第一條 市町村立ノ小學校、靑年學校又ハ幼稚園ノ職員ハ文部大臣ノ定ムル所ニ依リ相互救濟ヲ目的トスル組合ヲ組織ス
第二條 北海道地方費及府縣ハ組合ノ事業ノ事務ノ執行ニ要スル費用ニ充ツル爲四十錢ニ組合員ノ員數ヲ乘ジテ得タル金額ヲ每年度組合ニ給與スベシ
前項ノ規定ニ依ル給與金ノ外北海道地方費、府縣及市町村ハ組合ノ事業ニ要スル費用ニ充ツル爲其ノ經濟ヨリ俸給、給料又ハ手當ヲ受クル組合員ノ俸給、給料及手當ノ總額ノ千分ノ十三ニ相當スル金額ヲ每年度組合ニ給與スベシ
第三條 國庫ハ豫算ノ範圍ニ於テ前條第一項ノ規定ニ依ル給與金ニ相當スル金額ヲ限度トシテ每年度北海道地方費又ハ府縣ニ補助金ヲ交付スルコトヲ得
國庫ハ豫算ノ範圍內ニ於テ前條第二項ノ規定ニ依ル給與金(市立ノ高等小學校、靑年學校及幼稚園ノ職員タル組合員ノ俸給、給料及手當ヲ基準トスル給與金ヲ除ク)ノ二分ノ一ニ相當スル金額ヲ限度トシテ每年度北海道地方費、府縣又ハ町村ニ補助金ヲ交付スルコトヲ得
第四條 前二條ノ俸給、給料及手當ノ範圍ニ關シ必要ナル事項ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
第五條 文部大臣ハ組合ノ事務ノ一部ヲ地方長官ヲシテ行ハシムルコトヲ得
文部大臣ハ文部部內ノ職員ヲシテ、地方長官ハ廳府縣部內又ハ市町村立ノ小學校、靑年學校若ハ幼稚園ノ職員ヲシテ組合ノ事務ニ從事セシムルコトヲ得
第六條 本令ノ適用ニ付テハ市町村學校組合ハ之ヲ市、町村學校組合竝ニ町村制ヲ施行セザル地域ニ於ケル町村ニ準ズベキモノ及町村學校組合ニ準ズベキモノハ之ヲ町村ト看做ス
本令ノ適用ニ付テハ町村組合ニシテ其ノ町村ノ事務ノ全部ヲ共同處理スルモノ又ハ町村制ヲ施行セザル地域ニ於ケル之ニ準ズベキモノハ之ヲ町村ト看做ス
本令ノ適用ニ付テハ町村組合ニシテ其ノ町村ノ役場事務ヲ共同處理スルモノ又ハ町村制ヲ施行セザル地域ニ於ケル之ニ準ズベキモノハ靑年學校ニ關シ之ヲ町村ト看做ス
第三條ノ規定ノ適用ニ付テハ市立尋常高等小學校ニ於テ高等小學校ノ敎科ヲ授クベキ部分ハ之ヲ市立高等小學校ト看做ス