ電気瓦斯税ヲ課セズ
一 農業(畜産業、養蚕業及林業ヲ含ム)、水産業、鉱業(砂鉱業及土石採取業ヲ含ム)又ハ工業(土木建築業、電気供給業、瓦斯供給業及水道業ヲ含ム)ヲ営ム者ガ事業ノ現場ニ於テ其ノ業務ノ用ニ使用スルモノ
二 地方鉄道業者、軌道経営者、旅客自動車運輸事業者、貨物自動車運送事業者、自動車道事業者、海運組合法第一条第一号ノ海運業者又ハ航空機ニ依ル運送業者ガ事業ノ現場ニ於テ其ノ業務ノ用ニ使用スルモノ
三 倉庫業法第一条ノ許可ヲ受ケタル倉庫営業者、農業倉庫業者又ハ連合農業倉庫業者ガ倉庫ニ於テ其ノ業務ノ用ニ使用スルモノ
第八条 左ニ掲グル電気又ハ瓦斯ニハ電気瓦斯税法第五条第四号ノ規定ニ依リ電気瓦斯税ヲ課セズ
一 学術ニ関スル研究所又ハ試験所ニ於テ研究又ハ試験ノ用ニ使用スルモノ
二 図書館ニ於テ其ノ用ニ使用スルモノ
三 診療所又ハ歯科診療所ニ於テ診療ノ用ニ使用スルモノ
四 電気事業者ニ非ザル者ガ自ラ発電スル電気ニシテ専ラ停電其ノ他ノ事故アル場合ニ於テ臨時ノ用ニ使用スルモノ
第九条 電気瓦斯税法第六条第一項第一号ノ場合ニ於テ同一ノ需用場所ニ於テ使用スル電気又ハ瓦斯ニ対シ支払フベキ料金ガ電気瓦斯税ヲ課スベキモノ及電気瓦斯税ヲ課セザルモノヲ同一ノ計器ニ依リ計量スル為電気瓦斯税ヲ課セザルモノニ対スル分ヲ含ムトキハ電気瓦斯税ヲ課スベキ電気又ハ瓦斯ニ対スル料金ハ納税義務者ノ申請ニ依リ電気瓦斯税ヲ課セザルモノニ対スル分ヲ其ノ料金ヨリ控除シテ之ヲ算定ス
第十条 前条ノ申請ハ毎年一月末日迄ニ電気又ハ瓦斯ノ供給ヲ受クル電気事業者又ハ瓦斯事業者ヲ経由シ需用場所所轄税務署ニ対シ之ヲ為スベシ
前項ノ申請期限後前条ノ規定ニ該当スルニ至リタルトキ又ハ電気工作物若ハ瓦斯工作物ノ設備若ハ使用ノ状況ニ著シキ変化アリタルトキハ前項ノ規定ニ拘ラズ其ノ申請ヲ為スコトヲ得
第十一条 第九条ノ規定ニ依リ控除スベキ料金ハ税務署長電気工作物又ハ瓦斯工作物ノ設備又ハ使用ノ状況ニ依リ同一ノ需用場所ニ於テ使用スル電気又ハ瓦斯ニ対シ支払フベキ料金ニ対スル一定ノ割合ニ依リ之ヲ定ム
前項ノ規定ニ依リ税務署長ノ定メタル割合ハ前条ノ申請アリタル日ノ属スル月ノ翌々月分ノ料金ヨリ翌年二月分ノ料金迄之ヲ適用ス
第十二条 第十条ノ申請書ニハ左ノ事項ヲ記載スベシ
一 申請者ノ住所、氏名又ハ名称及職業
二 電気瓦斯税ヲ課スベキ電気又ハ瓦斯ニ付使用スル電気工作物又ハ瓦斯工作物及電気瓦斯税ヲ課セザル電気又ハ瓦斯ニ付使用スル電気工作物又ハ瓦斯工作物ノ種類毎ニ其ノ名称、個数、容量又ハ消費量、使用場所及申請当時ニ於ケル一日ノ平均使用時間
三 申請日直前ニ支払ヒタル一月分ノ料金
四 第十条第二項ノ規定ニ依リ申請ヲ為ス場合ハ其ノ事由ノ詳細
