(待遇職員等ヲ奏任文官ニ任用スル場合ノ官等ニ関スル件)
法令番号: 勅令第八號
公布年月日: 昭和16年1月6日
法令の形式: 勅令
朕樞密顧問ノ諮詢ヲ經テ待遇職員等ヲ奏任文官ニ任用スル場合ノ官等ニ關スル件ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十六年一月四日
內閣總理大臣 公爵 近衞文麿
勅令第八號
第一條 奏任文官特別任用令第四條、第五條若ハ第六條第一項ニ揭グル待遇職員又ハ同令第六條第二項ニ揭グル校長若ハ敎員ノ職ニ在リタル者ヲ各當該規定ニ依リ奏任文官ニ任用スル場合ニ於ケル初敍官等ハ高等官官等俸給令第四條ノ規定ニ拘ラズ其ノ在職年數六年ニ及ブ者ハ高等官五等以下トシ其ノ年數三年ヲ加フル者ハ更ニ一等ヲ進ムルコトヲ得
第二條 前ニ高等文官ノ職ニ在リタル者ニ付テハ退官又ハ退職後前條ニ揭グル待遇職員又ハ校長若ハ敎員ノ職ニ在リタル年數三年ニ付其ノ退官又ハ退職ノ時ニ於ケル官等ニ一等ヲ進ムルコトヲ得
前項ノ規定ハ高等官官等俸給令第四條第二項及第三項ノ規定ノ適用ヲ妨ゲズ
高等官官等俸給令第四條第二項又ハ第三項ノ規定ニ依リ再任ノ場合ニ敍シ得ル官等ハ第一項ノ規定ノ適用ニ付テハ之ヲ退官又ハ退職ノ時ニ於ケル官等ト看做ス
明治三十六年勅令第二百八十五號ノ特別文官ノ職ニ在リタル者ノ轉任又ハ再任ノ場合ニ於テ同令ニ依リ敍シ得ル官等ハ第一項ノ規定ノ適用ニ付テハ之ヲ退官ノ時ニ於ケル官等ト看做ス
第三條 本令ニ依ル奏任文官ガ其ノ從事シタル事務ト同種ノ事務ヲ掌ル奏任文官ニシテ奏任文官特別任用令第四條乃至第六條ノ規定ノ適用ヲ受クルモノニ轉任又ハ再任スル場合ニ於テハ明治三十六年勅令第二百八十五號ヲ適用セズ
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス
朕枢密顧問ノ諮詢ヲ経テ待遇職員等ヲ奏任文官ニ任用スル場合ノ官等ニ関スル件ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和十六年一月四日
内閣総理大臣 公爵 近衛文麿
勅令第八号
第一条 奏任文官特別任用令第四条、第五条若ハ第六条第一項ニ掲グル待遇職員又ハ同令第六条第二項ニ掲グル校長若ハ教員ノ職ニ在リタル者ヲ各当該規定ニ依リ奏任文官ニ任用スル場合ニ於ケル初叙官等ハ高等官官等俸給令第四条ノ規定ニ拘ラズ其ノ在職年数六年ニ及ブ者ハ高等官五等以下トシ其ノ年数三年ヲ加フル者ハ更ニ一等ヲ進ムルコトヲ得
第二条 前ニ高等文官ノ職ニ在リタル者ニ付テハ退官又ハ退職後前条ニ掲グル待遇職員又ハ校長若ハ教員ノ職ニ在リタル年数三年ニ付其ノ退官又ハ退職ノ時ニ於ケル官等ニ一等ヲ進ムルコトヲ得
前項ノ規定ハ高等官官等俸給令第四条第二項及第三項ノ規定ノ適用ヲ妨ゲズ
高等官官等俸給令第四条第二項又ハ第三項ノ規定ニ依リ再任ノ場合ニ叙シ得ル官等ハ第一項ノ規定ノ適用ニ付テハ之ヲ退官又ハ退職ノ時ニ於ケル官等ト看做ス
明治三十六年勅令第二百八十五号ノ特別文官ノ職ニ在リタル者ノ転任又ハ再任ノ場合ニ於テ同令ニ依リ叙シ得ル官等ハ第一項ノ規定ノ適用ニ付テハ之ヲ退官ノ時ニ於ケル官等ト看做ス
第三条 本令ニ依ル奏任文官ガ其ノ従事シタル事務ト同種ノ事務ヲ掌ル奏任文官ニシテ奏任文官特別任用令第四条乃至第六条ノ規定ノ適用ヲ受クルモノニ転任又ハ再任スル場合ニ於テハ明治三十六年勅令第二百八十五号ヲ適用セズ
附 則
本令ハ公布ノ日ヨリ之ヲ施行ス