第一條 歲入歲出ノ豫定計算書ハ所管大臣之ヲ調製シ前年度九月三十日迄ニ之ヲ大藏大臣ニ送付スベシ
前項ノ豫定計算書ニハ其ノ年三月三十一日ニ終リタル會計年度ノ貸借對照表及損益計算表竝ニ其ノ年三月三十一日現在ノ積立金明細目錄ヲ添附スベシ
第二條 本會計ニ於テハ當該年度ノ收入濟歲入額及農業再保險特別會計法第六條ニ規定スル一時借入金ヲ以テ支拂元受高トシ歲出ヲ支出スルハ此ノ支拂元受高ヲ超過スルコトヲ得ズ
第三條 本會計ニ於テ支拂上現金ニ不足ヲ生ジタルトキハ所管大臣ハ大藏大臣ノ承認ヲ經テ農業再保險特別會計法第六條ニ規定スル一時借入金ニ代ヘ積立金ニ屬スル現金ヲ前條ノ支拂元受高ニ繰替使用スルコトヲ得
前項ノ規定ニ依リ繰替使用シタル金額ハ當該年度內ニ之ヲ返還スベシ
第四條 再保險料收入ノ年度所屬ハ其ノ再保險料ヲ負擔スベキ義務ノ發生シタル日ノ屬スル年度ニ依ル
第五條 每年度內ニ收入ヲ爲スベキ權利ヲ得テ每年度出納ノ完結迄ニ收入濟ト爲ラザルモノハ收入未濟トシテ遞次翌年度ニ繰越シ現ニ收入ヲ爲シタル年度ノ歲入ニ組入ルベシ
第六條 每年度內ニ支拂ヲ爲スベキ義務ヲ生ジ每年度出納ノ完結迄ニ支出濟ト爲ラザル歲出ニシテ時效完成ニ至ラザルモノハ支出未濟トシテ遞次翌年度ニ繰越スベシ但シ支出濟額ト合シテ豫算額ヲ超過スルコトヲ得ズ
第七條 每年度ノ歲入ノ收入濟額ヨリ歲出ノ支出濟額、翌年度繰越額、未經過再保險料及支拂備金ニ相當スル金額ヲ控除シ殘餘アルトキハ之ヲ積立金ニ組入レ不足アルトキハ積立金ヨリ之ヲ補足スベシ
前項ニ規定スル未經過再保險料及支拂備金ノ計算ハ所管大臣大藏大臣ト協議シテ之ヲ定ム
第八條 歲入歲出ノ決定計算書ハ所管大臣之ヲ調製シ翌年度七月三十一日迄ニ之ヲ大藏大臣ニ送付スベシ
第九條 農林省ハ日記簿、原簿及補助簿ヲ備ヘ農業再保險ニ關スル一切ノ計算ヲ登記スベシ
第十條 貸借對照表及損益計算表ノ樣式ハ所管大臣大藏大臣ト協議シテ之ヲ定ム
第十一條 支出官ハ支出簿ノ外支拂元受高差引簿ヲ備ヘ支拂元受高、支出濟額及殘額ヲ登記スベシ
第十二條 農林省ハ歲出簿ノ外支拂元受高差引簿ヲ備ヘ支拂元受高、支出濟額及殘額ヲ登記スベシ但シ支出官一人ナル場合ニ於テハ支拂元受高差引簿ヲ省略スルコトヲ得
第十三條 本令ニ規定セザルモノニ付テハ會計規則ヲ準用ス