競馬法施行後、競馬は急速に発展し、法制定当時とは状況が大きく変化した。従来の制度では競馬の使命達成が困難となり、馬政第一一次計画の遂行のためにも競馬機能の充実が必要となった。馬政調査会の答申に基づき、主に3点の改正を行う。第一に、現在11の競馬倶楽部が独立して運営している体制を改め、日本競馬会という一つの法人に統合し、全国的な統制を図る。第二に、競馬の公正性確保のため、調教師・騎手への取締規則を設け、開催執務委員への妨害や違法な賭けへの制裁を強化する。第三に、政府納付金を売得金額の6%以内から8%以内に引き上げ、日本競馬会の準備資金超過分を政府に納付させる制度を設ける。
参照した発言:
第69回帝国議会 衆議院 土地賃貸価格改訂法案委員会 第2号