電力は国民生活や産業に不可欠な基盤であり、特に農山漁村の生産性向上と生活安定に重要な役割を果たす。しかし現状では、多数の営利会社による分立経営により、国家的・公共的使命の達成に支障をきたしている。そこで電気事業を国家管理下に置き、計画的・総合的な運営を行うことで、水力資源の合理的開発、燃料資源の節約、非常時の動力動員、料金の公平化を実現する。具体的には日本発送電株式会社を設立し、発電・送電設備を管理させる。これにより、平時・戦時両面での国家の要求に応え、国民経済の発展に寄与することを目指す。
参照した発言:
第73回帝国議会 衆議院 本会議 第6号