支那事変に関連して兌換銀行券の発行高が増加傾向にあることへの対応策として、保証発行限度を七億円拡張し十七億円とすることを提案する。現行の保証発行限度十億円は昭和七年七月に設定されたが、その後の経済発展と軍需の急増に伴う経済活動の膨張により、兌換銀行券の発行高が著しく増加し、制限外発行が頻発している。今後も事変関連の経済活動の膨張により発行高の増加が予想されるため、保証発行限度の臨時拡張が適当と判断した。
参照した発言: 第73回帝国議会 衆議院 本会議 第31号