第十三条 電気瓦斯税法第六条第一項第二号ノ場合ニ於テ同一ノ需用場所ニ於テ電気瓦斯税ヲ課スベキ電気又ハ瓦斯及電気瓦斯税ヲ課セザル電気又ハ瓦斯ヲ併セ使用スルトキハ電気瓦斯税ヲ課スベキ電気又ハ瓦斯ニ対シ通常支払フベキ料金ハ電気工作物又ハ瓦斯工作物ノ設備又ハ使用ノ状況ニ依リ当該場所ニ於ケル電気又ハ瓦斯ノ使用総量ヲ電気瓦斯税ヲ課スベキモノト電気瓦斯税ヲ課セザルモノトニ区分シ電気又ハ瓦斯ノ単位量ニ対シ通常支払フベキ料金ニ其ノ電気瓦斯税ヲ課スベキ電気又ハ瓦斯ノ使用量ヲ乗ジテ之ヲ算定ス
第十四条 電気瓦斯税法第六条第一項第三号ノ場合ニ於テ同一ノ発電機ニ依リ電気瓦斯税ヲ課スベキ電気及電気瓦斯税ヲ課セザル電気ヲ発電スルトキハ電気瓦斯税ヲ課スベキ電気ニ対スル出力ハ電気工作物ノ設備又ハ使用ノ状況ニ依リ当該発電機ノ出力ヲ区分シテ之ヲ算定ス
第十五条 同一ノ需用場所ニ於ケル定額制ニ依ル電灯又ハラヂオノ取付数ガ四個以下ニシテ其ノ総燭光数又ハ其ノ総容量ガ六十四燭光又ハ八十ワツト以下ナルトキハ電気瓦斯税法第八条第一項第二号本文ノ規定ニ依リ電気瓦斯税ヲ課セズ
燭光数ヲ容量ニ又ハ容量ヲ燭光数ニ換算スル場合ニ於テハ一燭光ハ一・二五ワツト、一ワツトハ〇・八燭光トシテ計算ス
第十六条 電気瓦斯税法第八条第一項第五号本文ノ規定ハ瓦斯調理台ニ依リ瓦斯ヲ使用スル場合ニハ之ヲ適用セズ
第十七条 料金ガ一月ニ満タザル期間又ハ一月ヲ超ユル期間ニ依リ支払ハルル場合ニ於テハ其ノ料金ヲ当該料金計算期間ノ日数ヲ以テ除シテ得タル金額ノ三十倍ノ金額ヲ以テ一月ノ料金トス
第十八条 電気事業者又ハ瓦斯事業者ハ需用場所毎ニ毎月自ラ使用シタル電気又ハ瓦斯ノ量及之ニ対シ通常支払フベキ料金ヲ記載シタル申告書ヲ翌月十日迄ニ需用場所所轄税務署ニ提出スベシ
同一ノ需用場所ニ於テ電気瓦斯税ヲ課スベキ電気又ハ瓦斯及電気瓦斯税ヲ課セザル電気又ハ瓦斯ヲ併セ使用スル場合ニ於テハ前項ノ申告書ニハ電気瓦斯税ヲ課スベキ電気又ハ瓦斯ニ付使用スル電気工作物又ハ瓦斯工作物及電気瓦斯税ヲ課セザル電気又ハ瓦斯ニ付使用スル電気工作物又ハ瓦斯工作物ノ種類毎ニ其ノ名称、個数、容量又ハ消費量、使用場所及申告当時ニ於ケル一日ノ平均使用時間並ニ当該場所ニ於テ使用シタル電気又ハ瓦斯ノ総量ヲ併セ記載スベシ
第十九条 電気事業者ニ非ザル者ニシテ自ラ発電スル電気ヲ使用スルモノハ同一ノ場所ニ於テ使用スル其ノ年一月一日現在ニ於ケル発電機ノ出力ヲ記載シタル申告書ヲ毎年一月末日迄ニ発電機ヲ使用スル場所ノ所轄税務署ニ提出スベシ
電気瓦斯税ヲ課スベキ電気及電気瓦斯税ヲ課セザル電気ヲ同一ノ発電機ニ依リ発電スル場合ニ於テハ前項ノ申告書ニハ電気瓦斯税ヲ課スベキ電気ニ付使用スル電気工作物及電気瓦斯税ヲ課セザル電気ニ付使用スル電気工作物ノ種類毎ニ其ノ名称、個数、容量、使用場所及申告当時ニ於ケル一日ノ平均使用時間並ニ当該場所ニ於テ使用スル発電機ノ総出力ヲ併セ記載スベシ
第二十条 前二条ノ申告書ノ提出ナキトキ又ハ税務署長其ノ申告ヲ不相当ト認メタルトキハ税務署長ハ其ノ課税標準額ヲ決定スベシ
第二十一条 電気事業者又ハ瓦斯事業者電気瓦斯税法第十条第一項ノ規定ニ依リ電気瓦斯税ヲ徴収シタルトキハ納期限迄ニ払込書及計算書ヲ添ヘ之ヲ最寄ノ日本銀行ノ本店、支店又ハ代理店ニ払込ムベシ
