第一條 商品券ノ發行者ガ商品券ノ引換ヲ爲スコト能ハザルトキ又ハ其ノ引換ヲ停止シタルトキハ商品券ノ所有者ハ其ノ發行者ノ本店ノ所在地ヲ管轄スル區裁判所ニ商品券取締法第二條第一項ニ規定スル權利ノ實行ノ申立ヲ爲スコトヲ得
前項ノ申立ニ對スル裁判ハ非訟事件手續法ニ依リ之ヲ爲ス
第二條 申立ニ對スル裁判ハ商品券ノ發行者ニ之ヲ吿知スルコトヲ要ス
前項ノ裁判ニ對シテハ申立人又ハ商品券ノ發行者ハ卽時抗吿ヲ爲スコトヲ得
第三條 申立ヲ理由アリトスル裁判ハ商品券ノ所有者全員ノ爲ニ其ノ效力ヲ有ス
申立人前項ノ裁判ノ吿知ヲ受ケタル後ハ申立ノ取下ヲ爲スコトヲ得ズ
第四條 前條第一項ノ裁判確定シタルトキハ裁判所ハ公吿ヲ以テ商品券ノ所有者ニ對シ三十日以上ノ一定ノ期間內ニ債權ノ申出ヲ爲スベキ旨ヲ催吿スルコトヲ要ス
前項ノ公吿ハ裁判所ノ爲スベキ登記事項ノ公吿ト同一ノ方法ヲ以テ之ヲ爲スコトヲ要ス
裁判所第一項ノ催吿ヲ爲シタルトキハ商工大臣ニ對シ商品券取締法第一條第一項ノ國債ノ供託書及商品券ノ發行ニ關スル帳簿其ノ他必要ナル書類ノ送付ヲ囑託スルコトヲ要ス
第五條 第三條第一項ノ裁判確定シタルトキハ裁判所ハ執達吏ヲシテ國債ヲ換價セシムルコトヲ要ス
第六條 裁判所ハ第四條第一項ノ期間滿了後遲滯ナク配當表ヲ作ルコトヲ要ス
裁判所配當表ニ關スル陳述及配當實施ノ期日ヲ指定シタルトキハ其ノ二週間前ニ其ノ旨ヲ公吿シ且知レタル商品券ノ所有者及商品券ノ發行者ニハ各別ニ之ヲ通知スルコトヲ要ス
第七條 配當期日ニ出頭セザル商品券ノ所有者ノ債權及期日ニ於テ異議ノ完結セザル債權ニ對スル配當額ハ債權者ノ爲ニ之ヲ供託スルコトヲ要ス
第八條 國債換價及配當ノ手續ニ付テハ本令ニ別段ノ定アル場合ヲ除クノ外民事訴訟法ヲ準用ス
知レザル商品券ノ所有者ノ債權ニ對シ異議ノ申立ヲ爲シタル商品券ノ所有者又ハ發行者ノ提起スベキ訴ニ付テハ民事訴訟法第六百三十三條ノ期間ハ其ノ所有者ノ知レタル時ヨリ之ヲ起算ス