資源調査法
法令番号: 法律第五十三號
公布年月日: 昭和4年4月12日
法令の形式: 法律
朕帝國議會ノ協贊ヲ經タル資源調査法ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和四年四月十一日
內閣總理大臣兼外務大臣 男爵 田中義一
鐵道大臣 小川平吉
海軍大臣 岡田啓介
陸軍大臣 白川義則
商工大臣 中橋德五郞
大藏大臣 三土忠造
農林大臣 山本悌二郞
內務大臣 望月圭介
司法大臣 原嘉道
遞信大臣 久原房之助
文部大臣 勝田主計
法律第五十三號
資源調査法
第一條 政府ハ人的及物的資源ノ調査ノ爲必要アルトキハ個人又ハ法人ニ對シ之ニ關スル報告又ハ實地申告ヲ命ズルコトヲ得
前項ノ資源調査ノ範圍、方法其ノ他必要ナル事項ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
第二條 當該官吏又ハ吏員ハ人的及物的資源ノ統制運用計畫ノ設定及遂行ニ必要ナル資源調査ノ爲必要ナル場所ニ立入リ、檢査ヲ爲シ、調査資料ノ提供ヲ求メ又ハ關係者ニ對シ質問ヲ爲スコトヲ得此ノ場合ニハ其ノ證票ヲ携帶スベシ
第三條 工業的發明ニ係リ其ノ他特殊ナル業務上ノ祕密ニ屬スル事項又ハ設備ニシテ命令ニ定ムルモノニ付テハ第一條ノ報告若ハ實地申告ヲ命ジ又ハ前條ノ規定ニ依リ檢査ヲ爲シ、調査資料ノ提供ヲ求メ若ハ關係者ニ對シ質問ヲ爲スコトヲ得ズ
第四條 第一條ノ規定ニ依リ報告又ハ實地申告ヲ命ゼラレタル者營業ニ關シ成年者ト同一ノ能力ヲ有セザル未成年者若ハ禁治產者ナル場合又ハ法人ナル場合ニハ其ノ法定代理人又ハ理事、業務ヲ執行スル社員、會社ヲ代表スル社員、取締役、業務擔當社員其ノ他法令ノ規定ニ依リ法人ヲ代表スル者ニ於テ報告又ハ實地申告ヲ爲スノ義務ヲ有ス
第五條 第一條ノ規定ニ依リ命ゼラレタル報告若ハ實地申告ヲ爲サズ又ハ虛僞ノ報告若ハ實地申告ヲ爲シタル者ハ二百圓以下ノ罰金ニ處ス
第六條 第二條ノ規定ニ依ル當該官吏又ハ吏員ノ職務執行ヲ拒ミ、妨ゲ若ハ忌避シ、調査資料ノ提供ヲ爲サズ若ハ虛僞ノ調査資料ヲ提供シ又ハ質問ニ對シ虛僞ノ陳述ヲ爲シタル者ハ五百圓以下ノ罰金ニ處ス
第七條 當該官吏若ハ吏員又ハ其ノ職ニ在リタル者本法ニ依ル職務執行ニ關シ知得シタル個人又ハ法人ノ業務上ノ祕密ヲ漏洩シ又ハ竊用シタルトキハ二年以下ノ懲役又ハ二千圓以下ノ罰金ニ處ス當該官吏又ハ吏員第三條ノ規定ニ違反シタルトキ亦同ジ
職務上前項ノ祕密ヲ知得シタル他ノ公務員又ハ公務員タリシ者其ノ祕密ヲ漏洩シ又ハ竊用シタルトキ罰前項ニ同ジ
附 則
本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
朕帝国議会ノ協賛ヲ経タル資源調査法ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
昭和四年四月十一日
内閣総理大臣兼外務大臣 男爵 田中義一
鉄道大臣 小川平吉
海軍大臣 岡田啓介
陸軍大臣 白川義則
商工大臣 中橋徳五郎
大蔵大臣 三土忠造
農林大臣 山本悌二郎
内務大臣 望月圭介
司法大臣 原嘉道
逓信大臣 久原房之助
文部大臣 勝田主計
法律第五十三号
資源調査法
第一条 政府ハ人的及物的資源ノ調査ノ為必要アルトキハ個人又ハ法人ニ対シ之ニ関スル報告又ハ実地申告ヲ命ズルコトヲ得
前項ノ資源調査ノ範囲、方法其ノ他必要ナル事項ハ命令ヲ以テ之ヲ定ム
第二条 当該官吏又ハ吏員ハ人的及物的資源ノ統制運用計画ノ設定及遂行ニ必要ナル資源調査ノ為必要ナル場所ニ立入リ、検査ヲ為シ、調査資料ノ提供ヲ求メ又ハ関係者ニ対シ質問ヲ為スコトヲ得此ノ場合ニハ其ノ証票ヲ携帯スベシ
第三条 工業的発明ニ係リ其ノ他特殊ナル業務上ノ秘密ニ属スル事項又ハ設備ニシテ命令ニ定ムルモノニ付テハ第一条ノ報告若ハ実地申告ヲ命ジ又ハ前条ノ規定ニ依リ検査ヲ為シ、調査資料ノ提供ヲ求メ若ハ関係者ニ対シ質問ヲ為スコトヲ得ズ
第四条 第一条ノ規定ニ依リ報告又ハ実地申告ヲ命ゼラレタル者営業ニ関シ成年者ト同一ノ能力ヲ有セザル未成年者若ハ禁治産者ナル場合又ハ法人ナル場合ニハ其ノ法定代理人又ハ理事、業務ヲ執行スル社員、会社ヲ代表スル社員、取締役、業務担当社員其ノ他法令ノ規定ニ依リ法人ヲ代表スル者ニ於テ報告又ハ実地申告ヲ為スノ義務ヲ有ス
第五条 第一条ノ規定ニ依リ命ゼラレタル報告若ハ実地申告ヲ為サズ又ハ虚偽ノ報告若ハ実地申告ヲ為シタル者ハ二百円以下ノ罰金ニ処ス
第六条 第二条ノ規定ニ依ル当該官吏又ハ吏員ノ職務執行ヲ拒ミ、妨ゲ若ハ忌避シ、調査資料ノ提供ヲ為サズ若ハ虚偽ノ調査資料ヲ提供シ又ハ質問ニ対シ虚偽ノ陳述ヲ為シタル者ハ五百円以下ノ罰金ニ処ス
第七条 当該官吏若ハ吏員又ハ其ノ職ニ在リタル者本法ニ依ル職務執行ニ関シ知得シタル個人又ハ法人ノ業務上ノ秘密ヲ漏洩シ又ハ窃用シタルトキハ二年以下ノ懲役又ハ二千円以下ノ罰金ニ処ス当該官吏又ハ吏員第三条ノ規定ニ違反シタルトキ亦同ジ
職務上前項ノ秘密ヲ知得シタル他ノ公務員又ハ公務員タリシ者其ノ秘密ヲ漏洩シ又ハ窃用シタルトキ罰前項ニ同ジ
附 則
本法施行ノ期日ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム