日本研究のための歴史情報
法令データベース
本データベースについて
(健康保険法施行令中改正、健康保険法施行令第四条ノ標準報酬ニ関スル特例ノ件廃止ノ件)
法令番号: 勅令第三十五號
公布年月日: 昭和17年1月24日
法令の形式: 勅令
被改正法
リンク
改正:
健康保険法施行令
廃止:
(健康保険法施行令第四条ノ標準報酬ニ関スル特例ノ件)
国立国会図書館『官報』
国立公文書館『御署名原本』
日本法令索引
朕健康保險法施行令中改正ノ件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十七年一月二十三日
內閣總理大臣 東條英機
厚生大臣 小泉親彥
勅令第三十五號
健康保險法施行令中左ノ通改正ス
第三條
健康保險法第三條第一項ノ標準報酬ハ被保險者ノ報酬月額ニ基キ左ノ區別ニ依リ之ヲ定ム
【表】
第四條
標準報酬ハ被保險者ノ資格ヲ取得シタル日ノ現在ニ依リ之ヲ定ム
被保險者ノ報酬ガ其ノ增減アリタルニ因リ從前ノ報酬月額ニ基キ定メラレタル標準報酬ニ該當セザルニ至リタル場合ニ於テハ其ノ報酬ニ增減アリタル月ノ翌月(報酬ニ增減アリタル日ガ月ノ初日ナルトキハ其ノ月)ヨリ其ノ標準報酬ヲ變更ス
健康保險法第二十條ノ規定ニ依ル被保險者ノ標準報酬ニ付テハ引續キ從前ノモノニ依ル
第五條
第三條ニ規定スル被保險者ノ報酬月額ハ左ノ各號ノ規定ニ依リ之ヲ算定ス
一
年ニ依リ報酬ヲ定ムル場合ニ於テハ被保險者ノ資格ヲ取得シタル日又ハ報酬ニ增減アリタル日ノ現在ニ於ケル年額ノ十二分ノ一
二
月ニ依リ報酬ヲ定ムル場合ニ於テハ被保險者ノ資格ヲ取得シタル日又ハ報酬ニ增減アリタル日ノ現在ニ於ケル月額
三
日、時間、稼高又ハ請負ニ依リ報酬ヲ定ムル場合ニ於テハ被保險者ノ資格ヲ取得シタル日又ハ報酬ニ增減アリタル日前一月間ニ現ニ使用セラルル事業ニ於テ同樣ノ作業ニ從事シ同樣ノ報酬ヲ受クル者ガ受ケタル報酬ノ額
四
前三號ノ規定ニ依リ算定シ難キモノニ付テハ被保險者ノ資格ヲ取得シタル日又ハ報酬ニ增減アリタル日前一月間ニ其ノ地方ニ於テ同樣ノ作業ニ從事シ同樣ノ報酬ヲ受クル者ガ受ケタル報酬ノ額
五
前各號ノ二以上ニ該當スル報酬ヲ受クル場合ニ於テハ其ノ各ニ付前各號ノ規定ニ依リ算定シタル額ノ合算額
六
同時ニ二以上ノ業務ニ於テ報酬ヲ受クル場合ニ於テハ各業務ニ付前各號ノ規定ニ依リ算定シタル額ノ合算額
被保險者ノ報酬月額ガ前項ノ規定ニ依リ算定シ難キトキ又ハ前項ノ規定ニ依リテ算定シタル額ガ著シク不當ナルトキハ前項ノ規定ニ拘ラズ保險者ニ於テ適當ノ方法ニ依リ之ヲ算定スベシ
保險者ガ健康保險組合ナル場合ニ於テハ前項ノ算定方法ハ規約ヲ以テ之ヲ定ムベシ
第二十二條
議員ノ選擧ハ投票ニ依リ之ヲ行フヲ例トス
投票ハ無記名トシ一人一票ニ限ル
第五十一條
削除
第五十二條中「準備金以外ノ財產ノ管理方法」ヲ「準備金其ノ他財產ノ管理方法ノ要綱」ニ改ム
第五十三條第三項ヲ削ル
第七十三條中「第五十一條、第五十三條第三項、」ヲ削ル
第七十四條第二項ヲ削リ同條第三項中「第一項」ヲ「前項」ニ改ム
第九十四條
保險料額ハ各月ニ付各被保險者ノ標準報酬月額ニ保險料率ヲ乘ジテ得タル額トス
