昭和七年法律第十三号施行令
法令番号: 勅令第二百四號
公布年月日: 昭和7年7月30日
法令の形式: 勅令
朕昭和七年法律第十三號施行令ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和七年七月二十九日
內閣總理大臣 子爵 齋藤實
大藏大臣 高橋是淸
內務大臣 男爵 山本達雄
外務大臣 伯爵 內田康哉
鐵道大臣 三土忠造
陸軍大臣 荒木貞夫
文部大臣 鳩山一郞
海軍大臣 岡田啓介
司法大臣 小山松吉
遞信大臣 南弘
商工大臣 男爵 中島久萬吉
農林大臣 後藤文夫
拓務大臣 永井柳太郞
勅令第二百四號
昭和七年法律第十三號施行令
第一條 昭和七年法律第十三號第一條第一項ノ規定ニ依リ增額シ又ハ追給スベキ恩給金額ヲ算出スル爲ニ要スル改正前ノ俸給規程ニ依リ受クベカリシ俸給ハ左ノ各號ニ依ル
一 昭和六年六月又ハ七月減俸ノ爲改正シタル俸給規程施行ノ際在職シ俸給ヲ減額セラレタル者爾後其ノ俸給ヲ變動セラルルコトナクシテ退職シ又ハ死亡シタルトキハ減俸直前ノ俸給トス
二 昭和六年六月又ハ七月減俸ノ爲改正シタル俸給規程施行ノ際在職シタル者爾後其ノ俸給ヲ變動セラレテ退職シ又ハ死亡シタルトキ及該俸給規程施行後就職シタル者退職シ又ハ死亡シタルトキハ
(イ) 本俸ニシテ級俸ノ定アル俸給規程ニ依ルモノニ付テハ其ノ退職又ハ死亡當時ノ俸給ガ減俸ノ爲改正シタル俸給規程ニ定ムル級俸定額ニ該當スルモノナル場合ニハ其ノ級俸定額ニ對應スル改正前ノ俸給規程ニ定ムル級俸定額トシ之ニ該當スルモノナラザル場合ニハ其ノ俸給ニ直近スル下位ノ級俸定額ガ之ニ對應スル改正前ノ俸給規程ニ定ムル級俸定額ニ對シテ有スル割合ヲ以テ其ノ俸給ヲ除シタル金額トス但シ其ノ俸給ニ直近スル上位ノ級俸定額ノ改正前ノ級俸定額ニ還元セラレタル額ヲ超ユルコトナシ
(ロ) 本俸ニシテ級俸ノ定ナキ俸給規程ニ依ルモノニ付テハ其ノ退職又ハ死亡當時ノ俸給ヲ高等官及同待遇者ニ在リテハ高等官官等俸給令、判任官及同待遇者ニ在リテハ判任官俸給令ニ依リ受ケタルモノト假定シ(イ)ノ規定ニ依リ算出シタル金額トス
(ハ) 本俸ニ準ズベキ俸給ニ付テハ俸給規程ニ於テ其ノ最高限ノミヲ規定スルモノニ在リテハ減俸ノ爲改正シタル俸給規程ニ定ムル最高金額ガ改正前ノ俸給規程ニ定ムル最高金額ニ對シテ有スル割合ヲ以テ退職又ハ死亡當時ノ本俸ニ準ズベキ俸給ヲ除シタル金額トシ最高限及最低限ヲ規定スルモノニ在リテハ減俸ノ爲改正シタル俸給規程ニ定ムル最高金額及最低金額ガ夫々改正前ノ俸給規程ニ定ムル最高金額及最低金額ニ對シテ有スル割合ヲ退職又ハ死亡當時ノ本俸ニ準ズベキ俸給ノ額ニ依リテ補間計算シタル割合ヲ以テ退職又ハ死亡當時ノ本俸ニ準ズベキ俸給ヲ除シタル金額トス但シ本俸及本俸ニ準ズベキ俸給ノ改正前ノ俸給額ニ還元セラレタルモノノ合算額ハ改正前ノ俸給規程所定ノ最高限ヲ超ユルコトナシ
前項ノ場合ニ於テ前項各號ノ規定ニ依リ算出シタル俸給金額ノ圓位未滿ハ之ヲ切捨ツ
退職又ハ死亡當時ノ本俸ト本俸ニ準ズベキ俸給トノ合算額ガ第一項第二號(イ)又ハ(ロ)ノ規定ニ依リ改正前ノ俸給規程ニ依ル俸給ニ還元セラルベキ最低額ニ達セザルモノナルトキハ第一項第二號(ハ)ノ規定ニ依ル算出ヲ行ハズ
第二條 昭和六年六月二十二日以降官吏又ハ待遇官吏タル二以上ノ地位ニ基キ二以上ノ俸給(本俸ニ準ズベキモノヲ含マズ)ヲ受ケ二以上ノ官職ヲ同時ニ退職シ又ハ二以上ノ官職ニ在職中死亡シタル者前條第一項第二號(イ)又ハ(ロ)ニ該當スル場合ニ在リテハ其ノ本俸ニ付テハ退職又ハ死亡當時ノ各官職ノ俸給ニ互ニ他ノ俸給ノ額ヲ合算シ各合算額ニ付假ニ前條第一項第二號(イ)又ハ(ロ)ニ規定スル算出方法ニ依リ減俸前ノ俸給額ニ還元シ各還元額ヲ退職又ハ死亡當時ノ俸給額ノ比率ニ依リテ按分シ其ノ各俸給ニ屬スベキモノヲ以テ改正前ノ俸給規程ニ依リ受クベカリシ各官職ノ俸給額トス
第三條 昭和七年法律第十三號第二條ノ規定ニ依リ退職當時ノ俸給ヲ減俸ノ爲改正シタル俸給規程ニ依ル相當俸給ニ換算スルニハ左ノ各號ニ依ル
一 大正十二年十月一日以降昭和六年六月又ハ七月ノ減俸ノ爲改正シタル俸給規程ノ適用前ニ退職シタル者ノ退職當時ノ俸給ニ相當スル俸給ハ
(イ) 本俸ニシテ級俸ノ定アル俸給規程ニ依ルモノニ付テハ其ノ退職當時ノ俸給ガ改正前ノ俸給規程ニ定ムル級俸定額ニ該當スルモノナル場合ニハ其ノ級俸定額ニ對應スル減俸ノ爲改正シタル俸給規程ニ定ムル級俸定額トシ之ニ該當スルモノナラザル場合ニハ其ノ俸給ニ直近スル下位ノ級俸定額ガ之ニ對應スル減俸ノ爲改正シタル俸給規程ニ定ムル級俸定額ニ對シテ有スル割合ヲ以テ其ノ俸給ヲ除シタル金額トス
(ロ) 本俸ニシテ級俸ノ定ナキ俸給規程ニ依ルモノニ付テハ其ノ退職當時ノ俸給ヲ高等官及同待遇者ニ在リテハ高等官官等俸給令、判任官及同待遇者ニ在リテハ判任官俸給令ニ依リ受ケタルモノト假定シ(イ)ノ規定ニ依リ算出シタル金額トス
(ハ) 本俸ニ準ズベキ俸給ニ付テハ俸給規程ニ於テ其ノ最高限ノミヲ規定スルモノニ在リテハ減俸ノ爲改正シタル俸給規程ニ定ムル最高金額ガ改正前ノ俸給規程ニ定ムル最高金額ニ對シテ有スル割合ヲ退職當時ノ本俸ニ準ズベキ俸給ニ乘ジタル金額トシ最高限及最低限ヲ規定スルモノニ在リテハ減俸ノ爲改正シタル俸給規程ニ定ムル最高金額及最低金額ガ夫々改正前ノ俸給規程ニ定ムル最高金額及最低金額ニ對シテ有スル割合ヲ退職當時ノ本俸ニ準ズベキ俸給ノ額ニ依リテ補間計算シタル割合ヲ退職當時ノ本俸ニ準ズベキ俸給ニ乘ジタル金額トス
