時局下における財政経済政策の円滑な遂行のため、国民貯蓄の重要性が増している。郵便貯金は最も普遍的な国民貯蓄の実行機関だが、現在の一人当たり預金額の最高限度額2,000円、最低預入額10銭という制限は、近年の国民所得や貯蓄力の増進状況から見て低すぎる。そこで最高限度額を3,000円に、最低預入額を50銭に引き上げることで、国民経済の実情に即応し、国民貯蓄の増進を図ることとしたい。
参照した発言: 第76回帝国議会 貴族院 本会議 第9号