被保險者ノ資格ヲ取得シ(月ノ初日ニ資格ヲ取得シタル場合ヲ除ク)又ハ喪失シタル月ニ於ケル保險料額ハ各日ニ付標準報酬月額ノ三十分ノ一ニ保險料率ヲ乘ジテ得タル額トス健康保險法第七十六條ノ規定ニ依リ保險料ヲ徵收セザル期間ガ月ノ全日數ニ亘ラザル場合ニ於ケル保險料額ニ付亦同ジ
健康保險法第二十條ノ規定ニ依ル被保險者ニ關スル保險料額ハ其ノ被保險者ト爲リタル日ヨリ前二項ノ例ニ依リ之ヲ算定ス
第九十七條
標準報酬ノ等級ガ第一級ニ該當スル被保險者ニ關スル保險料ニ付テハ事業主ノ負擔額ハ標準報酬ノ等級ガ第二級ニ該當スル被保險者ニ關スル保險料ニ付事業主ノ負擔スベキ額ト同額トス但シ其ノ額ガ保險料ノ全額ヲ超過スル場合ニ於テハ事業主ノ負擔額ハ保險料ノ全額トス
附 則
本令ハ昭和十七年二月一日ヨリ之ヲ施行ス
昭和十六年勅令第六百十四號ハ之ヲ廢止ス
本令施行ノ際現ニ被保險者ノ資格ヲ有スル者及本令施行後昭和十七年三月三十一日迄ノ間ニ被保險者ノ資格ヲ取得シタル者ノ標準報酬ニシテ同期間內ニ於テ效力ヲ有スルモノハ從前ノ規定ニ依ルモノトス
本令施行ノ際現ニ被保險者ノ資格ヲ有シ昭和十七年四月一日迄引續キ被保險者ノ資格ヲ有スル者ノ標準報酬ニシテ同年同月同日以後效力ヲ有スルモノハ第三條乃至第五條ノ改正規定ニ依ル此ノ場合ニ於テ其ノ者ハ第四條第一項ノ改正規定ノ適用ニ付本令施行ノ日ニ於テ被保險者ノ資格ヲ取得シタルモノト看做ス
前項ノ規定ニ依リ標準報酬ヲ定ムル場合ニ於テハ第五條第三號ノ改正規定中一月間トアルハ三月間トシ報酬ノ額トアルハ報酬ノ額ノ三分ノ一トス
本令施行後昭和十七年三月三十一日迄ノ間ニ被保險者ノ資格ヲ取得シ同年四月一日迄引續キ被保險者ノ資格ヲ有スル者ノ標準報酬ニシテ同年四月一日以後效力ヲ有スルモノハ第三條乃至第五條ノ改正規定ニ依ル
準備金ノ管理方法ニシテ本令施行前監督官廳ノ認可ヲ受ケタルモノハ第五十二條ノ改正規定ニ依リ規約ヲ以テ定メタルモノト看做ス
朕健康保険法施行令中改正ノ件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十七年一月二十三日
内閣総理大臣 東条英機
厚生大臣 小泉親彦
勅令第三十五号
健康保険法施行令中左ノ通改正ス
第三条
健康保険法第三条第一項ノ標準報酬ハ被保険者ノ報酬月額ニ基キ左ノ区別ニ依リ之ヲ定ム
【表】
第四条
標準報酬ハ被保険者ノ資格ヲ取得シタル日ノ現在ニ依リ之ヲ定ム
被保険者ノ報酬ガ其ノ増減アリタルニ因リ従前ノ報酬月額ニ基キ定メラレタル標準報酬ニ該当セザルニ至リタル場合ニ於テハ其ノ報酬ニ増減アリタル月ノ翌月(報酬ニ増減アリタル日ガ月ノ初日ナルトキハ其ノ月)ヨリ其ノ標準報酬ヲ変更ス
健康保険法第二十条ノ規定ニ依ル被保険者ノ標準報酬ニ付テハ引続キ従前ノモノニ依ル
第五条
第三条ニ規定スル被保険者ノ報酬月額ハ左ノ各号ノ規定ニ依リ之ヲ算定ス
一
年ニ依リ報酬ヲ定ムル場合ニ於テハ被保険者ノ資格ヲ取得シタル日又ハ報酬ニ増減アリタル日ノ現在ニ於ケル年額ノ十二分ノ一
二
月ニ依リ報酬ヲ定ムル場合ニ於テハ被保険者ノ資格ヲ取得シタル日又ハ報酬ニ増減アリタル日ノ現在ニ於ケル月額
三
日、時間、稼高又ハ請負ニ依リ報酬ヲ定ムル場合ニ於テハ被保険者ノ資格ヲ取得シタル日又ハ報酬ニ増減アリタル日前一月間ニ現ニ使用セラルル事業ニ於テ同様ノ作業ニ従事シ同様ノ報酬ヲ受クル者ガ受ケタル報酬ノ額