第二十二条 電気事業者又ハ瓦斯事業者料金ヲ領収セザル為当該料金ニ対シ課セラルベキ電気瓦斯税ヲ当該料金計算期間経過後三月以内ニ徴収セザルトキハ其ノ需用者ノ住所、氏名又ハ名称、需用場所、領収スベキ料金ノ額及当該料金ニ対シ課セラルベキ税額ヲ其ノ需用場所所轄税務署ニ申告スベシ
前項ノ申告アリタルトキハ税務署長ハ直ニ其ノ電気瓦斯税ヲ徴収ス
第二十三条 電気事業又ハ瓦斯事業ノ許可ヲ受ケタル者ハ営業所毎ニ左ノ事項ヲ記載シタル申告書ヲ所轄税務署ニ提出スベシ
一 住所及氏名又ハ名称
二 当該営業所ノ所在地及其ノ名称
三 当該営業所ノ供給規程及其ノ供給区域
第二十四条 税務署長ハ必要アリト認ムルトキハ電気事業者又ハ瓦斯事業者ニ左ノ事項ヲ申告セシムルコトヲ得
一 発電所、変電所又ハ瓦斯製造所(天然瓦斯ノ採収場ヲ含ム)ノ所在地及其ノ名称
二 他ヨリ電気又ハ瓦斯ノ供給ヲ受クル電気事業者又ハ瓦斯事業者ニ付テハ其ノ供給者ノ住所及氏名又ハ名称
三 電気又ハ瓦斯ノ供給ニ付其ノ供給規程ニ拘ラズ特別ノ料金ヲ定メタルトキハ其ノ料金
第二十五条 前二条ノ規定ニ依リ申告シタル事項ニ異動ヲ生ジタルトキハ其ノ都度所轄税務署ニ申告スベシ
第二十六条 電気事業者又ハ瓦斯事業者ノ事業ヲ相続、合併其ノ他ノ事由ニ因リテ承継シタル者ハ其ノ旨ヲ所轄税務署ニ申告スベシ
第二十七条 電気事業者又ハ瓦斯事業者其ノ事業ヲ廃止シタルトキハ其ノ旨ヲ所轄税務署ニ申告スベシ
第二十八条 電気事業者又ハ瓦斯事業者ハ毎月左ノ事項ヲ帳簿ニ記載スベシ
一 電気瓦斯税法第一条各号ノ区別ニ従ヒ電気瓦斯税ヲ課セラレタル者ノ人員及税額
二 電気瓦斯税法第四条、第五条及第八条各号ノ区別ニ従ヒ電気瓦斯税ヲ課セザル者ノ人員
三 第九条ノ規定ニ依リ控除ヲ受ケタル者ノ人員及控除金額
第二十九条 収税官吏電気瓦斯税法第十六条ノ規定ニ依リ帳簿書類又ハ発電機ヲ検査スルトキハ検査章ヲ携帯スベシ
附 則
本令ハ電気瓦斯税法施行ノ日ヨリ之ヲ施行ス但シ第九条乃至第十二条ノ規定ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
電気事業者又ハ瓦斯事業者ガ本令施行後領収スル料金ニシテ本令施行前使用シタル電気又ハ瓦斯ニ対スル分ヲ含ムモノアルトキハ其ノ料金ヲ当該料金計算期間ノ日数ヲ以テ除シテ得タル金額ニ本令施行後使用シタル日数ヲ乗ジテ得タル金額ヲ課税標準トシテ電気瓦斯税ヲ徴収ス
昭和十七年ニ限リ第十条第一項中毎年一月末日迄トアルハ第九条乃至第十二条ノ規定施行ノ日ヨリ十五日以内、第十一条第二項中翌々月分トアルハ翌月分、第十九条中其ノ年一月一日トアルハ四月一日、同条中毎年一月末日迄トアルハ本令施行後一月以内トス
本令施行前ヨリ引続キ電気事業又ハ瓦斯事業ヲ営ム者ハ営業所毎ニ第二十三条ノ規定ニ準ジテ作成シタル申告書ニ電気瓦斯税法施行前ヨリ引続キ其ノ事業ヲ営ムコトノ事実ヲ併セ記載シ之ヲ営業所所轄税務署ニ提出スベシ