朝鮮鉄道用品資金会計規則
法令番号: 勅令第四十八號
公布年月日: 大正14年3月31日
法令の形式: 勅令
朕朝鮮鐵道用品資金會計規則ヲ裁可シ玆ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
攝政名
大正十四年三月三十日
內閣總理大臣 子爵 加藤高明
大藏大臣 濱口雄幸
勅令第四十八號
朝鮮鐵道用品資金會計規則
第一條 本會計ノ歲入歲出豫定計算書ニハ前前年度ノ受拂勘定表ヲ添附スヘシ
第二條 本會計ハ資金ニ屬スル現金ノ持越高竝當該年度ノ資金繰入高及收入濟歲入額ヲ以テ支拂元受高トシ歲出ヲ支出スルハ此支拂元受高ヲ超過スルコトヲ得ス
第三條 貯藏物品中購入品ハ購入費ヲ以テ、新製品、改造品又ハ修理品ハ材料價格及工作費ヲ以テ其ノ原價トス
前項ノ規定ニ依リ難キ場合ニ於テハ見積價格ヲ以テ原價ト爲スコトヲ得
第四條 貯藏物品腐朽、毀損、變質其ノ他ノ事由ニ因リ價格減少シタルトキハ每年度ノ終ニ於テ其ノ原價ヲ改定スヘシ
第五條 貯藏物品ノ原價ニ對シ朝鮮總督ノ定ムル所ニ依リ取扱諸費及損減步合ヲ割掛ケタルモノヲ以テ物品ノ賣價トス
第六條 貯藏物品ノ損減步合ハ腐朽又ハ不用ニ歸シタルニ因リ生シタル旣往ノ損減高及亡失、毀損、變質、減量等ヲ參酌シテ之ヲ定ム
第七條 每年度內ニ收入ヲ爲スヘキ權利ヲ得テ當該年度內ニ收入濟ト爲ラサルモノハ收入未濟トシテ遞次翌年度ニ繰越シ現ニ收入ヲ爲シタル年度ノ歲入ニ組入ルヘシ
第八條 每年度ニ屬スル歲出ヲ支出スル爲小切手ヲ振出スハ當該年度三月三十一日限トス
第九條 每年度內ニ支拂ヲ爲スヘキ義務ヲ生シ當該年度內ニ小切手ヲ振出ササルモノハ支出未濟トシテ遞次翌年度ニ繰越シ時效完成ニ至ル迄ハ支拂ノ請求アル每ニ小切手ヲ振出スヘシ但シ支出未濟ノ繰越額ハ支出濟額ト合シテ豫算定額ヲ超過スルコトヲ得ス
第十條 受拂勘定ノ受入ニ屬スルモノ左ノ如シ
一 歲入ノ收入濟額
二 歲入ノ收入未濟額
三 資金ニ屬スル現金ノ持越高
四 資金繰入高
五 總貯藏物品ノ價格
六 代價支出濟未收物品ノ價格
第十一條 受拂勘定ノ拂出ニ屬スルモノ左ノ如シ
一 歲出ノ支出濟額
二 歲出ノ支出未濟額
三 資金額
四 前受金
五 代價收入濟物品ノ價格
六 代價收入未濟旣出物品ノ價格
七 損失ニ歸シタル物品ノ價格
八 損失金
第十二條 帳簿ニ關スル規則ハ作業會計規則第六章ノ例ニ依ル
第十三條 本令ニ規定セサルモノニ付テハ朝鮮總督府特別會計規則ノ例ニ依ル
附 則
本令ハ大正十四年度ヨリ之ヲ施行ス
朕朝鮮鉄道用品資金会計規則ヲ裁可シ茲ニ之ヲ公布セシム
御名御璽
摂政名
大正十四年三月三十日
内閣総理大臣 子爵 加藤高明
大蔵大臣 浜口雄幸
勅令第四十八号
朝鮮鉄道用品資金会計規則
第一条 本会計ノ歳入歳出予定計算書ニハ前前年度ノ受払勘定表ヲ添附スヘシ
第二条 本会計ハ資金ニ属スル現金ノ持越高並当該年度ノ資金繰入高及収入済歳入額ヲ以テ支払元受高トシ歳出ヲ支出スルハ此支払元受高ヲ超過スルコトヲ得ス
第三条 貯蔵物品中購入品ハ購入費ヲ以テ、新製品、改造品又ハ修理品ハ材料価格及工作費ヲ以テ其ノ原価トス
前項ノ規定ニ依リ難キ場合ニ於テハ見積価格ヲ以テ原価ト為スコトヲ得
第四条 貯蔵物品腐朽、毀損、変質其ノ他ノ事由ニ因リ価格減少シタルトキハ毎年度ノ終ニ於テ其ノ原価ヲ改定スヘシ
第五条 貯蔵物品ノ原価ニ対シ朝鮮総督ノ定ムル所ニ依リ取扱諸費及損減歩合ヲ割掛ケタルモノヲ以テ物品ノ売価トス
第六条 貯蔵物品ノ損減歩合ハ腐朽又ハ不用ニ帰シタルニ因リ生シタル既往ノ損減高及亡失、毀損、変質、減量等ヲ参酌シテ之ヲ定ム
第七条 毎年度内ニ収入ヲ為スヘキ権利ヲ得テ当該年度内ニ収入済ト為ラサルモノハ収入未済トシテ逓次翌年度ニ繰越シ現ニ収入ヲ為シタル年度ノ歳入ニ組入ルヘシ
第八条 毎年度ニ属スル歳出ヲ支出スル為小切手ヲ振出スハ当該年度三月三十一日限トス
第九条 毎年度内ニ支払ヲ為スヘキ義務ヲ生シ当該年度内ニ小切手ヲ振出ササルモノハ支出未済トシテ逓次翌年度ニ繰越シ時効完成ニ至ル迄ハ支払ノ請求アル毎ニ小切手ヲ振出スヘシ但シ支出未済ノ繰越額ハ支出済額ト合シテ予算定額ヲ超過スルコトヲ得ス
第十条 受払勘定ノ受入ニ属スルモノ左ノ如シ
一 歳入ノ収入済額
二 歳入ノ収入未済額
三 資金ニ属スル現金ノ持越高
四 資金繰入高
五 総貯蔵物品ノ価格
六 代価支出済未収物品ノ価格
第十一条 受払勘定ノ払出ニ属スルモノ左ノ如シ
一 歳出ノ支出済額
二 歳出ノ支出未済額
三 資金額
四 前受金
五 代価収入済物品ノ価格
六 代価収入未済既出物品ノ価格
七 損失ニ帰シタル物品ノ価格
八 損失金
第十二条 帳簿ニ関スル規則ハ作業会計規則第六章ノ例ニ依ル
第十三条 本令ニ規定セサルモノニ付テハ朝鮮総督府特別会計規則ノ例ニ依ル
附 則
本令ハ大正十四年度ヨリ之ヲ施行ス