二 大正十二年九月三十日以前ニ退職シタル者ノ退職當時ノ俸給ニ相當スル俸給ハ大正十二年十月一日恩給法ニ依リ更生增額セラレタル恩給ノ基礎ト爲リタル俸給額ヲ以テ退職當時ノ俸給額トシ前號ノ規定ニ依リテ算出シタル金額トス
前項ノ規定ニ依リ算出シタル俸給金額ノ圓位未滿ハ之ヲ圓位ニ滿タシム
第四條 昭和六年六月二十二日前官吏又ハ待遇官吏タル二以上ノ地位ニ基キ二以上ノ俸給(本俸ニ準ズベキモノヲ含マズ)ヲ受ケ二以上ノ官職ヲ同時ニ退職シ其ノ合算額ヲ基礎トシテ普通恩給ヲ受ケタル者ノ退職當時ノ本俸ノ額ノ換算ニ付テハ昭和六年勅令第百四十三號ヲ準用ス此ノ場合ニ於テ昭和六年六月一日以降同月二十二日前退職シタル者ニ付テハ其ノ俸給ハ之ニ對應スル改正前ノ俸給規程ニ依ル俸給トス
第五條 減俸ノ爲改正シタル俸給規程ニ於テ改正當時ノ在職者ニ付經過的ニ級俸定額ノ減率ヨリ低キ減率ニ依ル俸給ヲ給スル規定アリタル官職ガ退職當時ノ官職タリシ者ニシテ同規程施行ノ當時在職シタルモノニ關シテハ引續キ在職スル間ニ限リ前二條ノ規定ニ依ル金額ニ依ラズシテ其ノ退職當時ノ俸給額ニ付定メラレタル低キ減率ニ依ル俸給ヲ以テ退職當時ノ俸給ニ相當スル俸給トス
第六條 第三條ノ規定ニ拘ラズ退職當時ノ俸給(二以上ノ地位ニ基キ二以上ノ俸給ヲ受ケタル者ニ在リテハ其ノ合算額)ノ年額千百四十圓以下ナルトキハ其ノ減額ヲ行ハズ千百四十圓ヲ超エ千二百圓以下ナルトキハ之ヲ千百四十圓トス但シ前條ノ規定ノ適用ヲ妨ゲズ
附 則
本令ハ昭和七年八月一日ヨリ之ヲ施行ス
朕昭和七年法律第十三号施行令ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和七年七月二十九日
内閣総理大臣 子爵 斎藤実
大蔵大臣 高橋是清
内務大臣 男爵 山本達雄
外務大臣 伯爵 内田康哉
鉄道大臣 三土忠造
陸軍大臣 荒木貞夫
文部大臣 鳩山一郎
海軍大臣 岡田啓介
司法大臣 小山松吉
逓信大臣 南弘
商工大臣 男爵 中島久万吉
農林大臣 後藤文夫
拓務大臣 永井柳太郎
勅令第二百四号
昭和七年法律第十三号施行令
第一条 昭和七年法律第十三号第一条第一項ノ規定ニ依リ増額シ又ハ追給スベキ恩給金額ヲ算出スル為ニ要スル改正前ノ俸給規程ニ依リ受クベカリシ俸給ハ左ノ各号ニ依ル
一 昭和六年六月又ハ七月減俸ノ為改正シタル俸給規程施行ノ際在職シ俸給ヲ減額セラレタル者爾後其ノ俸給ヲ変動セラルルコトナクシテ退職シ又ハ死亡シタルトキハ減俸直前ノ俸給トス
二 昭和六年六月又ハ七月減俸ノ為改正シタル俸給規程施行ノ際在職シタル者爾後其ノ俸給ヲ変動セラレテ退職シ又ハ死亡シタルトキ及該俸給規程施行後就職シタル者退職シ又ハ死亡シタルトキハ
