第一條 樺太ニ地方ノ事務ヲ處理セシムル爲町又ハ村ヲ置ク
第二條 町村ハ法人トス官ノ監督ヲ承ケ法律勅令ニ依リ町村ニ屬スル事務ヲ處理ス
評議會ハ町村評議員ヲ以テ組織シ町村長ノ諮問ニ應シ意見ヲ開申ス
町村評議員ハ名譽職トス町村ニ住所ヲ有スル者ニ就キ樺太廳支廳長之ヲ命ス
第五條 町村ハ法律勅令ニ依リ町村ノ負擔ニ屬スル費用ヲ支辨スル義務ヲ負フ
第六條 町村ハ前條ノ費用ニ充ツル爲町村稅、使用料、手數料及夫役現品ヲ賦課徵收スルコトヲ得
第七條 町村ハ永久ノ利益ト爲ルヘキ事業、舊債償還又ハ天災事變ノ爲必要アル場合ニ限リ借入金ヲ爲スコトヲ得
町村ハ豫算內ノ支出ヲ爲ス爲必要アルトキハ其ノ會計年度內ノ收入ヲ以テ償還スヘキ一時ノ借入金ヲ爲スコトヲ得
第八條 本法ニ定ムルモノノ外町村吏員、町村評議會、町村評議員、町村ノ財務、町村ノ監督其ノ他ノ必要ナル事項ハ勅令ヲ以テ之ヲ定ム
第九條 本法ハ樺太廳長官ノ指定スル地域ニ付之ヲ適用ス