四
前三号ノ規定ニ依リ算定シ難キモノニ付テハ被保険者ノ資格ヲ取得シタル日又ハ報酬ニ増減アリタル日前一月間ニ其ノ地方ニ於テ同様ノ作業ニ従事シ同様ノ報酬ヲ受クル者ガ受ケタル報酬ノ額
五
前各号ノ二以上ニ該当スル報酬ヲ受クル場合ニ於テハ其ノ各ニ付前各号ノ規定ニ依リ算定シタル額ノ合算額
六
同時ニ二以上ノ業務ニ於テ報酬ヲ受クル場合ニ於テハ各業務ニ付前各号ノ規定ニ依リ算定シタル額ノ合算額
被保険者ノ報酬月額ガ前項ノ規定ニ依リ算定シ難キトキ又ハ前項ノ規定ニ依リテ算定シタル額ガ著シク不当ナルトキハ前項ノ規定ニ拘ラズ保険者ニ於テ適当ノ方法ニ依リ之ヲ算定スベシ
保険者ガ健康保険組合ナル場合ニ於テハ前項ノ算定方法ハ規約ヲ以テ之ヲ定ムベシ
第二十二条
議員ノ選挙ハ投票ニ依リ之ヲ行フヲ例トス
投票ハ無記名トシ一人一票ニ限ル
第五十一条
削除
第五十二条中「準備金以外ノ財産ノ管理方法」ヲ「準備金其ノ他財産ノ管理方法ノ要綱」ニ改ム
第五十三条第三項ヲ削ル
第七十三条中「第五十一条、第五十三条第三項、」ヲ削ル
第七十四条第二項ヲ削リ同条第三項中「第一項」ヲ「前項」ニ改ム
第九十四条
保険料額ハ各月ニ付各被保険者ノ標準報酬月額ニ保険料率ヲ乗ジテ得タル額トス
被保険者ノ資格ヲ取得シ(月ノ初日ニ資格ヲ取得シタル場合ヲ除ク)又ハ喪失シタル月ニ於ケル保険料額ハ各日ニ付標準報酬月額ノ三十分ノ一ニ保険料率ヲ乗ジテ得タル額トス健康保険法第七十六条ノ規定ニ依リ保険料ヲ徴収セザル期間ガ月ノ全日数ニ亘ラザル場合ニ於ケル保険料額ニ付亦同ジ
健康保険法第二十条ノ規定ニ依ル被保険者ニ関スル保険料額ハ其ノ被保険者ト為リタル日ヨリ前二項ノ例ニ依リ之ヲ算定ス
第九十七条
標準報酬ノ等級ガ第一級ニ該当スル被保険者ニ関スル保険料ニ付テハ事業主ノ負担額ハ標準報酬ノ等級ガ第二級ニ該当スル被保険者ニ関スル保険料ニ付事業主ノ負担スベキ額ト同額トス但シ其ノ額ガ保険料ノ全額ヲ超過スル場合ニ於テハ事業主ノ負担額ハ保険料ノ全額トス
附 則
本令ハ昭和十七年二月一日ヨリ之ヲ施行ス
昭和十六年勅令第六百十四号ハ之ヲ廃止ス
本令施行ノ際現ニ被保険者ノ資格ヲ有スル者及本令施行後昭和十七年三月三十一日迄ノ間ニ被保険者ノ資格ヲ取得シタル者ノ標準報酬ニシテ同期間内ニ於テ効力ヲ有スルモノハ従前ノ規定ニ依ルモノトス
本令施行ノ際現ニ被保険者ノ資格ヲ有シ昭和十七年四月一日迄引続キ被保険者ノ資格ヲ有スル者ノ標準報酬ニシテ同年同月同日以後効力ヲ有スルモノハ第三条乃至第五条ノ改正規定ニ依ル此ノ場合ニ於テ其ノ者ハ第四条第一項ノ改正規定ノ適用ニ付本令施行ノ日ニ於テ被保険者ノ資格ヲ取得シタルモノト看做ス
前項ノ規定ニ依リ標準報酬ヲ定ムル場合ニ於テハ第五条第三号ノ改正規定中一月間トアルハ三月間トシ報酬ノ額トアルハ報酬ノ額ノ三分ノ一トス
本令施行後昭和十七年三月三十一日迄ノ間ニ被保険者ノ資格ヲ取得シ同年四月一日迄引続キ被保険者ノ資格ヲ有スル者ノ標準報酬ニシテ同年四月一日以後効力ヲ有スルモノハ第三条乃至第五条ノ改正規定ニ依ル
準備金ノ管理方法ニシテ本令施行前監督官庁ノ認可ヲ受ケタルモノハ第五十二条ノ改正規定ニ依リ規約ヲ以テ定メタルモノト看做ス
本文
詳細・沿革