(イ) 本俸ニシテ級俸ノ定アル俸給規程ニ依ルモノニ付テハ其ノ退職又ハ死亡当時ノ俸給ガ減俸ノ為改正シタル俸給規程ニ定ムル級俸定額ニ該当スルモノナル場合ニハ其ノ級俸定額ニ対応スル改正前ノ俸給規程ニ定ムル級俸定額トシ之ニ該当スルモノナラザル場合ニハ其ノ俸給ニ直近スル下位ノ級俸定額ガ之ニ対応スル改正前ノ俸給規程ニ定ムル級俸定額ニ対シテ有スル割合ヲ以テ其ノ俸給ヲ除シタル金額トス但シ其ノ俸給ニ直近スル上位ノ級俸定額ノ改正前ノ級俸定額ニ還元セラレタル額ヲ超ユルコトナシ
(ロ) 本俸ニシテ級俸ノ定ナキ俸給規程ニ依ルモノニ付テハ其ノ退職又ハ死亡当時ノ俸給ヲ高等官及同待遇者ニ在リテハ高等官官等俸給令、判任官及同待遇者ニ在リテハ判任官俸給令ニ依リ受ケタルモノト仮定シ(イ)ノ規定ニ依リ算出シタル金額トス
(ハ) 本俸ニ準ズベキ俸給ニ付テハ俸給規程ニ於テ其ノ最高限ノミヲ規定スルモノニ在リテハ減俸ノ為改正シタル俸給規程ニ定ムル最高金額ガ改正前ノ俸給規程ニ定ムル最高金額ニ対シテ有スル割合ヲ以テ退職又ハ死亡当時ノ本俸ニ準ズベキ俸給ヲ除シタル金額トシ最高限及最低限ヲ規定スルモノニ在リテハ減俸ノ為改正シタル俸給規程ニ定ムル最高金額及最低金額ガ夫々改正前ノ俸給規程ニ定ムル最高金額及最低金額ニ対シテ有スル割合ヲ退職又ハ死亡当時ノ本俸ニ準ズベキ俸給ノ額ニ依リテ補間計算シタル割合ヲ以テ退職又ハ死亡当時ノ本俸ニ準ズベキ俸給ヲ除シタル金額トス但シ本俸及本俸ニ準ズベキ俸給ノ改正前ノ俸給額ニ還元セラレタルモノノ合算額ハ改正前ノ俸給規程所定ノ最高限ヲ超ユルコトナシ
前項ノ場合ニ於テ前項各号ノ規定ニ依リ算出シタル俸給金額ノ円位未満ハ之ヲ切捨ツ
退職又ハ死亡当時ノ本俸ト本俸ニ準ズベキ俸給トノ合算額ガ第一項第二号(イ)又ハ(ロ)ノ規定ニ依リ改正前ノ俸給規程ニ依ル俸給ニ還元セラルベキ最低額ニ達セザルモノナルトキハ第一項第二号(ハ)ノ規定ニ依ル算出ヲ行ハズ
第二条 昭和六年六月二十二日以降官吏又ハ待遇官吏タル二以上ノ地位ニ基キ二以上ノ俸給(本俸ニ準ズベキモノヲ含マズ)ヲ受ケ二以上ノ官職ヲ同時ニ退職シ又ハ二以上ノ官職ニ在職中死亡シタル者前条第一項第二号(イ)又ハ(ロ)ニ該当スル場合ニ在リテハ其ノ本俸ニ付テハ退職又ハ死亡当時ノ各官職ノ俸給ニ互ニ他ノ俸給ノ額ヲ合算シ各合算額ニ付仮ニ前条第一項第二号(イ)又ハ(ロ)ニ規定スル算出方法ニ依リ減俸前ノ俸給額ニ還元シ各還元額ヲ退職又ハ死亡当時ノ俸給額ノ比率ニ依リテ按分シ其ノ各俸給ニ属スベキモノヲ以テ改正前ノ俸給規程ニ依リ受クベカリシ各官職ノ俸給額トス
第三条 昭和七年法律第十三号第二条ノ規定ニ依リ退職当時ノ俸給ヲ減俸ノ為改正シタル俸給規程ニ依ル相当俸給ニ換算スルニハ左ノ各号ニ依ル
一 大正十二年十月一日以降昭和六年六月又ハ七月ノ減俸ノ為改正シタル俸給規程ノ適用前ニ退職シタル者ノ退職当時ノ俸給ニ相当スル俸給ハ
(イ) 本俸ニシテ級俸ノ定アル俸給規程ニ依ルモノニ付テハ其ノ退職当時ノ俸給ガ改正前ノ俸給規程ニ定ムル級俸定額ニ該当スルモノナル場合ニハ其ノ級俸定額ニ対応スル減俸ノ為改正シタル俸給規程ニ定ムル級俸定額トシ之ニ該当スルモノナラザル場合ニハ其ノ俸給ニ直近スル下位ノ級俸定額ガ之ニ対応スル減俸ノ為改正シタル俸給規程ニ定ムル級俸定額ニ対シテ有スル割合ヲ以テ其ノ俸給ヲ除シタル金額トス
(ロ) 本俸ニシテ級俸ノ定ナキ俸給規程ニ依ルモノニ付テハ其ノ退職当時ノ俸給ヲ高等官及同待遇者ニ在リテハ高等官官等俸給令、判任官及同待遇者ニ在リテハ判任官俸給令ニ依リ受ケタルモノト仮定シ(イ)ノ規定ニ依リ算出シタル金額トス
(ハ) 本俸ニ準ズベキ俸給ニ付テハ俸給規程ニ於テ其ノ最高限ノミヲ規定スルモノニ在リテハ減俸ノ為改正シタル俸給規程ニ定ムル最高金額ガ改正前ノ俸給規程ニ定ムル最高金額ニ対シテ有スル割合ヲ退職当時ノ本俸ニ準ズベキ俸給ニ乗ジタル金額トシ最高限及最低限ヲ規定スルモノニ在リテハ減俸ノ為改正シタル俸給規程ニ定ムル最高金額及最低金額ガ夫々改正前ノ俸給規程ニ定ムル最高金額及最低金額ニ対シテ有スル割合ヲ退職当時ノ本俸ニ準ズベキ俸給ノ額ニ依リテ補間計算シタル割合ヲ退職当時ノ本俸ニ準ズベキ俸給ニ乗ジタル金額トス
二 大正十二年九月三十日以前ニ退職シタル者ノ退職当時ノ俸給ニ相当スル俸給ハ大正十二年十月一日恩給法ニ依リ更生増額セラレタル恩給ノ基礎ト為リタル俸給額ヲ以テ退職当時ノ俸給額トシ前号ノ規定ニ依リテ算出シタル金額トス
前項ノ規定ニ依リ算出シタル俸給金額ノ円位未満ハ之ヲ円位ニ満タシム
第四条 昭和六年六月二十二日前官吏又ハ待遇官吏タル二以上ノ地位ニ基キ二以上ノ俸給(本俸ニ準ズベキモノヲ含マズ)ヲ受ケ二以上ノ官職ヲ同時ニ退職シ其ノ合算額ヲ基礎トシテ普通恩給ヲ受ケタル者ノ退職当時ノ本俸ノ額ノ換算ニ付テハ昭和六年勅令第百四十三号ヲ準用ス此ノ場合ニ於テ昭和六年六月一日以降同月二十二日前退職シタル者ニ付テハ其ノ俸給ハ之ニ対応スル改正前ノ俸給規程ニ依ル俸給トス
第五条 減俸ノ為改正シタル俸給規程ニ於テ改正当時ノ在職者ニ付経過的ニ級俸定額ノ減率ヨリ低キ減率ニ依ル俸給ヲ給スル規定アリタル官職ガ退職当時ノ官職タリシ者ニシテ同規程施行ノ当時在職シタルモノニ関シテハ引続キ在職スル間ニ限リ前二条ノ規定ニ依ル金額ニ依ラズシテ其ノ退職当時ノ俸給額ニ付定メラレタル低キ減率ニ依ル俸給ヲ以テ退職当時ノ俸給ニ相当スル俸給トス
第六条 第三条ノ規定ニ拘ラズ退職当時ノ俸給(二以上ノ地位ニ基キ二以上ノ俸給ヲ受ケタル者ニ在リテハ其ノ合算額)ノ年額千百四十円以下ナルトキハ其ノ減額ヲ行ハズ千百四十円ヲ超エ千二百円以下ナルトキハ之ヲ千百四十円トス但シ前条ノ規定ノ適用ヲ妨ゲズ
附 則
本令ハ昭和七年八月一日ヨリ之ヲ施行ス