現在の日本では尺貫法、ヤード・ポンド法、メートル法と複数の度量衡系統が混在しており、産業その他各方面で不便を来している。第四十議会で制定された軍需工業動員法でも度量衡の統一が必要条件とされ、政府は度量衡及び工業用規格統一調査会を設置して検討を行った。その結果、メートル法による統一が望ましいとの答申を得た。尺貫法は長年使用されて便利ではあるが、国際関係の深化に伴い、世界で通用する度量衡の採用が必要となっている。そのため、メートル法による画一化を図るべく本法案を提出するものである。
参照した発言:
第44回帝国議会 貴族院 本会議 第16号